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2011年1月

2011年1月30日 (日)

恐るべし一世紀

朝起きて目についたのは、やはり、住職の愛車、トヨタのエステマ・・・。

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な、な、なーんと、「でっかいウサギ」が一匹、鎮座しているようです。「まるで因幡の白ウサギだ~」なんてのんきなことを言っている場合ではありません。

一晩で30センチは積もり、さっそく除雪です。

今日は少し晴れ間ものぞき、除雪作業の一服(休憩)がてら、「勝山年の市」を覗いてきました。

(実は、拙宅から50mほどのところで、勝山年の市が開催されています)

このあいにくの大雪にもかかわらず、まずまずの出だしです。

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幼少の頃から「ござぼうし」を作ってこられた「中森よしさん、百歳」も、お約束通り出店され、ござ帽子の手織りを実演をされていました。

中森よしさんの「一世紀を生ききった笑顔」は、人間的魅力が漂います。

ですから、来る人、来る人、中森よしさんの健在ぶりに、「今年も会えた」とか「元気をもらった」、「また来年も出店してね」などと声をかけていました。

この「手織りござ帽子」の継承者である中森よしさんのご子息は、余りにさりげなく、軽い口調で言われます。

  母は、どこも悪くなく、
  この分だと200歳まで生きるでしょう

それは、冗談とも、本気とも取れる絶妙な口調で、寒い中を行き交う人々に「贅沢な温もり」を与えてくれているように感じました。

そんな「勝山年の市の顔」、中森よしさん曰く

  毎日、感謝、感謝の日々
  大事に食べ物をいただいています

一言、一言、有難いご説法のように聞こえました。本当に来年もお会いしたい中森よしさんでした。

また、「勝山年の市」では、報恩講料理を試食できるコーナーもありました。

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報恩講料理

この油揚げは、切らずにそのまま丸ごと載せます。油揚げの下には、大根や、大きなサトイモが盛られています。

当時は、食べずにそのまま持ち帰り、家族中で味わったそうです。

珍しいのは、「畑のキャビア」とも言われる「とんぶり(ほうき草の実)」を黒ゴマ、砂糖、醤油をすり鉢ですった「あえもの」も出店されていました。

また、絶妙な火加減で茹でた大豆をミキサーにかけ、味噌で味付けした「ひき汁(呉汁、豆汁)」などの「特徴的な郷土料理」も出店されていました。

そんな今年の「勝山年の市」は、あいにくの大雪で、賑わいは例年を下回ったものの、地元、勝山の出店が増えたそうです。

やはり「300年以上続く伝統の催し」ですから、本当に有り難いことです。

そうこうしているうちに、あれよ、あれよと、朝からまた30センチほどの新雪が積もりました。

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また除雪です。おっつきません。明朝の除雪に備えて早く寝ることにします。

2011年1月29日 (土)

大雪年の市

明日の「1月の最終日曜日」は、奥越の冬の風物詩である「勝山年の市」が開催されます。

この「勝山年の市」は、江戸時代に勝山藩主を務めた小笠原家が、旧正月の準備のため農家が副業で作った品物を持ち寄って売り、帰りには正月用品を買って帰るという素人商人の“市”が始まりとされ、三百年以上も続いています。

毎年、この「勝山年の市」の模様は、ブログで取り上げてきましたが、なんといっても今年の注目は、百歳を迎えられた「中森よしさん」です。

中森よしさんの「ござ帽子の手織りの実演」は、その作品、人物ともに人気を集めます。

中森よしさんは、この寒い中、テントの中で半日以上も座って、来店者と話をしながら、藁を編んでいかれます。

百歳のご高齢にもかかわらず、その笑顔、そのお元気な姿に、「会うだけで元気が出る」と、毎年、中森よしさんのテントには、「名物おばあちゃんに一目会いたい」という方で一杯です。

