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2010年2月

2010年2月26日 (金)

めっちゃいーざ、まちおこし

最近、各地で「まちおこし」の記事を目にするのは、私だけでしょうか?

勝山でも「ゆめお~れ会館」ができてから「地域活性化」や「誘客」を目指し、市民と行政が一体となって模索、活動中です。

我が「四つクロ(県外出身者の会)」も「何か市民との橋渡しができないか」と、知恵を絞って、今、まちおこしで最も熱く、活発に活動しておられる「東郷地区 ふるさとおこし協議会」の副会長のS氏をお迎えして「総会記念講演」を企画しました。

題して「めっちゃいーざ、まちおこし」です。

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この「東郷地区 ふるさとおこし協議会」では発足当時

  何かみんなで楽しい事をしたい!
  いったい、何を?
  特産物を使ってみよう!
  そうだ!おいしい、おいしい、お米を活用しよう

  一粒の米だけでは、何の足しにもならないが
  粒が集まって おにぎりになれば
  誰もが喜ぶおいしいおいしい食べ物になる

  一人では、出来ないことも
  人が集まれば大きな力となり
  いろいろなことができる

それで始まったのが「おつくね(おにぎり)まつり」だそうです。

これがきっかけで次から次へとアイデアが実現し、「せせらぎコンサート」、「秋風マラソン」、「ウオーキング」など、季節ごとに活発に行事が行われています。

最近では、ソフトバンクモバイルのCM-福井市の朝倉遺跡での撮影の際、スタッフのまかないやエキストラの要請など、こまごまと協力されたそうです。

講演では、撮影裏話も聞けることと楽しみにしています。どうぞ、お時間のある方は、ぜひお越しくださいませ。

   日時:3月7日 夜7時~8時半

   場所:福祉健康センター「すこやか」
      勝山市郡町1丁目1-50

   聴講:無料

皆さんのお越しをお待ちしています。heart04

2010年2月21日 (日)

町の風景&三分経?

左義長まつりの一週間前の日曜日は、関係地区をあげて短冊吊りを行うことになっています。

ここ中後(なかうしろ)地区でも、朝8時より全住民が参加して、短冊を吊りました。

毎年、短冊吊りの日は本当に寒く、長時間屋外にいると、突き刺すような風のため、アスファルトの冷えが足元から伝わってきます。

しかし、今日は日差しも明るく、吹雪くこともなく、穏やかな一日で、こんな短冊釣りは本当に珍しいことでした。

何はともあれ、有り難いことでした。

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短冊吊りの模様です

風に三色の短冊が輝き、揺れて、とても風流です。でも、見えないところで大変な努力がされているのです。

ハイッ、オリンピック選手もしかり
えっ!レベルが違う!
それはそうですが……

本当に大切なものは、目には見えず、隠れていることの方が多いですね。

大事なものを見失うことのないよう、心の目を曇らすことのないようにしたいものです。

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午後、「I地区道場の年次法要」に寄せていただきました。

こちらの道場は、地区のお同行だけで護持されています。そして、道場では「月2回のお講さま」と「年2回の法要」が勤まっているそうです。

しかし、世代交代が進まず、年々お世話方や当番の方が苦労しておられるようです。

これは、どこも同じのようですね。

さて、法要で三部経が勤まるのは、こちらの道場だけなので、声が続くか心配しましたが、なんとかこの日のための精進(?)の甲斐あって、無事に勤めることができました。 confident

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I地区のお同行の皆さんです

本日は、「供養の意味」、「三分経ならぬ三部経の説明(語句の説明しかできません)」を皆さんの暖かく、寛大なお許しをうけて、なんとかお取り次ぎすることができました。

I地区のお同行の皆さん、有り難うございました。

2010年2月20日 (土)

皆に助けられて

2月度の常例法座が、皆さんに助けられて無事に終わりました。

この時期の雪は、たいしたことはないと言えど、ドカ雪が続いていたので心配しましたが、前日からチラついた雪も10センチほどです。

積もった雪もフワフワ雪で、すぐに溶け、たいした除雪もせずにすみました。

常例法座には、長男夫婦が手伝いに帰ってくれたので大助かりでした。長男は「お勤め」、「午前の法話2席」と頑張って勤めてくれました。

私はバタバタしていましたので、ゆっくりお聴聞できませんでしたが、お参りの方の「温かい眼差し」と「ひいき目の評価」のお育てを受けて有り難いことです。

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ようこそお参りくださいました

午後からは、福井からS師に出講していただきました。S師は幅広く活躍されていて、いろんな角度からお取り次ぎしてくださいます。

お昼の片付けを終えて、午後はゆっくり若夫婦や孫とお聴聞できたことが、何よりの素敵な時間となりました。

2010年2月19日 (金)

