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2010年11月

2010年11月30日 (火)

除雪車初稼働

昨日の29日は冬型の気圧配置となり、勝山市北部の北谷町では10センチほどの積雪があり、除雪車がこの冬初めて稼働しました。

勝山市内でも「雪起こし」が激しく鳴り響き、まるで地震か何かのようです。

    雪起こし:雪国で、雪の降る前に鳴る雷。冬季の日本海側の地方で
         激しく雪の降っているときや、その直前に鳴る雷のこと。
         また、ブリを誘い出すことから「ブリ起こし」ともいいます。

         日本海側に住む人たちは、夜中でもお構いなしで鳴る
         この雷のせいで、夢うつつから引き離されることしばしば。
           「雪起こしでも 寝ている夫に あきれ顔」

ア~ア、今年は誰に聞いても「この冬は大雪だ」と言う人ばかりです。覚悟せねばなりません。なんともうらめしい冬の空です。

昨日の強風や雨、ひょうにも見舞われた天気とは打って変わって、今日は晴れ間が広がり、初冬の素晴らしい山景色が広がります。

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昨日の寒さで雪をいただいた大日山は、朝日に照らされ、まばゆいばかりです。

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この時期、福井から勝山に向かっての山景色、報恩寺山の白くなったスキージャムのゲレンデなど、本当に勝山はどの角度から見ても素晴らしい山景色です。

こんなにのんきに山を眺めていられるのも、あとどれくらいかなあ‥‥。

2010年11月28日 (日)

大地讃頌

本日、福井室内管弦楽団による「トヨタ・コミュニティ・コンサート in 恐竜のまち かつやま」が、勝山市民会館で開催されました。

この「トヨタ・コミュニティ・コンサート」とは、アマチュアオーケストラ最大の課題となっている「財政難」や「指導者不足」に対応するため、「トヨタ自動車株式会社」並びに「全国のトヨタ販売店グループ」が、各地のアマチュアオーケストラを支援しているコンサートシリーズです。

この「コンサート」は、主に次のような趣旨で、全国各地にて開催されています。

  • たくさんの人に、もっと気楽に音楽に触れてもらいたい
  • なかなかコンサートへ足を運べない方々に、生のオーケストラの演奏を聞いてもらいたい
  • 地元オーケストラを主体に、「市民参加型コンサート」という形で、地域の文化向上に役立ちたい

今年の8月21日に勝山市民会館にて、「かつやまの音楽家のたまごたちコンサート2010」が開催されました。

この企画は、本日の「トヨタ・コミュニティ・コンサート in 恐竜のまち かつやま」で、福井室内管弦楽団と協演できる「協奏曲ソリストオーディション」も兼ねていました。

その時のオーディションで、「4人のたまごたち」が見事合格し、今日がその「晴れ舞台に臨む日」だったのです。

コンサートの第一部では、ピアノ、チェロ、フルートの4人が、見事に、堂々と福井室内管弦楽団との夢の共演を果たしました。

緊張しながらも、若さ溢れるみずみずしい音色が心に響きました。共演を果たした彼女たちの将来は、きっと有望な音楽家になってくれることでしょう。

彼女たち自身の日頃の努力は元より、沢山の人たちのお陰で、このような素晴らしい機会に巡り会えたこと、そして、今日の感激と暖かい拍手を忘れないでしょう。

第二部では、地元の中部中学校、北部中学校の吹奏樂部と、福井室内管弦楽団との共演で、曲目は「行進曲、錨をあげて」でした。

管弦楽器の優しい音色の後で、吹奏楽器の量感のある豊かな音色が加わると、迫力や重層感が増し、さらに一段と生の演奏の素晴らしさを感じます。

本日のコンサートの中で、私が一番感動したのは、「地元合唱団」と「福井室内管弦楽団」、「中学校の吹奏樂部」との共演です。

曲目は、中学校の合唱コンクールや卒業式でよく歌われる「大地讃頌(だいちさんしょう)」でした。

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次の動画は 小平第二中学校3年生による大地讃頌 混声四部合唱の模様です。

この「大地讃頌」とは、混声合唱とオーケストラのための
カンタータ「士の歌」の中の「フィナーレ曲」だそうです。

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地元合唱団は、今日のコンサートのために、地元勝山で活動している「若鮎」、「カトレア」、「ゴスペル」の市民合唱団3グループと、有志で結成された「恐竜のまち かつやま合唱団」で組織されています。