新聞に「今年も出店される」と掲載されていましたので、「勝山年の市」でお目にかかれるのではないでしょうか。

実は、この私も、毎年、中森よしさんのテントを覗いては、元気をいただいている一人なのです。

もうひとつ「勝山年の市」での私の楽しみは、「報恩講料理」です。

漆塗りのお膳、お椀に盛られた「報恩講料理」は、ひとつ、ひとつ、手間暇かけた「伝承の郷土料理」です。

でも、最近はこの「伝承の郷土料理」の「お煮しめ」と呼ばれる料理が作られなくなってきたそうです。

この「お煮しめ」は、単純な材料に、単純な味付けだけですが、素材の奥深い味わいがあり、「これぞ伝統料理の醍醐味」とも言えるお料理です。

ちょっと、もったいない気もいたします。

その他、「勝山年の市」では、木工品、民芸品、特産品などの店が本町通りに揃い、早朝より賑わいます。

これらのお店は、午後三時ごろまで開いています。そして、人気の商品はすぐに売り切れてしまうほどの盛況ぶりです。

しかし、今晩から明日、明後日と「この冬一番の寒波が到来する」との予報です。

勝山市でも、当初設定していた除雪対策費が底を尽き、専決処分で追加の予算を計上されたそうです。

福井県も、勝山市も、フル回転で市内の除雪をしてくださっていますが、こう次から次へと降り続けられると、やっぱりお手上げ状態です。

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降り続く雪、雪、雪。どれくらい積もるかなあー。アーー明日の朝が怖い。

2011年1月28日 (金)

冬の汗仕事

20日の吹雪、21日の晴天、そして、それからここ4~5日は雪が降ったり止んだりの空模様です。

せっかく本堂の屋根雪を下してもらったのに、また50~60㎝の雪が屋根に積もりました。

これでもまだましな方なんですよ。山間部にお住まいの皆さんは、この冬2回、3回と屋根雪を下されています。

毎日、朝起きると最初に積雪の状態を確認し、そして、ブル(除雪車)が除雪した後のお土産(固い、硬い雪のかたまり)をのけることから、一日が始まります。

今日は、10㎝ほどの積雪で、久しぶりの晴天にも恵まれ、気持ちも晴れやか(?)に除雪作業にいそしみました。

そこで、今回は少し「除雪の道具」などをご紹介します。

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これは「通称、ママさんダンプ」と呼ばれるものです。か弱いご婦人の方でも雪を載せて引っ張れる優れものなんですよ。

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このように「ママさんダンプ」に雪を載せ、水路まで押していき、雪を捨てるという作業を根気よく繰り返し、敷地に積もった雪を排雪します。

水路が近くにあるお宅では、たとえ一回に「ママさんダンプ」に一杯の量しか運べなくても、きれいにすっきり、除雪できます。

ですが、水路が近くにない場合や、水路に水が流れてこないときなどは、スコップで積雪を持ち上げ、排雪のための道を延々と作らなければなりません。

それは、それは、重労働で、冬に大粒の汗を流しながらの作業となります。

そんな重労働のおかげで、私の体脂肪も現状維持、体重も増えていません。それだけが除雪作業の救いかもしれませんね。

ぜひ、「冬に脂肪が増える」とお嘆きの方は、勝山へお越しいただき、除雪作業に汗を流してみませんか。

これは、先ほどの「ママさんダンプ」と同じ形状ですが、「アルミ製のママさんダンプ」を、なぜか「スノッパー」と呼んでいます。

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我が家では、これらの除雪道具の他に、軽い雪を押し出すのに便利な道具や、スコップなど常備しています。

これらの除雪道具は、雪質によって使い分けています。除雪道具の中でも一番活躍してくれているは、エンジンを搭載した「家庭用の除雪機」です。

それでも、雪質によっては、人力の方が「家庭用の除雪機」より勝る場合もあるんですよ。

どちらにしても、除雪作業は腰や手足が痛くて、大変です。

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冬の玄関先は、どこのお宅でも除雪道具のオンパレードです

雪が「情緒あるステキなもの」と信じて疑わなかった「結婚前の私」に帰りたい!

