小春日和の常例
小春日和の中、11月度の常例法座が勤まりました。
ここ数日、よい天気も続き、長い冬を乗り越える準備など、何かと冬間近の気ぜわしい中、30数名の方がお参りくださいました。
勝山市内のお西の全寺院、22ケ寺の報恩講が18日に終わったばかりですので、今月の常例法座は引き続きのお参りとなります。
中でも数人の方は、市内の全寺院の報恩講に参られます。お西だけでも11ケ寺ありますので、頭がさがります。
私たち寺族の者は、「お寺へお参りください」、「聴聞が肝要です、ぜひお寺へ」とお薦めいたします。
ですが、その「お薦め」を口にしている当の本人が、なかなかお参りできていないのが現状ではないでしょうか。
私など、いざお参りし、家へ帰ってくると、フラフラになります。一座お聴聞するのが精一杯です。
しかも、早朝より午後4時ごろまでのお聴聞となると、自信がありません。夜のお座ですと、終わるのは9時半近くになりますから「体力勝負」と言えます。
それなのに、常例法座へお参りされた方の中には、40~50分をかけ、それも歩いてお寺へ来られる方もおられます。
私が、「車で送りましょう」と声をかけると、「いいえ、少しは歩かないと、これも運動のためです」とおっしゃいます。
85歳を過ぎた方が言われるですから、尚ビックリです。その姿勢に教えられることばかりで、50代のこの私が恥ずかしい限りです。
常例法座の布教は、大野組S寺のS師です。
如来の作願をたづぬれば 苦悩の有情をすてずして
回向を首としたまいて 大悲心をば成就せり
S師は、阿弥陀さまのお心を、分かりやすく身近な喩えを用いてお取り次ぎくださいました。
今年も残すところわずかになりました。少しでも機会があれば聴かせていただきたいと、改めて思う常例法座のご縁でした。
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