出会い&別れ
よく「春は出会いと別れの季節」などと耳にすることがありますね。さて、私たちは人生の中で、どれほどの「出会い」と「別れ」を経験するでしょうか。
4人の子供たちも、入学や卒業、そして、就職や転勤など、それぞれに「出会い」と「別れ」を経験してきたことと思います。
ただ、末っ子の三男は、この春に大学へ入学したばかりです。
これから三男も、兄や姉たちが経験したように、「出会い」と「別れ」が隣り合わせに訪れる春を幾たびも経験していくことでしょう。
そんな「節目」でもある春に、三男が全11日間の「得度習礼(とくどしゅらい)」を終え、晴れて浄土真宗本願寺派の僧侶の資格を取得いたしました。
インフルエンザが流行する中での得度考査でしたが、お陰さまで、何とか無事に修了することができました。
この「得度習礼」へは、全国から色々な「思い」や「願い」などを背負い、そして、幅広い年齢層の方々が「得度」に臨まれます。
僅か11日間の得度習礼ではありますが、そんな皆さんとの「出会い」や「別れ」は、三男にとって「何ものにも代え難い素晴らしい経験」となったようです。
春の彼岸会には、大阪で生活する二男も駆け付け、得度した三男に花を添えるよう共に出勤してくれ、お育ていただいた皆さんへご報告することも叶いました。
そんな嬉しい余韻の残る昨日の26日には、保育園の園児たちがお参りに来てくれました。
先日の「卒園お礼参拝」にきてくれた園児たちが、4月からお参りしてくれる後輩の園児たち19名を伴って、元気な姿を見せてくれました。
先輩のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちをお手本に、靴をきちんと並べ、ちゃんとご挨拶をして本堂に入ってきます。
先輩、後輩を合わせ総勢35名です。「これだけ大人数だと大変かも?」と心をよぎりましたが、そんな心配は無用でした。
昨年お寺に通ってくれた先輩の園児たちは実に慣れたもので、後輩の園児たちをしっかりとリードしてくれます。
そんな園児たちの成長ぶりに目を細めながらも、嬉しくもあり、寂しくもなり、ちょっと複雑な心境です。
ともあれ、本堂にはフレッシュな空気が溢れ、これからの1年間の素敵な出会いを予感させてくれます。
そんな「出会いと別れの春」に思いも寄せ、今回、読み聞かせ選んだのは、「絵本:であえてほんとうによかった(宮西達也/作絵)」です。
父子愛、母子愛、友情、愛情を描き、子供から大人まで幅広く人気を博す「ティラノサウルスシリーズ」の第8巻です。
読み聞かせ中は、絶対に泣いてはいけないのですが、毎回、涙ぐんでしまう絵本なのです。
絵本のストーリーのように、素敵な出会いが心に染みる1日でした。
そして、今日もこうして心温まる時間を過ごせることに、おかげさま、ありがとう。
Nanmandabutsu...Nanmandabutsu...。
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