いつのまにやら、除雪道具の扱いが板についた、たくましい肝っ玉母さんのレポートでした。

2011年1月23日 (日)

鹿谷サロン

21日、鹿谷地区のサロンに行ってきました。20日の御正忌法要の空模様とは打って変わって、すこぶる良い天気となりました。(ウ~ン、やっぱり誰かの・・・・)

鹿谷地区のサロンにも、やっぱり20日の御正忌法要と同様、雪深い中を50~60人の参加がありました。有り難いことです。

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サロンの最初は、やはり「リラックス体操」です。いつものように、「脳の活性化のための手遊び」から開始させていただきました。

ネッ! 皆さん楽しそうでしょう! これでグッと親近感が湧き、皆さんとの対話のキャッチボールもスムーズ?に進むのです。

イエ、「進められたらいいなー」という思いで、取り入れています。

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きっと皆さん、「G(元気で)」、「N(長生き)」、「P(ぽっくり)」という願い事をされたことでしょう。

しかし、どんなに願っても、どんなに祈りすがっても、悲しいかなこの身は、老いて病気になって、死んでいかねばなりません。

そればかりか「老少不定の身」でもあるのです。

だからこそ「何があっても大丈夫」という「安心」を得たいのです。それが「教え」であります。

中村先生のコラムの中に、ご高齢の方や、山村で生活している方は、相当なユーモアの持ち主で、それが「生活の知恵」でもあり「長生きの秘訣」とも思える内容がありましたので、再掲載します。

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あるおばあちゃんとの「診察会話」より

    ばあさま:自分が、まさかこんなに
         長生きをするとは思わんかった
         先生! わたしゃー、いつまで生きるんですやろ?

    中村先生:ウ~ン、多分、死ぬまで生きるんでしょうね

    ばあさま:そりゃあ、間違いない! それでも
         早くお迎えが来んかなと、いつも願っとります

    中村先生:それなら「二週間後にお迎えがきますよ!」って
         言われたら、どう感じますか?

    ばあさま:そりゃあ、困りますわー
         だって、まだ、死にとうないですから

    中村先生:アレレ、さっき言ったことと違いますね
         なんだかんだ言いながら
         ホントは、長生きしたいんでしょう?
         すでに長生きしていますけど

    ばあさま:でも先生、長生きも、こんなに腰が
         曲がってしもうたら、もうあきませんわ

    中村先生:腰はともかく、根性は曲がっていませんか?

    ばあさま:アッハッハッー
         根性は、若い時から曲がっとるから
         今更どうってことないですわ

    中村先生:別に威張ることないですわ

    ばあさま:でも、物忘れが激しゅうなって
         ほんの少し前のことも、すぐに
         忘れてしもうて、あきませんわー

    中村先生:もしかして、死ぬことも忘れていませんか?

    ばあさま:アッ! そういえば90年ほど
         死ぬのを忘れとった! アッハッハッー

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中村先生が「縁」も「ゆかり」もないこの地で、20年もの長きにわたって「医療活動を継続できた理由」を次のように語っておられます。

  こんなにもたくましく、ユーモアたっぷりの
  地域の方々に癒され、励まされてきたから

昔は、家で生まれ、家で死んで逝かれました。「生」と「死」が、包み隠されることなく、生活の中で見ることができたのです。

名田庄村では、「今でも4割近くの方が、家で治療を受けながら、そして、最後を迎えられる」といいます。

さらには、「おまえも、中村先生に診てもらって、家で死んで逝け!」と、夫婦で、家族で、そんな会話が出来るそうです。

安心して任せられる医者がいて、安心して死んで逝ける地域が、そこにあります。

では、私たち僧侶はどうでしょう?

あの住職の元でなら、安心して生きていける、また、安心して死んで逝ける。果たしてそんな信頼関係を築けているだろうか?

厳しい課題です。

2011年1月21日 (金)

吹雪の中を

20日の御正忌法要の当日は、積るタイプの雪質ではなかったのですが、「雪が舞い、吹雪いては消えていく」という生憎の空模様でした。

(ウ~ン 一体、誰の精進が悪いの?)

恨めしく思いながら、それでも「来てくださるかもしれない」という、淡い期待を抱きつつ、朝から着々と準備を進めます。

法要開始の1時間前の9時には、なんとか3~4人の方が、そして、撮影のためM氏とU氏も来てくださいました。

節談説教のH氏は、前日から勝山入りされています。そして、落語家の小染さんは、講演先の四国のから朝5時発の電車で福井へ向かっておられます。

この雪で小染さんの乗った電車が遅れはしないか、接続の電車に乗車できたか、もー気が気ではありません。

小染さんは、乗り継ぎも順調にいき、何とか11時15分の出番にギリギリ間に合いました。(ホッ!)