地元合唱団の皆さんは、福井室内管弦楽団と中学校の吹奏樂部の総勢70人近くの伴奏の元、素晴らしい歌声を披露されました。

母なる大地への感謝、讃美の歌詞と、壮大な曲層がホール全体に広がり、崇高で神秘的な気品高い空気が広がり、熱き思いが湧き上がってきます。

本当にこの「大地讃頌」は、いい歌ですね。

そして、「大地讃頌」もさることながら、本日の企画は、このコンサートが目指す目標を見事に達成されたのではないでしょうか。

参加された皆さん、素晴らしい演奏を有り難うございました。

2010年11月26日 (金)

親鸞展

先日、福井市立郷土歴史博物館で、この11月29日まで開催している「親鸞展」を見てきまた。(恥ずかしながら、私、市立郷土歴史博物館は、初めてです)

博物館は、こじんまりした建物です。そんな館内には、真宗10派の垣根を超えて、各地の貴重な「寺宝」や「資料」が展示されています。

展示物は、視覚に訴える「現代的なグラフィック映像」の手法が使ってあり、配置も工夫されていて、見応えがあります。

ただ、展示物の順番が曖昧で、戸惑うところがあったのは、少し残念でした。

私は、せっかくの貴重な機会なのですから、展示物を音声で解説してくれる「音声ガイド」を利用しました。

音声ガイドは、入り口で500円で借りられ、聴きながら鑑賞すると、アッという間に展示物に引き付けられ、より分かりやすかったように思います。

そして、自坊が所蔵する「御絵伝人形(ここでコマーシャル)」で、「親鸞聖人のご生涯の流れ」を把握していますので、展示物を「なるほど、なるほど」と鑑賞することができ、とても値打ちのあった展覧会でした。

来年の1月1日より、日刊県民福井で約1年間にわたり、五木寛之氏の連載小説「親鸞、激動編」が連載されるとのことで、また楽しみがひとつ増えます。

前回連載の、幼少期から青春期までのさまざまな場面を紡いだ「親鸞」は、越後流罪のシーンで幕切れでした。

年明けと共にスタートする「親鸞、激動編」も、そのタイトルからすると、きっと続編があるのかもしれませんね。

朝刊小説「親鸞」も、その続編の「親鸞、激動編」も、挿画は山口晃氏です。

その山口晃氏の描いた「80代の親鸞」が、「親鸞展」に展示されていましたが、私の目には「30代の親鸞」にしか映りません。

やっぱり、それほど遇うべき人に遇い、するべきことに出会えた親鸞聖人は、山口晃氏の描いた「80代の親鸞」のように「活き活きと、若々しく生き抜くことができるのであろう」と感じ入りました。

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福井市立郷土歴史博物館で開催中の「親鸞展」は、あとしばらくで終わりです。

まだご覧になっていない方は、紅葉が美しいこの時期に、ましてや、福井で開催されているこの期間に、ぜひご覧くださいませ。

入館券は、「常設展示観覧」と「養浩館庭園入園料」も含まれています。今なら養浩館庭園のすばらしい紅葉に、まだ間に合いますよ。

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2010年11月23日 (火)

