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2010年12月

2010年12月30日 (木)

師走

今年もあと2日を切りました。

20日の常例法座からの一週間は、慌ただしく過ぎてしまいます。

やっぱり「12月」といえば「師走」、その言葉の由来は、「年末でお坊さんもせわしなく走り回るというところから来ている」という説もありますが、その通りかもしれませんネ。

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まず最初に「仏婦の報恩講」の様子です。

先日、「お一人につき一品お持ち寄りの忘年会」を兼ね「仏婦の報恩講」を申させていただきました。

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持ち寄られた一品には、郷土、勝山特産の「里芋を使ったコロッケ」や、中には「練りあん」まで入った「里芋の練り菓子」までも登場しました。

この菓子の、そのまろやかで、口の中でトロリと溶ける滑らかさは、とても創作とは思えない逸品です。

淡い初雪のような優しい食感に「勝山名物にしたらどう?」という声まで上がったほどの逸品なのです。

じゅん子の秘密」と名付けた「里芋の練り菓子
ウ~ン、これは売れるかも!

その他、もつ鍋、風呂吹き大根、酢のもの、ケーキ、サラダ、卯の花など、ベテラン主婦ならではこその作品が並びました。

やはり主婦は、「花より団子」です。そして、美味しいものが口に入ると、自然と心も和み、笑いも出てきます。

蓮如上人が「お講」という形で、「食事(お斎=おとき)をいただきながらの談合(法話談義)」を大事にされたのも納得です。

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次は、今年で5回目となる「なんでもライブ」の様子です。

この「なんでもライブ」とは、メンバーのおじちゃん、おばちゃんが、スター気取りで、錯覚もしながら、自己満足で夢をみるライブなのです。

実は、このライブの2~3日前に、メンバーの2人が風邪をこじらせてしまい、急遽4人でハモる(合唱する)ことになりました。

ライブでは、新井満さんの「この街で」と「童謡メロデー」を歌い、今年もいい気分させてもらいました。

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次は、迎春準備の様子です。

3日間降り続いた雪も小康状態となり、屋根雪も20センチほどで、忙しさの中にもホッと一息です。

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しかし、明日の大晦日から元旦にかけては、「大雪注意報」が出ています。「除夜会」、「元旦会」のお参りが心配されます。

どんなに悪天候であっても、迎春の準備はしっかりしなければなりません。

念頭には「これからの除雪作業のこと」もあり、「この小康状態のうちに、できる限り準備せねば」とばかりに、フル回転での迎春準備です。

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もったいないことに「無農薬の餅米」を入手でき、餅つき機で「お供え用の鏡餅」にさせていただきました。

毎年、家中で何だかんだと言いながら丸餅にするのですが、今年の鏡餅は特にいい出来だったように思います。

仏さまへのお供え餅が完成した後、残りのお餅を安倍川餅、磯辺餅、おろし餅などにして子供達といただくのが、我が家の楽しみになっています。

やはり「無農薬の餅米」は、風味もよく、美味しかったですよ。

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自坊も、住職の実家寺院も、住職と共にお荘厳させていただき、迎春らしい仏華も、なんとか活けるできました。

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今年は段取り良く迎春の準備が出来たようです。

さあこれで一服・・・・・イエイエー、まだまだやることがいっぱいあります。掃除、買い出し、料理作り等々。

こうしてバタバタと忙しい中、年が明けていくのでしょうね。「来年こそは、チャーンと計画を立て、バタバタしないように」と秘かに思っています。

マイペースですが、ブログも更新していきたいと思います。皆さん、来年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年を!

2010年12月26日 (日)

除雪作業

全国的な寒波で、特に福島県の300台もの車の立ち往生するなど、各地で雪の被害が報道されています。

ここ勝山の市街地でも、25日~26日に降った雪は、今年初めてのまとまった積雪となりました。

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25日朝の愛車に積った雪は約20センチ

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26日朝に積った雪は、これまた約20センチ

これからの「除雪シーズンの到来」の体慣らし的には、ほどよいの積雪量です。

突然の大雪ですと、やっぱり体がついて行けず、疲労困憊でケガにも繋がってしまいます。

この程度の積雪なら、体調的にも、気分的にも、余裕ができるので、本当に助かります。

とはいえ、参道や玄関先などの雪かきでさえ、普段使っていない筋肉と腰を使ったせいで、住職も、私も、かなり疲れました。

二人とも「まだまだ若い」と思っているのは、「気持ちだけ」で、やっぱり体は嘘をつきませんね。

これから本格的な積雪の時期に入ります。徐々に感覚も、体も慣らし、除雪に励みたいと思います。

この「寒い季節に汗を流す作業」なんて、ザラにあるものじゃあないですよね。そう思って、今冬も除雪に励みましょう!