春を呼ぶ左義長

300年以上の歴史を持ち、県の無形民俗文化財にも指定されている「勝山左義長まつり」が、今年は2月27日(土曜日)と28日(日曜日)に行われます。

やぐらを持つ市内の12の地区では、子供たちの「太鼓」や「身のこなし」の練習が連日行われています。

我が地区でも、やぐらのない地区の子供たちの応援を得て、現在、猛特訓の真っ最中です。scissors

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猛特訓中の子どもたち

昭和47年から「子供ばやしコンクール」が開催され、今年も28日の午前10時より審査員が各やぐらを巡回し、評価します。

当然、子供たちは競い合い、また、各やぐらの特徴も出るので見所です。このコンクール目当てで集まる観光客の人も増えているとのことです

お寺の隣にもやぐらが建ち、嫌でも耳にし、目にしますので、自然と応援にも力が入ります。

長い伝統を守り継ぐのは、何においても大変ですよね。勝山では「左義長が終わらないと春が来ない」といわれています。

無事に左義長が終わって、春が早く来てほしいものですね。

2010年2月18日 (木)

壮行会

今夜は長野別院にて、ビハーラ長野主催の「バンクーバー冬季パラリンピック」に出場される「井上真司選手(上田市、顕正寺住職)の壮行会」が行われました。

また、「日本障害者アルペンスキーチーム激励会」も合わせて行われ、代表の青木辰子選手が招かれました。

この「壮行会」、「激励会」には、長野教区内のご住職、ご門徒など、約60名の方々が参加されました。私も「別院に布教に来ているのだから」ということで参加を勧められ、出席させていただきました。

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壮行会の模様です

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壮行会の模様です

開会では両選手が拍手で迎えられ、主催者代表と教務所長の挨拶の後、協賛金伝達式、花束贈呈、お礼の言葉、祝電披露に続き、長野教区会議長の乾杯で祝宴が行われました。

井上選手は、2002年のソルトレイク、2006年のトリノに続き、今回で3回目の出場ですが、トリノの前に行われたワールドカップにて腰椎圧迫骨折の事故となり、棄権となりました。

しかし、井上選手は、選手生命を脅かす怪我より回復され、再びパラリンピックに出場されます。

逆境を乗り越えての出場は、本当にすごいことですね。

親鸞聖人はお念仏の利益に「転悪成徳の益(てんまくじょうとくのやく)」があると説きますが、悪を転じて功徳になるお念仏を頂いているからこそ、井上さんは苦悩を超える道を歩めることだと感じました。

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顕正寺ご住職の井上真司さんです

井上真司さん、来月のパラリンピックのアルペンスキー5種目に良い成績をおさめるように、福井から応援しています。ガンバレ日本! ガンバレ井上さん sign01

私は、明日から松本市へ移動します。そして岡谷市と「信州での布教の旅」はまだ続きます。

ネットに接続できる環境がないため、長野でのブログはしばらく休憩です。後日、改めて報告させていただきます。paper

2010年2月17日 (水)

法義示談

長野別院にての定例布教の3日目です。

本日の常例法座は、講堂のお内仏で行われました。本堂とは違い、暖かい部屋で皆様ゆっくりと聴聞されました。

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長野別院のお内仏です

この日は「法名」についてお話しました。「法名」は仏法に帰依したものが、自らの生き方をあらわすためにいただくものです。

ですから死んでから頂くのではなく、生きているうちに頂くものです。

ご本山でご門主様から「おかみそり(帰敬式)」を受けた方はご存知だと思いますが、帰敬式のときにご本尊に向かって「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」と称えます。

この「南無帰依」とは、「礼拝」とか「尊敬」を表します。またそれによって生きるという、よりどころをあらわす語です。

それは、「私は生涯、真実を悟られた『仏陀』を敬い、よりどころとして生きていきます。また、仏陀が示された『法(教え)』を真実のよりどころとします」ということです。

そして、『僧』とは「僧伽(サンガ)」といわれ、教団を表しますが、今は「仏教信者として責任ある生き方につとめます」ということで、帰敬式は、「仏陀」と「教え」と「信者の自覚」という、自分の生き方を仏さまに誓う儀式です。