親心&子心

先日、京都で生活する長女、また、大阪で生活する二男の近況確認も兼ね、一泊で出かけてきました。

親元を離れた生活を送る子供たちの様子は、気にはなっていたのですが、なかなか時間が取れず、今回の訪問になってしまいました。

夕方、長女の仕事が終わる時間に合わせ、京都駅に到着。少し時間があったので地下のポルタ街(京都駅前地下街)を散策します。

せっかく京都へ来たのですから「何か私に合うものでもあれば」と、目を光らせ物色するのですが、どれも若い世代層ものばかりで、も~ガッカリ。

イヤ、「品揃え」よりも「金額」の問題がひっかかったのかも知れません。「私には、しまむらがある!」と慰め、ポルタ街を後にしました。

娘と近くの店で夕食を済ませ、一緒にマンションヘ  京都駅から地下鉄で一駅です。駅からはしばらく歩きます。

都会へ行くと、いつも思うのですが、皆さん本当によく歩かれます。勝山の皆さん以上に歩かれると思いますよ。

都会の人に道順を尋ね、「歩いてすぐそこ」と言われ、実際に歩いてみると、20分かかることもざらにあります。

田舎の人は、都会の人に比べ、歩く距離が少ないように思います。やっぱり、田舎の人は、目的地までの移動に自家用車を使うからなのでしょうね。

都会は、交通のアクセスは便利にできているのですが、階段を登ったり、降りたりにも疲れ、それ以上に人混みを歩くのにも、グッタリ疲れます。

ホトホト、「私は都会の生活に向いていない」と思いました。

長女の狭い一部屋で一泊。長女と二人で寝るのは、ホーンと何年ぶりかな。長女は、肩を揉んでくれたり、気遣う言葉をかけてくれたりします。

そんな長女に、「何か下心でもあるのかな?」と思う私は、「まだまだ長女を一人前の大人と思っていない証拠」なのかもしれませんね。

というより、どんなに歳を取っても「親は親」、「子は子」なんでしょうね。50を超えた私も、未だに田舎の父より心配されている身です。

翌日は、長女の仕事場を見ることにし、一緒に付いていきました。通勤は、これまた「歩いた方が便利だから」と、30分近く歩いて仕事場へ向かいます。

都会の景色を右に左に曲がり、長女とアレコレ喋りながらの歩きは、またおつなもので、良い想い出となって残りそうな気がしました。

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長女は、「子供と関わる仕事に就きたい」と、児童館に勤めるようになって2年目です。その長女の仕事場が、ビルの3階にあることに驚きました。

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子供たちは、テラスで外遊びもできるようになっています。なるぽど、でも、泥んこ遊びは、やっぱり無理でしょう。

でも、自然がいっぱいで、泥んこ体験できる勝山であっても、制限がたくさんあって活用できていない所も沢山ありますものね。

先輩先生にご挨拶をし、子供たちが多くならないうちに、長女の仕事場を後にしました。(まっ、なんとか勤まっているようです)

続いて二男の所です。京都駅から大阪へ電車で向かいました。二男の所は、初めてなので興味津々です。二男は駅まで迎えに来てくれていました。

私は、「お昼をどこかで」と思っていましたが、二男が「休みの時ぐらいは、ゆっくり部屋で」というので、スーパーで食材を調達しました。

スーパーから二男の住むマンションまでは、これまた歩きです。15分ほどかかりますが、「コレでも条件の良い方」とのことです。

二男の部屋で、先ずはご飯作りです。狭くて小さな台所は、まるで「ママゴト」のようで、私の腕の振るいようもなく、簡単な「トン平」を作ることにしました。

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この「トン平」は、信じられないくらいキャベツが食べられ、「ヘルシー」かつ「簡単料理」なのです。

何とか小さな台所で「トン平」ができました。二男とは、久し振りの食事でしたので、二男とゆっくり箸をすすめる時間は、本当にいいものでした。

昼食後、のんびりする間もなく、掃除に洗濯、買い物と、アッという間に時間は過ぎます。

夕方には電車に飛び乗り、9時前には家に到着という、なんと便利な親子の距離間なのでしょう。

アァ~、それなのに、子供たちのところへ行く当日までは、「時間がない、時間がない」と、延ばし延ばしにしていただけなのです。

私が、その気に、ただ決断ができなかっただけなのですよね。何事も、あまり力まず、肩の力を抜いて参りましょう。

また、息抜きに、子供たちのところへ行こう!っと

2010年11月21日 (日)