こんなに余裕でいられるのも、今のうちだけかも? shock

2010年12月22日 (水)

ノロウイルスに学ぶ

ジャジャジャジャ~ン 今月のハイライト!

今月の始め、家族3人が次々に「ノロウイルス」に感染してしまいました。

昨年は「新型インフルエンザ」が猛威を振るい、「ワクチンの接種待ち」や「特効薬タミフルの効果と副作用」の挟間で頭を抱えていました。

テレビでは、「マスクを求めてありとあらゆる店をハシゴする姿」や「マスク売り切れ」のニュースが頻繁に流れていました。

ですから、「昨年、求め、探し続け、ようやく買ったこのマスクが、きっと今年も役に立つはず」と思っていたのです。

ところが、この時期になっても「インフルエンザの流行」との報道は、あまり耳に入らず、代わって「ノロウイルスが流行」しているとのことです。

そして、我が家でも「流行に乗り遅れてなるものか」とばかりに、次々ノロウイルスに感染してしまいました。

ここ何年と「住職」も「私」も寝込んだことがなかったのに、嘔吐と下痢に苦しめられ、最後は「末っ子にまで飛び火」という悲惨な結末です。

最初、食欲もなく、トイレに駆け込む住職の姿を見ていて
  私も一度でいいから
  食欲が無くて何も食べたくないわー
  なーんてことを言ってみたい
そんなことすら思っていたのです。

その矢先、今度は私が、食欲どころか、一日に数十回もトイレに駆け込み、2日間でなーんと「3キロも痩せた」のです。

この私が「劇的」に、それも「短期間」で「3キロ減」ですよ。こんなこと初めてです。今夏の猛暑でさえ、1キロも痩せなかったのに、奇跡です!

  食べ物を見たくない!
  何も飲みたくない!

そんな「ノロウイルスの症状」ですが、食べずに出すと、こんなにもすぐに痩せられることが判明。

でも、食べないと、元気が出ないんです。気力も薄れ、何もしたくなくなります。

何より、「急激な痩せ」は、顔や胸からこけてゆき、一番痩せてほしいウエストはちっとも変わらず、ポコンと出っ張ったお腹はそのまま残ることも判明。

また、「腹八分目」とはよく言ったもので、「体に一番負担のかからない食べ方」ということも判明です。

この「食べられる」ということが、どんなに素晴らしいことか。「無くしてみて色々なことが分かる」とか「失ってみて、初めて分かるその有り難さ」などといいますが、今回、病んでみて、本当に多くのことを学びました。

  • 一人が病んでも、家族中が病んだ状態になることや、家族の協力、思いやりが不可欠なこと。

  • あれほど「腹8分目に医者いらず」と自覚していたのに、元気になれば「すぐ体調を取り戻さねば」と、卑しく食べてしまうこと。

結局、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、4キロ太ってしまいました。やはり、「急激なダイエットはダメ」ということも判明です。

今回の「ノロウイルス感染」で、つくづく「人の身勝手さ」を痛感しました。

しかし、症状が完治するまでの延べ一週間、すべての行事をキャンセルすることなく、なんとかこなしたのは、当に「執念」としか言いようがありません。

皆さんも、まだまだ「ノロウイルス流行中」です。うがい、手洗い、励行ですぞ。あなどってはなりませんよ。そして、どうぞよいお年をお迎えください。

2010年12月21日 (火)

今年最後の常例法座

早いもので、昨日の20日、「今年最後の常例法座」が無事終わりました。

昨年とは打って変わって、足元に雪もなく、素晴らしい晴天にも恵まれ、40人近くの方がお参りくださいました。

法座には、若院が帰山し、住職と共にお取り次ぎさせていただきました。

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住職は、次のようにお取り次ぎしてくれました。

  「お母さん!」と呼ぶのは、子供だけど
  そう呼ばしめているのは、母の働きがあればこそ

  「南無阿弥陀仏」と、私の口が称えているのだけど
  そう呼ばしめるのは、仏さまの働きが届けばこそです。

  親が呼び続けて下さるからこそ、我が口から出てくださいます。

皆さんは、この暮れの押し迫った日に、わざわざお寺へ足を運び、寒い本堂で午前、午後とお行儀をしながら、本当に熱心にお聴聞されます。

その上、お布施をしておいて、帰りに「有り難うね~」、「楽しみなかった~」とお礼まで言って帰られる。

そんなお同行さんに、この私の方が押され、何とか今年も無事に行事を勤め上げることができそうです。

本当に「持ちつ、持たれつ」、「この世は、ご縁の世界」とは、このことなんですね。

きっと、皆さんの後押しがなければ、とてもとても坊守業は勤まりません。皆さん、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