また、ともに「釈尊」を仰ぐ一族ということで、「釈」の一字を姓として「釈○○」と法名をいただくのです。

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茶話会の様子です

本日も法話終了後、時間のある方々とともに茶話会をしました。

若い頃から聴聞されているM氏は「聖人と上人の違いとは?」また「流罪された原因は?」など、質問が多く出され、良いご法義示談になりました。

尚、夜は院外布教に長野市内のS寺様に寄せていただきました。

2010年2月16日 (火)

親鸞聖人ご命日

長野別院にての定例布教の2日目です。

毎月十六日は宗祖親鸞聖人のご命日に当たります。親鸞聖人のご生涯を偲び、聖人が頂かれたお念仏の心を聞かせて頂くご法縁です。

ここ長野別院では本堂にて、輪番導師のもと、職員方々とともに参詣の皆様ご一緒に、厳粛に賑々しくお勤めされます。

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----------------------------- 本日の法話の概略 -----------------------------

親鸞聖人のお言葉に
  慶ばしいかな、(よろこばしいかな)
  心を弘誓の仏地に樹て、(こころをぐぜいのぶつじにたて)
  念を難思の法海に流す(おもいをなんじのほうかいにながす)
とあります。

ご本典の後序(註釈版聖典473頁)に出ている言葉ですが、親鸞聖人は「お念仏の慶び」を語られたものです。

ここに「仏地に樹て」とありますが、「たつ」という文字が「樹木」の「樹」という文字を書いて「樹つ」と書いてあります。

これは、ただ地面にのっているのではなく、「地面」と「木」が一つになっている姿です。つまり私がお念仏を頂くのは、「仏さま」と「私」が一つになる姿です。

どんな苦悩の人生であっても、心の根がしっかりしていれば、乗り越えて生きていけます。

しかし、根の無い人生ですと、せっかく頂いた人生が空しく終わってしまいます。根とは、「心の拠り所、支えになるものをもつ」ということです。

お念仏は、仏さまが言葉となって、私をいつも支えて下さっているのです。

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法話の終了後、参詣の皆様とともに茶話会をさせていただきました。

皆様はお互いに頂いた喜びを語り合って、口には「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」とお念仏がこぼれていました。

2010年2月15日 (月)

長野別院

本日から長野別院へ定例布教に来ています。毎年この時期に寄せて頂いて、もう15回目のご縁です。

職員の先生方とも馴染みになり、厚かましくして、実はこのブログも無理にインターネットをつないでもらい更新しています。 happy01

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本願寺長野別院は、越後から関東に向かわれる途中、北信濃に逗留された親鸞聖人に帰依をされた和歌月重勝が、「法名 釈 証誓」を賜り、「第七世 釈 明誓」が正法寺を創建したのが始まりと云われています。

その後、大正14年に「正法寺」から「京都西本願寺の直属寺院」そして「本願寺長野別院」となりました。

現在の本堂は、昭和49年に建立し、平成7年に再整備され、内陣も、外陣も一新して、すばらしい教化施設になっています。

また、庫裏も昭和60年に建設されました。

本願寺長野別院では、毎月定例法座があり、本日も少人数ではありましたが、熱心に聴聞され、法座終了後の茶話会では、厳しい質問責めに遇いました。

この「茶話会」は、本当に良い勉強になりました。

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本願寺長野別院は、長野における浄土真宗の正法弘通の伝道教化センターとして、すばらしい活動していると感じました。

それから今、冬季オリンピックの真っ最中ですが、来月のパラリンピックに出場される選手に、なんと長野のお寺の住職さんがおられるんだそうです。

そして、2002年のソルトレイク(アメリカ)、2006年のトリノ(イタリア)に引続き、3大会連続の出場だそうです。

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オリンピックで、「信州」の「真宗僧侶」が、ぜひメダルを。 scissors
頑張ってください。

2010年2月14日 (日)