小春日和の常例

小春日和の中、11月度の常例法座が勤まりました。

ここ数日、よい天気も続き、長い冬を乗り越える準備など、何かと冬間近の気ぜわしい中、30数名の方がお参りくださいました。

勝山市内のお西の全寺院、22ケ寺の報恩講が18日に終わったばかりですので、今月の常例法座は引き続きのお参りとなります。

中でも数人の方は、市内の全寺院の報恩講に参られます。お西だけでも11ケ寺ありますので、頭がさがります。

私たち寺族の者は、「お寺へお参りください」、「聴聞が肝要です、ぜひお寺へ」とお薦めいたします。

ですが、その「お薦め」を口にしている当の本人が、なかなかお参りできていないのが現状ではないでしょうか。

私など、いざお参りし、家へ帰ってくると、フラフラになります。一座お聴聞するのが精一杯です。

しかも、早朝より午後4時ごろまでのお聴聞となると、自信がありません。夜のお座ですと、終わるのは9時半近くになりますから「体力勝負」と言えます。

それなのに、常例法座へお参りされた方の中には、40~50分をかけ、それも歩いてお寺へ来られる方もおられます。

私が、「車で送りましょう」と声をかけると、「いいえ、少しは歩かないと、これも運動のためです」とおっしゃいます。

85歳を過ぎた方が言われるですから、尚ビックリです。その姿勢に教えられることばかりで、50代のこの私が恥ずかしい限りです。

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常例法座の布教は、大野組S寺のS師です。

    如来の作願をたづぬれば 苦悩の有情をすてずして
    回向を首としたまいて 大悲心をば成就せり

S師は、阿弥陀さまのお心を、分かりやすく身近な喩えを用いてお取り次ぎくださいました。

今年も残すところわずかになりました。少しでも機会があれば聴かせていただきたいと、改めて思う常例法座のご縁でした。

2010年11月19日 (金)

一日一笑

昔から「病いは気から」とか「笑いは身体の薬」などと言われます。

最近は、「笑いが科学的に健康を維持」したり、「笑いが病気を克服する力」があるようにも言われます。

今、この「笑いの科学的効果」が研究されつつあり、「笑いの医学的効果」を研究する学会もできたようですよ。

愉快な小咄を聞く直前と、その小咄を聞いた数時間後の患者さんの検査データを比較すると、病理学的に良い成績が出ているそうです。

他にもいろいろ「笑いの効果」は有って、取り立てて効果を立証せずとも、笑っているときにリラックスしていい顔をしているのは、誰にでも言えることです。

そして、高齢も、死も、ユーモアを入れた会話なら、重たくならず、返って素直に捉えることもできそうですね。

福井県おおい町の名田庄診療所所長の中村伸一先生は、山間地で医療に取り組む医師です。

この名田庄地区で、たったひとりの医師として住民たちを支え、「島のドクター」ならぬ「陸の孤島のドクター」なのです。

先日、「赤ひげ先生」とも慕われる「中村伸一先生」のコラムを読みました。

コラムの中に中村先生は、故郷でもない山村で、18年もの長期にわたって診療をされている理由を、「患者さんを治療しながら、逆に自分が癒されているからだ」と書いておられます。

きっと、施したり、施されたり、「お互いさまの関係」があるからこそ長続きしているのですよね。

中村先生のコラムの中に、ご高齢の方や、山村で生活している方は、相当なユーモアの持ち主で、それが「生活の知恵」でもあり「長生きの秘訣」とも思える内容がありましたのでご紹介します。

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あるおばあちゃんとの「診察会話」より

    ばあさま:自分が、まさかこんなに
         長生きをするとは思わんかった
         先生! わたしゃー、いつまで生きるんですやろ?

    中村先生:ウ~ン、多分、死ぬまで生きるんでしょうね

    ばあさま:そりゃあ、間違いない! それでも
         早くお迎えが来んかなと、いつも願っとります

    中村先生:それなら「二週間後にお迎えがきますよ!」って
         言われたら、どう感じますか?

    ばあさま:そりゃあ、困りますわー
         だって、まだ、死にとうないですから

    中村先生:アレレ、さっき言ったことと違いますね
         なんだかんだ言いながら
         ホントは、長生きしたいんでしょう?
         すでに長生きしていますけど

    ばあさま:でも先生、長生きも、こんなに腰が
         曲がってしもうたら、もうあきませんわ

    中村先生:腰はともかく、根性は曲がっていませんか?

    ばあさま:アッハッハッー
         根性は、若い時から曲がっとるから
         今更どうってことないですわ

    中村先生:別に威張ることないですわ

    ばあさま:でも、物忘れが激しゅうなって
         ほんの少し前のことも、すぐに
         忘れてしもうて、あきませんわー

    中村先生:もしかして、死ぬことも忘れていませんか?

