« 2013年6月 | メイン | 2013年8月 »

2013年7月

2013年7月27日 (土)

元気に参拝

梅雨の合間を縫って保育園の園児たちが顔を見せてくれました。

先月の参詣では、参詣の方々と一緒に特別法座の人形劇の観劇でした。

約一時間の人形劇を本当に集中し、関心が逸れることもありません。そんな園児たちの姿に、改めて私も背筋が伸びる思いでした。

しかし、打って変わって今日の本堂は園児たちだけですから、リラックスしてたくさんの質問が飛び交います。

Img_3964

園児:あれはなに?
坊守:あれは「喚鐘」って言うの
   叩いて「法要が始まりますよ」と知らせるのよ

園児:あれはなに?
坊守:あれは「香炉」って言うの
   お線香をくべて、心が「ホッ」とする
   お香の香りをまとってお参りするのよ

園児:あれはなに?
坊守:あれは「御絵伝」って言うの
   この教えを伝えてくださった親鸞さまの
   一生を絵で表したものなのよ

口で説明するよりも、実際に見てもらったほうが早いと思い、「立体御絵伝」を間近で見てもらいました。

次回も色々な質問が出てきそうです。覚悟しなくては。

さて、今年一年、園児たちと一緒にお参りしてくれる「お友だち(マスコット)」の名前が決定しました。

Img_3965
キッキーちゃん

毎年、園児たちは、上手に素敵なネーミングをしてくれます。園児たちの思いが溢れ、みんなの心にもストンと届きそうな名前です。

どうぞ、今年一年、キッキーちゃんをよろしくね。

ラジオ体操と朝のお勤め

不安定な天候が続き、梅雨明け宣言もないまま夏休みを迎えましたが、今年も地域に元気を与える「朝のラジオ体操」が始まりました。

例年のように、境内には子どもからお年寄りまで幅広い世代の区民が集い、一緒になってラジオ体操をし、その後、本堂でお勤め、そして、法話と続きます。

Img_3967

Img_3969  Img_3971

今朝の住職の法話は「共命鳥(グミョウチョウ)」でした。

2つの頭(心)が1つの胴体(いのち)を共有していることから「共命鳥」と呼ばれるこの鳥は、大切な「仏さまのみ教え(仏法)」を表しています。

  お互いに支え合って生きている共命鳥
  頭は二つあっても、胴体は一つ
  相手を殺すことは、自分を殺すことになる
  それは、人間関係などにも当てはまりますね

みんな真剣に聞いていました。今年で12年目に入るこの「ラジオ体操に引き続き仏法聴聞の企画」も、ようやく「自然な形」となって浸透したようです。

しかし、「浸透したが故の慣れ」なのでしょうか? 仏法聴聞への「抵抗感」は無くなったものの、企画当初に比べ、保護者の参加が少なくなってきました。

かく言う私も「初心」に立ち返り、ぜひ、本堂へもその身を運んでいただけるよう「お声掛けしたい」と思わせていただいたことです。

何はともあれ、早朝、ラジオから流れる音楽と号令に合わせ、清々しい気持ちで始められることを嬉しく思える年齢になりました。

これは「年を重ねることも悪くない」ということですかね。 good

2013年7月 4日 (木)

初対面の園児たち

本日、嬉しいことに、「5歳児22名」と「保育士さん4名」の初参詣のご縁がありました。

毎月お寺へ参詣してくれる保育園の「姉妹園の園児」たちです。

以前より「ぜひウチの園児たちも参詣させてください」との要望を受けていて、本日、ようやく実現したものです。

さすがです。毎月お寺へ参詣してくれる4歳児より「ひとつ年上」ということもあって、お寺デビューに臆することもなく、笑顔いっぱいで楽しんでくれたようです。

Img_3928

そんな園児たちへ、「絵本:いのちのまつり(ヌチヌグスージ)」を聞いてもらいました。

  目に見えないけれど「いのち」は
  ずっと、ずっと、つながって行くのよ

  みんなの「いのち」も
  たくさんのご先祖さまの「いのち」をいただいてるのよ

  今日、みんなと会えたこと
  お友だちと同じクラスで過ごせること

  みんな、みんな、ありがとうって
  お礼を言うために手を合わせ、お参りするんだよ

次に、園児たちへ、二本松はじめさんの「ひとりじゃないさ」を覚えてもらいました。

園児たちからは、ジェスチャー付きで「勝山うまいもんの歌」と「園歌」を元気に聞かせてくれました。

そして、少し照れる園児たちひとりひとりと握手をし、再会をも願って、お別れをしました。

初対面でしたから、打ち解けようと気を遣い、緊張もし、いつもの2倍ほど疲れたような気がします。

でも、嬉しさは、いつもの2倍にも、3倍にも感じられる初参詣のご縁でした。

み~んな、また来てくださいね。

2013年7月 1日 (月)

家庭法座 No.278 号

三毒の 鬼や舞い舞う 我が心

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

以前、「欲得が絡み、親しい仲間同士が揉め、殺人事件へと発展した」というような悲しいニュースも耳にしました。

また、テレビのドラマや小説などで描かれる「遺産相続を巡る骨肉の惨劇」というのも、現実に起こるようです。

仲の良かった仲間同士が、親族同士が憎しみ合い、ののしり合い、不幸な日々を送ることさえ起こるのが娑婆です。

こうして、私たちを煩わせ、悩ませる「貪欲(よく)」と「瞋恚(いかり)」と「愚痴(おろかさ)」の三毒(さんどく)は、貧富、老若、男女を問いません。

この「我が心中の三毒(さんどく)」が飛び出し、何時「恐ろしい鬼」に変わってもおかしくない私なのです。

そして、その「腹底に住む無慈悲な毒」が「結局は我が身を亡ぼすものである」ことを、しっかりと自戒すべきであります。

初盆の月です。

お浄土にお生まれになった有縁の方々は、娑婆の世に暮らす私たちが煩悩の中に身を置きながら、真実の教えに出遇うことを願っておられます。

今は亡き、懐かしい人を偲びつつ、香と花とをささげて、心静かに手を合わす月にしたいものです。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

Houza_no278

今月の行事

  ・お盆法要  7月14日(日曜日)夜7時より
  ・お勤め教室 7月17日(水曜日)夜7時より
  ・常例法座  7月20日(土曜日)午前&午後

どなたでもお参りください。