午後のお座には、若院が後席のお取り次ぎをしてくれました。嫁と孫が一緒に聴聞して
くれました。有難いことでした。

私も、久しぶりに「バーバ(祖母)」しました。

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孫は、アンパンマンの靴が気に入り、部屋の中でも脱ごうとせず、走り回っていました。

2010年12月14日 (火)

御正忌法要のご案内

来年は「親鸞聖人の750回忌」にあたり、各ご本山、別院、末寺などでは、記念の法要行事が始まっています。

今年は西宮寺に入寺して早20年を迎え、翌年にはご本山における大遠忌法要が勤まり、言葉に尽くせない喜びと感慨があります。

その節目の年を記念し、平成23年1月20日(木曜日)の御正忌法要では、「節談説教と落語の共演」を企画いたしました。

御正忌法要のご案内

節談説教は、本願寺派布教使の本多龍典師です。
  本多龍典師のプロフィール
    ・乗専寺(兵庫県)ご住職
    ・本願寺派布教使
    ・節談説教東保流説教師
    ・洗聲会会員
    ・節談説教研究会会員
    ・現在、全国各地へ布教出講

落語は、落語家 五代目 林家小染師匠です。
  林家小染師匠のプロフィール
    ・昭和57年 故 林家小染に入門
    ・平成6年 五代目小染襲名現在にいたる
    ・平成4年 NHK全国演芸大賞受賞
    ・平成5年 大阪咲くやこの花賞
    ・平成12年 FBC福井放送ラジオに毎週出演
    ・現在、吉本興業の人気落語家として大坂を始め全国各地に出演

午前のお座は10時より、午後のお座は1時30分より始まります。

めったに聞けない「笑い」と「感動」の世界です。皆さまお誘いあわせのうえ、お参りくださいませ。

2010年12月12日 (日)

生活発表会

昨日の土曜日は、今年も「T保育園の発表会」がありました。曇り空でしたが、足元に雪もなく、保育園まで楽に自転車で行くことができました。

それで、「昨年の発表会は、どうだったかなあー?」と記憶をたどるのですが、なかなか思い出せず、昨年のブログを読み直して、もービックリ!です。

日本中が新型インフルエンザで大騒ぎでした。保育園も新型インフルエンザ対策のため、発表会の一週間を延期を余儀なくされています。

そして、延期された発表会は、常例法座の前日です。しかも2~3日前から降った雪の除雪、排雪を繰り返す慌ただしい日々が連続した時期でした。

ウ~ン?・・・・そうだったかなあ~?・・・・そうだったような~?・・・・去年のことが、こんなに思い出せないなんて、なんか愕然としました。

まっ!過去には拘らないことにしているので、気にしないことにします。

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子や孫の晴れの姿見たさに大勢の参観です

今年のお寺に通ってくれる「キリン組さん」は「ジャックと豆の木」の劇の中で、「リコーダー」や「縄跳び」、「でんぐり返し」などを披露してくれました。

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昨年、お寺に通ってくれた「ゾウ組さん」は、「キリン組さん」よりひとつ年長さんですから、高度な「鉄棒の演技」を見せてくれました。

そんな「ゾウ組さん」の演技を見ていて「一年でこんなにも成長してくれるんだなあー」と嬉しい限りでした。

また、劇の中でも手を合わせ「ありがとう」の言葉をちゃーんと言ってくれる園児たちの微笑ましい姿を見て、自然と笑顔もこぼれていました。

そんな園児たちに比べ、「当の私は?」と言うと、物忘れは急激な進化を見せています。でも、「何かひとつでも、成長があればヨシ」としましょう。

ってことで、いいのかな? scissors

2010年12月 9日 (木)

四ツクロの忘年会

一昨日の夜、「四ツクロ(県外出身者の会)」の忘年会がありました。

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忘年会の開始前に一枚パチリ
(この後に来られた方、写ってなくてゴメンナサイ)

この会恒例の「一人一品持ち寄り懇親会」です。一品を用意できない方は、駄菓子でも、果物でも、ジュースでも、なんでもいいことになっています。

しかし、「一人一品」とは言っても、さすが主婦連合です。事前に打ち合わせもないのですが、重なることもなく、腕を振るった色々な手料理が並びます。

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すごい、普段何気なく作る料理でも、皆さんが作ると、自分で作る以上に美味しい。何でこんなに違うのか?

