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2018年8月 1日 (水)

家庭法座 No.339 号

亡き親の 遺せしことば いまあらた

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諺(ことわざ)に「親の意見と茄子の花は、千に一つも徒(あだ)がない」とあります。

この「徒(あだ)」とは「無駄」という意味になり、「徒花(あだばな)」から来ています。

そして、この「徒花(あだばな)」とは「咲いても実を結ばずに散る花」を指し、「無駄花(むだばな)」などとも言われます。

実際には、茄子の花にも「徒(あだ)」となるものもあるそうですが、ほとんどの花は実を結びます。

この「諺(ことわざ)」は、こうして「茄子の花の結実率が高いこと」から「親の意見(小言)は茄子の花と同様に無駄がなく、いつか必ず身の為になる」という「諭し」を表しています。

親が健在の時は、この「諺(ことわざ)」の持つ意味を理解できませんでした。

しかし、親を亡くし、年を重ねる毎に、「あゝ、やはり親の言う通りであったナァ~」などと「腑に落ちる場面」に幾度も遭遇します。

こうしてお盆が近くなると、尚のこと「親の小言」が思い出されます。

そして、その「親の小言」の、一つ、一つが、我が子を思えばこその「諭し言葉」でありました。

お盆に際し、親でなくとも、恩師でも、友人でも、知人でも、亡くなった方の「面影」や「言葉」も偲びながら、お念仏いたしましょう。

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Houza_no339

今月の行事案内

・寺青会布教大会 8月20日(月曜日)午前&午後

青年僧侶が学んで味わった仏法を語ります

どなたでもお誘い合わせお参りください

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