    ばあさま:アッ! そういえば90年ほど
         死ぬのを忘れとった! アッハッハッー

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ばあさまのパワー、恐るべし!です。

会話から生まれる笑いの端々に「心の豊かさ」、「たくましさ」、「かわいさ」、「いとおしさ」そして「生きることの厳しさ」、「辛さ」などを感じるのは、私だけでしょうか。

そのまんま、そのまんま、ばあさまも、中村先生も、お救いのど真ん中にいらっしゃいいました。

2010年11月18日 (木)

宇野重吉演劇祭2010

俳優で演出家、そして、劇団民藝の創設者でもあった宇野重吉さんは、福井県足羽郡下文殊村(現在の福井市)のご出身なのです。

1988年に肺がんのため73歳で亡くなられましたが、古里の福井をこよなく愛され、「福井の応援団長」だった方です。

今、「宇野重吉演劇祭2010」が各地で行われています。

先日、その演劇祭の一環として「宇野重吉さんの足跡をたどる写真パネル展」の記事も福井新聞に掲載されていましたね。

でも、やっぱり何と言ってもメインは、県民ホール(JR福井駅東口AOSSA8階)で上演される「アラル海鳥瞰図(ちょうかんず)」だと思います。

    12月4日(土曜日) 開場 13:30  開演 14:00 
    12月4日(土曜日) 開場 18:30  開演 19:00
    12月5日(日曜日) 開場 13:30  開演 14:00

この「アラル海鳥瞰図」は、昨年創設された「宇野重吉演劇賞」の第一回受賞作品の舞台化です。

64点の戯曲の中から、見事その最優秀賞を受賞された高野竜氏の戯曲「アラル海鳥瞰図」は、演出家の根本コースケ氏が演出を、そして、出演者は7月に行われたオーディションで選ばれた7名が出演します。

そのオーディションに勝ち残った出演者の中に、ナーンと、我が四つ葉のクローバー会の歌姫、S女史も含まれるのです。

会のメンバーには、本当に多才でユニークな人が多く、ビックリさせられのですが、特にSさんはかわいい顔をしていて、それでいて3枚目的なキャラも持ち合わせていていつも驚かされています。

Sさんは、バンドも組んでいてボーカルやキーボードもこなしますので、歌はもちろんのこと、パソコンにまでも精通している多才な方なのです。

先日、ふとしたことから、「宇野重吉演劇祭2010」の話題になり、Sさんは「自分が出演すること」をひたすら隠してきたそうです。

でも、この私に知られたが最後、宣伝部長となり広く世にPRさせていただきますぞ。

最近では、稽古もいよいよ追い込み時期となり、深夜の1時、2時まで熱の入った練習が繰り広げられているそうです。

先日もラジオで「宇野重吉演劇祭2010」の予告をしていましたが、Sさんから説明を聞く以上に本格的な演劇のようで、とても楽しみなのです。

どうです。皆さんも見たくなったでしょう。

前売り券は1500円です。どうぞお早めにお買い求めくださいね。

以上、勝手に就任した宣伝部長より

2010年11月17日 (水)

新生kクラブ

春に寄せていただいたご縁で、秋の法座にもお招きを頂きました。

六月の「「老人会の春のお座」」と同様に、50~60人のお参りがありました。

センターには、立派なお仏壇も安置されています。私どものお内仏よりも、立派かもしれません。

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お世話方がお給仕をされ、準備が整ったところでお勤めです。本当に皆さん上手にお勤めをされます。

各地のサロンなどへ寄せていただくのですが、有り難いことに、こちらの地区は男性の比率が高く、そして、熱心に耳を傾けてくださいます。

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    仏さまに包まれた日々に、大安も仏滅、友引もない
    日々是好日  いのち、毎日新しい
    辛いことも、悲しいことも、嬉しいことも、みんなご縁
    南無阿弥陀仏に遇うご縁でした             合掌

2010年11月16日 (火)

三国港町のご法縁

次の写真をご覧ください。

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いかがです? なんと一見、受験生が祈願しそうな「山号」と「寺号」です。「進学し、勝ちが授かる寺」とも読めます。