まるで「フランス料理」にも見えます。チョット強引ですけど、まっ、「新メニュー」かのように映り、レシピまで聞いたりしてしまいます。

  ・ラブリー牧場の牛乳とチーズたっぷりのグラタン
  ・北海道の鮭のマリネ
  ・勝山小原のしし汁
  ・たまご工房エグエグのゆめゴーゴーロール

この「ゆめゴーゴーロール」がすごいんです。織物の反物をイメージした長さ55センチもある「超特大ロールケーキ」なのです。

普通のロールケーキの3倍はあり、それで1800円というお値段ですから、これは超お得です!(宣伝しちゃいました)

その他におでん、おにぎり、サンド、フルーツ、ぜんざい、フライ、サラダ、チャイティー、肉巻など、う~ん、まだまだ色々な逸品がありました。

500円程度の材料費でお願いしたのに、皆さんそれぞれ工夫してくださり、どれも魅力的なお料理で、とても豪華な忘年会になりました。

私などは、「これだけの料理を頼めば、いくらかかるだろうか?」と、つい考えてしまいます。

お酒も入らず、ペチャクチャとよく喋り、よく食べ、よく飲み、アッという間の2時間でした。

この会は、それぞれいろんなことがあり、嬉しいこと、悲しいこと、辛いことなどをお喋りすることで消化し、昇華できることを一番の目的としています。

この意味においては、「今年も十分にその役目を果たしてくれた」と言えます。

この会のお陰で楽しく過ごせた?・・・・ 楽しく過ごせそう?・・・・ イヤ、楽しく過ごそうと思います。confident

2010年12月 8日 (水)

みのりの集い

昨日の午前は「福井別院報恩講法要」のご満座に参詣、引き続き午後は「仏教婦人、みのりの集い」に参詣してきました。

私たちが所属する「福井教区龍川組(りゅうせんそ)」からは、4仏婦、36人がお参りさせていただきました。

この「ご満座参詣」と「みのりの集い」への参加は、「龍川組の恒例行事」となっています。

ですが、毎年この時期の福井別院の本堂は、身を切るような寒さで、足下からしんしんと冷え、震えるほどです。

今年も覚悟して、背中にカイロを貼り、完全防備で出かけたのですが、例年になく暖かく、返って上着を脱ぐほどでした。

福井別院の本堂は、仏教婦人の会員560人と、お同行の方々で満堂です。いつもながら、ご婦人方の底力を感じます。

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本堂が広くて、とても一枚には収まりません

午前中のご満座では、「藪内流献茶式」の後、福井教区の各組のご法中方の「宗祖讃仰作法」がお勤まりになり、雅楽も入って厳粛な法要でした。

ご法話は、新潟教区の麻田秀潤師です。親鸞聖人のご生涯を午前と午後、丁寧にお取り次ぎくださいました。

麻田師は、歎異抄第2条の「おのおの十四カ国の境を越えて・・・・」から引用され

    関東の弟子たちは、「命がけ」で京都の親鸞聖人を訪ねます。

    関東の弟子たちの間に、その「命より大切なもの」として受け取られてきた「往生極楽の道」に対する了解に、大きな揺らぎが生じたわけです。

    弟子たちの問いに対して、親鸞聖人は「往生極楽の道」の説明をしたり、解説されるのではなく、親鸞聖人ご自身の「信念」を語られます。

    親鸞聖人は、「ただ念仏して弥陀にたすけられられまいらすべし」との「法然上人の仰せが信念のすべてである」と言い切られます。

いまさら何をうろたえておいでか!
あれほど、お伝えしたのに!

当時の門弟の姿が、今のこの私にダブって感じられます。

また、「84歳の親鸞聖人が、我が子、善鸞さまを義絶されたご心境はいかばかりか」とのお話には、相づちを打ちながら聞き入ってしまいました。

自分よがりな聞き方で、都合のいいようにしか受け取れない私に、「そのまんま、そのまんま」と、微笑んでくださる親鸞聖人のお姿が目に浮かぶようです。

ご法話の後、「コール朋の輪」の皆さんが「ごおんうれしや」、「ありがとう」などの仏教讃歌を歌われました。

なんとも言えない優しい歌声で、心に「ありがとう・・・・」と響いてきました。

一日、仏婦の方々と一緒に、法の水にドップリ浸かることができたことに、やっぱり「ありがとう・・・・」でした。

2010年12月 5日 (日)

見てきました!