この雪ですから「年配の方は、ほとんど来られないだろう」と思っていましたが、法要開始の10時には、50~60人の方が参詣してくださいました。

  あの方も、あの方も・・・・
  遠方から電車で来られた方も・・・・
  新聞のお知らせを見て初めて来寺された方も・・・・
  駐車するところがなく、大変な目に遭われた方も・・・・

本当にうれしい限りでした。

足元が良い状態の時の、その何倍も、何倍も、感動いたしました。

参詣の皆さん、「法座に参ろう」という意思はあったでしょうが、やっぱり「仏さまの後押しがあったればこそ」と確信しました。

蓮如上人ご在世のころ、越中五箇山の妙好人、道宗お同行が、井波の瑞泉寺に晨朝のお参りに行くときのことです。

今のように除雪車があるわけでなし、雪の積もるままの状態の道なき道を、一歩一歩、踏みしめながら歩いての参詣は、どれだけ骨が折れ、苦労なさったことか。

道宗お同行は、「早く行かなければ、晨朝が終わってしまう」と気も焦りながら、雪をかき分け、かき分け、やっとの思いで瑞泉寺に到着します。

すると、道宗お同行の到着を待って、梵鐘と喚鐘を同時に突き、晨朝のお勤めが始められたと聞いております。

道宗お同行は、家に帰ってそのことを仏さまにご報告しようとしたところ、仏さまの手に雪が積もっていたという逸話があるそうです。

  あんな雪をかき分けることなど
  到底、道宗一人でできるわけがない
  なるほど、仏さまが空けてくださったのだ

と納得し、道宗お同行は、お礼を申し上げたということです。

仏さまの後押しがあったればこそ、底知れない力が出てきたのでしょう。

今日の参詣された皆さんの姿から、道宗お同行のことが頭をよぎりました。

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企画の「節談説教と落語の共演」では、本当によく笑い、涙したご縁でした。外は、寒い、寒い大寒の日に、本堂の中は笑いと感動に暖かく包まれました。

本当に寒い中を、それも遠近各地より、ようこそお越しいただき、有り難うございました。

今回は素晴らしい「音響(Bose ボーズ)システム」で、お耳の遠い方でもよく聞こえたと喜ばれました。DVDの完成も楽しみです。

また、いろいろな方に助けられての法座となりましたことに感謝申し上げます。

よいお年玉をいただきました。

2011年1月19日 (水)

甘かった!

ここ数日の「寒波襲来予報」は、ことごとく的中です。

これまでは、何とか免れてきましたが、今度ばかりは降り続く雪を恨めしく、情けなく見つめておりました。

そして、「ここ3日間は」というと、大型の除雪車が通った後の、硬い、まるで岩のようになった雪の除雪に悪戦苦闘することから1日が始まります。

我が家の「ママさんブル(家庭用除雪機)」は、20~30センチのしっかりした積雪には最高に威力を発揮します。

ですが、ここ3日間に降ったフワフワで、サラサラな雪には、除雪機のロータリー部分に雪が絡まり、雪を吹き飛ばしてくれません。

除雪機を使った方だけが分かる「危険な雪詰まり」なのです。結局は人力で除雪することになります。

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最初は、調子よく雪を吹き飛ばしている除雪機

本堂の屋根の積雪も、圧雪状態になって、重く硬化した部分と、氷塊になった部分が入り交じり、危険な状態です。

そこで、18日に屋根雪を下してもらいました。

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屋根雪を下しは、下から見ていても、足がすくみます

本堂の屋根へ上り、屋根雪を下してくださる熟練者は、そうおられません。ましてや、この時期は自分の家の除雪のことで皆さん手一杯です。

毎年きてもらっている方も、だんだん高齢になり、雪下ろしの人手の確保、下ろした雪の処理をしてくれる業者の確保が、本当に難しくなっています。

幸いなことに今回は、毎年引き受けてくださる皆さんに依頼したところ、快く駆けつけてくださいました。

皆さんが下した屋根雪は、タイヤショベルでダンプに積み込み、河原へ捨ててくるという、8人がかりの大作業になりました。

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おかげで、しばらくは、屋根雪の心配から逃れられそうです。そして、明日の20日の「ご正忌法要」に安心してお参りいただけます。

また、本日の午後には、M氏とU氏が「今回のご正忌法要用のサウンドシステム」を、わざわざ持ち込んでくださり、設定までしていってくださいました。

これだけ準備万端整えたのに、空の機嫌が悪く、また牡丹雪が降ってきました。

この牡丹雪は、積る雪質なんですよねえ。明日の朝が怖い!

