家庭法座 No.307 号
法悦と 悲しみ共に 除夜の鐘
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十二月です。さて、貴方にとって今年はどんな一年でしたか?
・健康の面では?
・仕事の面では?
・聞法の面では?
こうして「我が身」に問うと、思い通りにならないことも多く、「時間があっという間に過ぎた」ということを、とても強く実感しています。
それこそ「短くもあり、長くもあり」なのですが、そんな「一年の間」にも「大きな喜び」に浸ることのできた方もあれば、「深い悲しみ」に見舞われた方もあったことと思います。
今年、拙寺では、2人の孫の誕生に喜び、そして、坊守と若坊守のそれぞれの父親の往生に涙いたしました。
主題歌をご存知の方も多いと思いますが、実在した「灯台守」の夫婦をモデルにした「喜びも悲しみも幾歳月」という古い映画があります。
映画の内容は、全国に250以上もある灯台に転勤を続け、その過酷な日常勤務の中で二人の子供を授かるなどの「喜び」を分かち合い、そして、戦争で多くの仲間を、事故で成長した一人息子を失うなどの打ち続く「悲しみ」を支え合い、健気に生き続けていく「人間讃歌」です。
当に、この「映画」のように「悲喜こもごも」を突き付けられる一年でしたが、それもこれも全て「阿弥陀如来さまのお救いに出遇う中の出来事」として、スーッと心に落ちるものを感じます。
思い通りにならないのは「世の常」ですが、喜びも悲しみも共に「阿弥陀如来さまの大悲」に抱かれています。
さあ、これからの歳月、どんなことに出会っても、それが「私への教訓なのだ」と受け止め、お念仏を申させていただきましょう。
南無阿弥陀仏
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今月の行事案内
・常例法座 12月20日(日曜日)午前&午後
・除夜会 12月31日(木曜日)午後3時より
・元旦会 1月 1日(金曜日)午後2時より
どなたでもお参りください。
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