先日、ブログでお知らせした「宇野重吉演劇祭2010」の「アラル海鳥瞰図」を見てきました。

公演は、4日(土曜日)の午後2時と午後7時開演、そして、本日5日(日曜日)の午後2時開演でした。

そして、今朝の福井新聞にも、土曜の公演の熱演ぶりが、大きく記事になっていました。

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この福井新聞に載っている「チエミニさん」は、何を隠そう「我らがヨツクロの歌姫」なのです。

チエミニさんは、記者の取材に次のように答えています。

    宇野さんに、「おまえは、真剣に生きているか」と、問われている
    ように思えた。

    生きていることが楽しいと思えるまで真剣に芝居に向き合わないと
    お客さんに思いは伝わらない。

う~ん、チエミニさん、芝居にかけるすごい情熱です。新聞を読んでさらに拍車がかかり、も~楽しみに出かけてきました。

この「アラル海鳥瞰図」は、「上演するには大変難しい」とされる作品です。役者にとっては、力量が問われる作品なのでしょう。

登場人物は、矼麻子、馬倒了、酒井春夏、木下日向子、竹下洸、高良愛、加藤友香の7人で、チエミニさんは、俳優を目指す「高良愛」役で演技します。

物語は、中国人パーソナリティー、高校生、大学院生、普通の人など、それぞれの視線から見た彼の地の過酷な現状が語られていきます。

(高校生の役は、現役の北陸高校の2年生が演じていました)

    中央アジアのカスピ海の東部にあるアラル海は、農業用水の汲み上げにより、以前の十分の一の面積に縮まり、今や枯渇しようとしている。

    同時に、集団移住した民族も、知られずに消えゆくのだろうか。

そういった状況の中で、7人の登場人物それぞれが、アラル海との出会いをモノローグ(独白)形式で語っていきます。

ですから、7人それぞれの独り語りだけで進む「朗読劇」で、登場人物同士が会話する構成ではありません。

そうです。それはまるで空飛ぶ鳥が地上を見たときの風景のようにです。「なるほど、それでアラル海鳥瞰図なんだ」と、やっと理解できました。

本当に7人とも「発声」や「声量」は元より、所作、間の取りようなど、それはそれは素晴らしい演技でした。

何と言っても、我らが歌姫、チエミニさんの演技が一番です。セリフの感じからも、役者としての力量が感じられました。

私などは、「こんな難しい役柄を見事に演じきるチエミニさんが、これだけで終わってしまうのは、もったいないなあ~」と思えてしまいます。

でも、きっと彼女なら、またすごいことに挑戦してくれそうです。チエミニさん、本当にお疲れさまでした。

(肝心のデジカメを忘れてしまいました。当然、撮影禁止なのですけどね)

2010年12月 4日 (土)

永平寺町のサロン

昨日、「歌繋がりのNさん」のご紹介で、永平寺町のサロンへお招きをいただきました。

こちらのサロンは、今年の4月に始まったばかりなのですが、それでも「毎回20人ぐらいの参加がある」とのことです。

これまでのサロンでは、社会福祉協議会より講師を招かれ、健康体操などの講座も開かれたそうです。

今回のサロンは、参加された皆さん、お昼に手作りのお弁当を食べられ、午後1時からの開始予定です。

会場へは、開始時刻の15分前に着いたのですが、皆さん早々と食事の後片付けも済ませ、「今や遅し」とばかりに待っておられました。

もちろん、初めて伺う地区ですので、固くなっていたのですが、そんな私の心境と同様に、参加された皆さんも、ずいぶん緊張されているご様子です。

そんな時は「歌」と「手遊び」で、グッとリラックスしていただきます。

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いかがです?、緊張も解け、とても和やかな雰囲気になったでしょう。

今回のサロンでは、Nさんの伴奏で、「上を向いて歩こう」の替え歌、「前を向いて歩こう」を皆さんと一緒に歌ってきました。

皆さん、お上手でしたよー。

ちなみに、この替え歌は、次のような歌詞になります。
  涙がこぼれないように  →  涙がこぼれてもいいじゃないか
  幸せは、雲の上に  →  幸せは、この手の中に

幸せは「遙か遠い雲の上」や「空の上」にあるのではなく、「すでにこの手の中にある」このことに気づくのが、人は本当に下手なのですね。

皆さん、熱心にお聞きくださり、本当に有り難うございました。またのご縁を楽しみにしています。