どうか、足元軽く、お参りできますように!

連日の除雪、除雪で疲れた皆さんに、「節談説教」と「落語」の卓絶した話芸を堪能してもらいたいものです。

ぜんざいも用意しておりますので、どうぞお参りくださいね。

2011年1月14日 (金)

法話の会のご縁

今年も「S苑」と「W苑」にて、お取り次ぎのご縁をいただきます。

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昨日、「また今年もお会いできる」との喜びを噛み締めながら、S苑に寄せていただきました。

施設に入るなり、入所者の方から、「今日か、今日かと、待っていたんですよ」と、嬉しいお言葉を掛けてくださる。

訪ねて行ける場所があり、そこに待っていてくださる方があり、そして、そこに私の居場所がある。本当に有り難いことです。

さて、この週末に大学センター試験が行われます。そして、来年には、末っ子が大学受験の年にあたります。

親からしてみれば、長い、長い、この育児の期間に卒業ができるという「安堵感」と、子供が卒業するまではという「責任感」や「緊張感」があればこそ、「がむしゃらにここまでやってこれているのかな?」という思いもあります。

武田鉄也さんが演じた「3年B組 金八先」での名言が浮かんできました。

  人という字
  この人という字も、人と、人とが、支え合っている
  人という字は、1人では出来ないんです
  人という字は、あなたと私で出来ているんです

子供の成長と共に、これまであまり意識しなかった「持ちつ持たれつ」とか「お互いさま」などの「古き良き言葉」が、ズッシリ沁みる身にさせていただきました。

う~ん、「何が言いたいのか」というと、縁あって大学に合格し、合格証書と入学許可書をいただいたならば、4月からは晴れて大学生です。

そして、3月いっぱいまでは高校生ですが、ちゃーんと大学に指定席をいただいているのですから大丈夫です。どうぞ安心して高校生を全うしてください。

でも、合格証書をいただいているのに、「本当に大学へ行けるのだろうか?」などとと疑う人はいないはずですよね。

私たちも、しっかり「お浄土に指定席」をいただいております。お念仏一つの切符を持って、お浄土行きの列車に乗ったのです。

  如来の作願をたづぬれば
  苦悩の有情をすてずして
  回向を首としたまひて
  大悲心をば成就せり
  ( Ref『正像末和讃』註釈版 P606 )

つまり、「すでに功徳の中に生かされている自分であった」ということ。

ですから、「有り難う、ご苦労さま、お陰さま、もったいない、すみません」と手を合わせてお念仏を申し、報恩感謝の日暮しでありたいものです。

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昨日は、午後からお日さまが差す良いお天気になりました。夕方、S苑からの帰り道、あまりの眩しさにパチリ。

そして、今日は、W苑に寄せていただきました。

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S苑のみなさん、W苑みなさん、今年もよろしくお願いいたします。

2011年1月11日 (火)

かんぽの宿?

正月休みが終わり、持ち場に帰って行った次男が、この3連休に元龍大のゼミ仲間6人を連れだって帰省しました。

そう言えば、昨年の3月にも、なんとか卒業が決まり、ゼミ旅行で芦原温泉に来て、その足で友達7人と共に来寺しました。

今回は、3人がリピーターで、3人が新人さんです。皆さん「スキーをするぞ」と勇んで来寺してくれました。

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天気予報では「寒波到来」とのことで、大雪の覚悟をしていましたが、実際は少しずつのの積雪に留まっています。

天気予報の「嬉しい誤算」です。天気予報が外れても、天候が良くなるのは嬉しいものですね。

そして、雲が多いものの、晴れ間ものぞくことがあり、屋根の雪も少しずつ溶けていってくれています。(マッ!「今のところは」ですがネ・・・・)