でも、決して受験祈願の寺院ではありません。

実は、こちらのお寺は、私が毎年、報恩講の布教に寄せて頂いている浄土真宗本願寺派のお寺なのです。

こちらのお寺のご住職は、高校の校長先生をされていた方です。

そして、こちらのお寺の若院は、現在、武生商業高校に勤務され、県内でも有名なフエッシング部の指導者として知られる方です。

長年、教師をされていたご住職は、次のような「山号」と「寺号」のエピソードを聞かせてくださいました。

    三国は東尋坊もある観光地ですから、時々学生さんが、「受験合格のお守りください」と、お寺にやって来ます。

    でも、浄土真宗は祈願請求する教えではありませんから、学生さんには丁重にお寺のことを説明をします。

    お願いしたい気持ちは分かるけどね、大切なことは、まず一生懸命勉強し、努力することが大事ですよと。

    そして、学生さんに、「せっかくお寺に来たんですから、本堂の阿弥陀様にお参りして帰ってくださいね」と語りかけるんです。

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世間一般の見方では、「仏様はお願いするものだ」と思いがちですが、阿弥陀仏はお願いするのではなく、逆に阿弥陀様が私のことをいつも願ってくださるのです。

仏様は、「お願いだからどうぞ私の名(南無阿弥陀仏)を称えておくれ、必ずあなたのいのちを支えて浄土に生まれさせます」と呼び続けているのです。

法要の合間に三国の港町を散策しました。すると、冬の味覚の王者「越前カニ祭り」が開催中です。

県内外より大勢の観光客がカニを買い求めに来ています。

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すごい賑わいです。私は、おいしそうに茹で上がったカニ見てるだけ。高額でとても買う気にはなれません。やはり庶民には高価な食材です。

しばらく、売り手と買い手のせめぎあいを見ながら、その場を後にしました。

それから近くにある友人のH師が住職を勤める真宗高田派の寺院を訪ねました。

こちらの寺院は、親鸞聖人ゆかりの古い歴史を持つお寺です。

また、こちらの寺院に隣接する「茲道庵」は、「ふくいの伝統的民家」として県知事よりに認定されている古民家です。

典型的な「町屋型民家」であり、昔の井戸や古物等をたくさん陳列もされ、そして、誰でも気軽に見学できるよう解放もされているのです。

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突然の訪問でしたが、折りよくご住職がおられ
  やぁー、いいところに来たね
  ちょうど今、お客さん用に蕎麦を打ったところ
  よかったら一緒に食べていきなさいよ
と言われ、遠慮なく蕎麦を頂いてきました。

蕎麦は、住職の手打ちで「塩蕎麦」です。新蕎麦の「三立て(挽きたて、打ちたて、湯がきたて)の蕎麦」を3杯も堪能しました。

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福井県の観光地、三国港町の散策は、本当に良い思い出となりました。越前カニと蕎麦は福井を代表する味覚ですが、私にとっては、カニより蕎麦です。

(できれば、清酒があると最高なのですが‥‥)

帰りにふと浮かんだ詩がありました。それは、数年前、三重県の方から頂いた年賀状に書いてあった詩です。

カニ(蟹)食うた、カニの一生食てしもうた
カ二からもらった私のいのち
そう思うたら、お念仏が出てならん

多くのいのちを頂いて生かされていることに気付く一日でした。南無阿弥陀仏。

2010年11月15日 (月)

中和会法座

先日、永平寺町栃原区の「中和会(ちゅうわかい)のご法座」に寄せていただきました。

こちらのお世話方に「この中和会というのは、どんな会なのですか?」とお尋ねしますと、「壮年会と老人会の中間の集まりです」とのことです。

    若者でもなく、老人でもない
    中年層の方々ということか?

    しかし、参詣者は高齢な方が‥‥。
    (いつまでも若くありたいと願う心なのか‥‥)

栃原区は八十戸ほどの集落なのですが、集落の中に念仏道場が三つもあり、それらの各道場では毎月お講をされています。

また、栃原区の集落センターには、立派なお仏壇も安置され、中和会の法座を年に六回開かれているとのことです。

お世話方によると、「昔は、法座の回数も、もっと多くありました」とのことでした。

中和会の法座では、お仏壇の荘厳や勤行は道場主がされ、毎回、県内の布教使にお取次ぎを頂きます。

今回、私が出講させて頂き、参詣者の皆様が熱心に聴聞される姿を見て、「お寺が無くても、お念仏が伝わる土徳があるのだ」と思いました。

    土徳(どとく)=大切なものを見抜くことを助ける土地(地域)の力