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2012年6月

2012年6月28日 (木)

T保育園参拝

梅雨とはいえ、晴天が続く蒸し暑い今日、園児たちが今月も元気いっぱいの笑顔で参拝してくれました。

園児たちの足で15分ほどでしょうか? 寺へ着いた園児たちは、じっとりと汗をかいていました。

この梅雨時期の参拝は、雨天延期になることが多く、今日のこの日に参拝できたことは、本当に希なことかもしれません。

園児たちは本堂へ入り、阿弥陀如来さまへ元気に挨拶を済ませると、持参した水筒の飲み物で一息です。

さあ、まずは「お話し」からです。お話しの時は、できるだけ正座をして聞いてもらいます。

園児たちは、「正座」のことを「お母さん座り」と呼んでいます。

ちなみに「お父さん座り」は「あぐら」で、「赤ちゃん座り」は「膝を伸ばす姿勢」、「運動座り」は「足を三角に立てる姿勢」なんだそうです。

今日、改めて気付いたのですが、お話しを始める前に「足が痛くなったら赤ちゃん座りをしてね」とお願いすると、行儀良く正座して聞いてくれるようです。

何事も頭ごなしに「こうしなさいよ」というと、返ってダメなようですね。

先月は、「目には見えなくても、存在するものは、たくさんあるんだよ」ということをお話ししました。

おさらいすると、みんなしっかり覚えていてくれて「風」と返事が返ってきました。

今日は「見えなくても、いるもの」の第2弾です。

絵本「こびとづかん」でお馴染みの「なばたとしたかさん」の「みんなのこびと」を聞いてもらいました。

絵がいわゆる「普通のコビト」と違って「キモカワいい」ので、イメージに合わないように思っていたのですが、意外や意外、想像以上に園児たちに受け入れられているのです。

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園児たちは、たくさんのコビトの名前を知っていて、私に教えてくれます。

さて、世の中には「見えるもの」と「見えないもの」があります。

むしろ「見えないもののほうが、大切なものは多い」と私は思うのです。

現実は、たくさんの「目に見えない大事なもの」によって支えられている気がいたします。

楽しい時、嬉しい時、悲しい時、嫌な時、どんな時でも見ていてくださる方がいらっしゃいます。

園児たちに「その方に『ありがとう』と、お礼を言うのがお参りなんですよ」とお伝えしました。

園児たちは、とても一生懸命に聞いてくれ、「もっと聞かせて」のリクエストに応えて「ともだちをたすけたゾウたち」も読みました。

みんな手を振りながら名残惜しそうに帰って行きました。

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また、来月にね~

2012年6月21日 (木)

梅雨の法座

この梅雨の時期に台風の上陸は珍しく、各地で暴雨、風雨の被害をもたらし、台風4号が過ぎ去っていきました。

ここ勝山周辺では、朝方まで雨模様でしたが、常例法座が始まるころにはその雨も止み、皆さん、天候の回復を待っていたかのようにお参りされました。

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歎異抄14条の原文と意訳を見ながらお聴聞される方々

今月の常例法座では、「歎異抄に学ぶ」ということで、「歎異編の第十四条の心」をお取り次ぎさせていただきました。

この「歎異編の第十四条」は、「ただ一度の念仏で、八十億劫という長い間をかけて償わなければならない重罪を滅すると信じなければならない」という異義です。

この考えによると、次のようになります。
  念仏しなければ罪が残り、その報いとして地獄に落ちるのです。
  とすれば、臨終の瞬間まで休むことなく念仏しなければなりません。
  しかし、そんなことは至難のわざです。

歎異抄の著者とされる唯円坊は、親鸞聖人の教えによって、『滅罪の念仏』ではなく、罪の自覚に基づく『報恩行としての念仏』を示しています。

お念仏は「如来の働き」であります。煩悩具足の凡夫である私を「そのままで救い取ってくださる仏さま」であります。

そのご恩を喜び、報恩感謝させていただくのが「称名念仏」であります。

午前も、午後も、少し内容の難しい話となりましたが、参詣の皆さん熱心にお聴聞くださり、嬉しいことでした。

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参詣の皆さんは、お念仏の法雨に濡れて帰宅されたことです。

ようこそ、ようこそのお参りでした。

2012年6月13日 (水)

法縁バス旅行参拝団

昨年、拙寺へご出講いただいたR寺さまの門信徒の方々48名が、団体参拝にお越しくださいました。

R寺さまでは、毎年、各地へ法縁を求める旅を企画され、今年は勝山方面を訪ねる旅行を計画され、このたびの団体参拝のご縁となりました。

ご一行は、早朝より越前市を出発されて、福井市のT寺さまとS寺さまを参拝され、11時頃に西宮寺に到着されました。

ご一行へは、住職の法話を聴聞していただきました。暑い中、皆さん、それはそれは熱心にお聴聞されます。

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引き続き、親鸞聖人のご生涯を表した人形を拝観していただきました。

記念撮影をされた後、昼食会場に移動され、その後、市内の観光巡りをされてから、野津又地区の念仏道場を参拝されました。

一般の観光旅行とは違って、お念仏で結ばれた同朋の「法縁バス旅行」は、「お念仏の働き」と「お念仏の喜びを味わう」素晴らしい旅であります。

R寺ご住職さまと、参詣された皆さま方、せっかくお参りくださいましたのに、十分なご案内、ご接待ができませんでしたこと、お詫び申し上げます。

本当にようこそのご参拝でした。また、ご縁あれば、お越しくださいませ。  合掌

2012年6月 5日 (火)

家庭法座 No.265 号

紫陽花は 朝夕変わる 無常花

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梅雨の季節、庭の紫陽花が花を咲かせます。

花が咲き、何日かすると
花の色は、薄紫色が紅色になったり
紅色が紫色になったりと、目を楽しませてもくれます。

そんな、紫陽花の色の移ろいは、私たちに
「諸行無常」を教えてくれているような花です。

しかし、私たち人間の場合
紫陽花の花の色の移ろいよりも
変化がもっと急な場合もあります。

ご文章には、「朝には紅顔あって
夕べには白骨となれる身」とあります。

昨日までは、普通に会社へも出社していた人が
今朝には、もうこの世にいないということも耳にします。

そんな、変わりっぱなしの世の中で
変わらない真実が「お念仏」であります。

梅雨の時期、天候が晴れても、雨の日でも
お寺の本堂で、たっぷりと法の雨を浴びていただき
どうぞ、仏さまと共に、心明るく過ごしてください。

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  今月の行事
    6月20日(水曜日)午前・午後 常例法座

    どなたでもお参りください。