ということは、「絶好のスキー日和」です。勝山には、西日本一のスキー場「スキージャム」があります。

この連休のスキージャムは、なーんと「降る雪もほどほど」そして「日中は晴天」とのこと、北陸でこんな素晴らしい冬日和は、本当に珍しいです。

スキージャムの割引券もあり、車でたった20分、「さあ!行ってらっしゃい!」と送り出す予定でした。

ところが、少し風邪気味の友人もいたためか、みんなで久しぶりの「談笑の会」となったようです。

一日中、「学生時代の延長を懐かしむ」かのように、食べてはしゃべり、また寝てはしゃべりと、思う存分に「談笑の会」を楽しんだようでした。

夕食は、寒さも、風邪も、吹っ飛ばすため、辛くて暖まる「キムチ鍋」です。

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帰るときには、すっかり風邪も治り、まるで「かんぽの宿」へでも、くつろぎにやって来たようでした。

確か・・・・「かんぽの宿」って、「簡易保険の加入者が、心身の保養をするための宿」でしたよね。

(風邪気味の友人にとっては「かんぽの宿」ならぬ「完治の宿」だったかも?)

やはり、社会人9ケ月でも、昨年の学生時代とは違いますね。朝、夕は、お仏壇にお参りをしてくれ、片づけもしっかり手伝ってくれました。

バタバタでろくなおもてなしもできず、ごめんなさいね。でも、元気になって帰って行ってくれたので、何より、何よりでした。

2011年1月10日 (月)

新成人の声

昨日9日は、全国各地で成人式が行われ、勝山市でも例年の如く行われました。

いつも雪や雨風で荒れることが多く、「素晴らしい着物が台無しになりはしないか」と、親でなくてもヒヤヒヤで見ておりました。

当日は、行きはシトシトと雨が、帰りにはボタボタと牡丹雪に変わりはしましたが、これでも「北陸では恵まれた天候」といえます。

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ご覧ください。見事な着物、着物、着物。「ご家族の愛の結晶」と言えます。

毎年、成人式で暴れる新成人の姿が報道されるたび、「今年の勝山の新成人はどうかな?」と、内心ハラハラしながら見ておりました。

ですが、年々、勝山市の成人式は「感動編」になっております。

毎年、勝山市では、20歳になる新成人に募集をかけ、実行委員会を開き、「アトラクションをどんな風にするか」とか「新成人のつどいをどうするか」などを話し合っているんですよ。

つまり、勝山市の成人式は、新成人自らの企画の元に行われているのです。

今年は、勝山市消費者センターから「悪徳商法に引っかからないように」とウルトラクイズ形式の寸劇も披露されました。

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この後は、いよいよ実行委員会の皆さんによる企画の披露です。

  1.VTRで「新成人の声」の中から2点が上映

  2.本人には内緒で3家族からのお祝いの言葉が
    ビデオレターで上映

  3.感謝の言葉を述べながら、14人の新成人が
    それぞれの好みの花を花瓶にいけていくパホーマンス

目頭を押さえる方も多く、また、これからの勝山を担っていく若者の力を頼もしく感じました。

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新成人の皆さん、おめでとう!
感謝と故郷を愛する心をいつまでも忘れずに!

2011年1月 8日 (土)