雪の行事オンパレード

本日は、勝山の各地で、行事が目白押しです。

仕事の関係から「鹿谷町の雪まつり」と「北谷町の谷のお面さんまつり」に寄せていただきました。

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まず最初に「鹿谷町の雪まつり」です。

今年で23回目になる「鹿谷町の雪まつり」は、文化祭も兼ね、地域をあげて盛大に行われています。

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鹿谷町の雪まつり

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鹿谷町の雪まつりの発表会の会場

発表会の会場も満員御礼です。「よさこい」から「手話」、「吹奏学部の演奏」、「寸劇」など、いろとりどりでした。

展示も、「部会の作品」や「子供たちの作品」など、どれも力の入ったものばかりでした。

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続いては、「北谷町の谷のお面さんまつり」です。

勝山の中でも最も雪の多いこの地区には、過疎化が進み現在12件、17名が生活されています。

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北谷町の谷の様子

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北谷町の谷のお面

このお面は、戦国時代の平泉寺焼き打ちの際、勝利品としていったんは持ち帰ったが、災厄を恐れて川に流したものが、この地区で4面拾われたそうです。

毎年この時期にご開帳されています。

年に4回ある地区の行事には、町で生活されるこの地区出身者の方々が、手作りの料理で、参加者をもてなしてくださいます。

勝山の特産物を使い、めったに食べられない品がたくさんあって、胃も、心も、いっぱいになりました。

     ・鯖の熟れ寿司
     ・とち餅
     ・草餅
     ・クルミやガヤの実
     ・またたび酒
     ・どぶろく
     ・しし鍋汁

などなど、すべて手間のかかる一品ばかりでした。

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勝山の特産物を使った品々

年々、参加人数が増え、今年は100人近く来られたでしょうか? 谷の教会(真宗大谷派の道場)の本堂は満堂でした。

一気に住民が増え、きっと仏さまもビックリされたことでしょう。

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北谷町の谷の教会の様子

地区の方々や、関係者など、大勢の「真心」と「熱意」で続けられていることに頭がさがりました。

ただ、ただ、昔のように人がいて、楽しそうに同じ時を過ごし、笑い声が響き、「おいしね、おいしいねとの声を耳にするだけで嬉しい」といわれる関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

勝山には、いっぱい素敵な所があることを再確認した一日でした。

2010年2月13日 (土)

国際交流

本日の午後、勝山に住んでおられる海外からの移住者の方と、市民との交流会がありました。

今回は、「中国本場の餃子作り講習」を兼ねて、「中国のお正月の風習など」を教えていただきました。

皆さん、ご存じでしたか? 中国のお正月は1月1日ではなく、毎年、若干、暦の関係で日がずれます。今年は「2月14日が中国暦正月(春節)」だそうです。

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なーんと「中国のお正月の風習」は、国際交流員でアメリカ出身のスティーブン氏が、日本語で説明してくださいました。

なまりが入ってはいますが、慣れた日本語で、学んだ中国の風習を専門用語も交え、そして、映像も用いて分かりやすく説明してくださいました。

本当に国際的な交流会でした。

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続いては、待ちに待った「中国本場の餃子作り」です。

中国で「餃子」と言えば「水餃子」のことで、日本でお馴染みの「焼き餃子」は、次の日に持ち越した餃子を焼く程度なんだそうです。

中国では、お正月などのめでたい時ばかりでなく、ことあるごとに生地から作り、家族中でワイワイガヤガヤと、それは賑やかに餃子を作られるそうです。

そして、餃子はおかずではなく、主食なんだそうですよ。

私は、餃子の生地を作るのは初めてで、あまりに簡単に作れるのでビックリしてしまいました。

餃子の生地は、薄力粉を分量の水でこねるだけなのです。ただ、相応の大きさに丸め、均一の厚さに伸ばすのに「コツ」と「技術」が必要です。

案の定、雑で、早いだけが取り柄の私の皮は、まちまちの、いびつな形で、思わず笑っちゃいました。

そんな皮でも、具を包み、たっぷりのお湯で湯がいたら、何ら変わりないおいしい水餃子になりました。

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中国では、餃子にニンニクは入れず、ニンニクは好みによってタレの中に入れるそうです。

そのタレは、酢、醤油、ラー油です。これは、日本の焼き餃子のタレと同じでした。

今回の交流会では、具の薬味に生姜を入れました。そして、具にたっぷりの油と水を加え、粘りが出るまで混ぜます。

湯がくので、油っぽさがなく、サッパリといただけました。

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そうそう、餃子鍋の形で食べるのもいいなあ~。

中国も日本と同じように、大みそかは寝ずに過ごすのが普通で、年が明けると「おめでとう」とともに、爆竹や花火をあげ、祝うそうです。

なーんだ、日本と同じなんだ。イエイエー、きっとそれは、餃子と同様、中国から伝わったのでしょうね。

よくぞ中国から来てくださった。そして、たくましく日本で生活しておられる皆さんに乾杯です。

やっぱり一番のごちそうは、何といっても笑顔ですよね。 lovely