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2012年10月

2012年10月22日 (月)

報恩講厳修

今年も報恩講が無事終わりました。素晴らしい秋空のもと、例年と同様に多くの参拝者にも恵まれ、何よりの喜びとなりました。

土曜日の報恩講ということもあって、関西で会社勤務する次男も駆け付け、法要に出仕してくれました。

こうして住職と三人の子供たちが揃ってお勤めする姿は微笑ましく、ご参拝の皆さんも、さぞかし嬉しく思ってくださったことと思います。

恩栄寺(石川県)さまによる布教は、淡々と静かな口調で世間話も交えながら、ご法義の要をしっかり押さえたお取り次ぎでした。

ご参拝の皆さんと共に笑い、時に涙し、最後には「なるほど」と深く頷かされる有り難いご縁でした。

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今年のお斎(おとき=食事)も、婦人会の方々による真心の込もった手作り料理で、皆さんをお持て成しすることができました。

そして、今年も寺族共々、尊いお育てをいただき、こうして、たくさんの方々のお陰で報恩講を勤めることができました。

年々、報恩講を勤める毎に、坊守として、母として、「有り難い、勿体ない」と感慨深くなる自分自身をしみじみ喜んでいます。

歳を重ねるのも悪くないですね。なまんだぶつ、なんまんだぶつ。

2012年10月 1日 (月)

家庭法座 No.269 号

片時も 休むこと無し 弥陀の慈悲

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世の中には「怠け者」が一杯います。

猫はよく寝るから「寝子(ねこ)」、
犬もよく寝るから「居寝(いぬ)」との一説もあるくらいです。

しかし、多くの人も、よく寝て、よく食ベ、よく遊びますね。

「1日のうちに8時間は働いている」などと言われますが、
その8時間でさえ、どこかで「身体」や「頭」を勝手に休めています。

例えば、椅子に座った時に足を組んだり、
机に頬杖をついたりなど、人は無意識のうちに楽な姿勢をとります。

また、メモを見ながら電話した電話番号を
いつまでも覚えている人は少ないですよね。

脳は元来、物事を忘れてしまうように作られているそうです。

ところが、「太陽」や「地球」はどうでしょう?

太陽は数十億年もの長い間、変わらず輝き続け、
地球は四季を繰り返し、昼も、夜も、休み無く回り続けています。

仏さまもそうです。

お正信偈に『み仏の大悲は倦むこと無く、常に我を照らしたまう』とあります。

仏さまの大悲は倦む(うむ)ことなく、
我が身を照らし、私を含む命を生かしてくださっています。

だから、私のような人間でも、「もったいない」という言葉が
出てくださり、「おかげさまで」ということが感ぜられるのです。

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今月の行事

  ・報恩講法要 10月20日(土曜日)午前、午後
             布教 石川県 恩栄寺さま

  ・お勤め教室 10月25日(木曜日)夜7時~

どなたでもお参りください。