全国のお雑煮

今年初の「坊守日記」です。相も変わらず「取り留めないつぶやき」と「独り善がりな思い」を綴っていきますが、よろしくお付き合いください。

さて、慌ただしくお正月三が日が過ぎ、帰省していた子供たちも、自分の持ち場へと帰っていきました。

やっと「一息つけるかな?」と思っていたのですが、お正月三が日以上に全開の慌ただしい日々が続いています。

昨日の7日は、「四ツ葉のクローバ会の初会合」でした。

なーんと今回は、勝山市の山岸市長をお迎えし、お雑煮を食べながら「市長となんでも語ろう会」を開催しました。

覚えておられますか? NHKの『連続テレビ小説、てっぱん』で、「下宿人たちが、それぞれの故郷のお雑煮の話をする場面」が出てきましたね。

それは、取りも直さず、「自分の生い立ち、ルーツを語ることと同じ意味」を持っているように思います。

ヨツクロ(四ツ葉のクローバ会)のメンバーも、夢や希望など、いろいろな思い抱え、この勝山に移り住んでこられました。

すぐに故郷へは帰れない距離に、もどかしさを感じながら、少しづつこの地に慣れ、また、故郷の味を融合しながら、たくましく日々奮闘されています。

そこで、今回、全国各地のお雑煮を食べながら故郷を偲ぶのと同時に、「勝山に根ざして生きている姿を改めて感じてもらおう」との意味から、今回、5人のメンバーに「故郷のお雑煮」を作っていただきました。

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ただ、銘々へ「故郷のお雑煮を作ってネ」と、お願いしただけなのですが、見事にそれぞれ違ったお雑煮が揃いました。

  ・北海道のお雑煮
    ババガレイ(なめたカレイ)の出汁で、かやくご飯の具と
    同じような具だくさんの醤油味の煮雑煮

  ・青森県のお雑煮
    鶏出汁のすましに焼餅を入れて、みつ葉と練胡桃を
    トッピングした雑煮

  ・京都府のお雑煮
    人参、大根の具に白味噌仕立ての雑煮

  ・兵庫県のお雑煮
    京都府のお雑煮と同様に、めでたい紅白の人参と
    大根のイチョウ切りにした普通の味噌汁仕立ての雑煮

  ・鳥取県のお雑煮
    砂糖のまったく入らない小豆汁の雑煮

この「鳥取県のお雑煮」は、「全く甘くない善哉」と思ってください。「甘さはお好みで」という感じで、砂糖をかけて食べるそうです。

ウ~ン、この「鳥取県のお雑煮」をコーヒーに例えるなら、さしずめ「ブラックコーヒー」といった感じかしら?

これが意外で、皆さんあまり砂糖を入れずに、食べている人が多かったです。(ダイエットにいいかも?)

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せっかくですから山岸市長とツーショットも

山岸市長には、すべてのお雑煮と安倍川餅、磯辺餅、おろし餅なども食べていただきました。

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お腹が膨らんできたところで、円陣になって「市長となんでも語ろう会」です。

メンバーの勝山市への移住歴は、「集団就職で」とか「結婚で」などを契機に、移住2年目の新鮮な方を始め、バラエティに富んでいます。

また、メンバーの年齢層も20代~60代と幅広く、「年齢差こそあるものの、なぜか一体感がある」というこの会は、「不思議な心地良さ」と「自分の居場所」が有るんですよね。

皆さん、ザックバランな意見が飛び交う、飛び交う。やはり、美味しいものを食べると、人は素直な気持ちになれるのかも?

勝山市の「子育て環境日本一を目指す政策」は、子育て中のお母さんには、その有り難みが実感できているようです。

例えば、ビフワクチン無料化や、子宮頸がん予防ワクチンの助成、放課後児童教室の無料化等々。

地元、勝山では当然のように思っていましたが、他の市町村にはない手厚い助成が、ここ勝山市では支援されています。

また、景観の素晴らしさ、四季折々の特産物、恐竜博物館、平泉寺、はたや記念館ゆめおーれ勝山、スキージャムなど、挙げてみるとたくさんの資源があります。

ただ、それぞれの連携がうまく取れていない所もあり、惜しいところです。(これからの課題では?)

そして、子どもたちがこの勝山の豊かな自然の中で、活き活き遊べるような、「何かひと工夫あったら?」と思うのです。

女性の視点から、「出産がこの街で出来るようになったらいいのになあ」との要望も出ました。

何か「四ツ葉のクローバ会」の視点から、勝山に貢献できる活動を具体的に打ち出せれば、こんな嬉しいことはありません。

山岸市長の名言:市役所とは、市民のお役に立つ所です

ウ~ン、心に響きました。そして、お役所の方も、み~んな市民なんですよね。そして、み~んな繋がっています。

山岸市長は、最後まで笑顔を絶やさず、お付き合いくださいました。お疲れのところ、本当に有り難うございました。

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みんなのために、少しづつ、目を向けたいものですネ。アーー美味しかった。ではまた、来月。