家庭法座 No.318 号
世の悪は 身から口から 意から
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鎌倉時代の後期に書かれた「歎異抄(たんにしょう)」には「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界」というお言葉があります。
この「お言葉」は、「欲、憎しみ、嫉み、驕りなどの悪を一杯背負った人間は、火で燃えている建物のように危険で、はかない不安な世の中」というほどの意味でありましょう。
確かに、私たちが現にこうして暮らしている「世の中」は、はかなく、危険も一杯です。
しかし、よくよく考えてみますと、多くの場合、交通事故も人間が、火災も人間が起こします。盗難も人の問題です。
さらに「戦争」を始めとする「あらゆる争い」も、皆、「人の心のゆがみ合い、言葉の行き違いから始まる」と言えましょう。
この「火宅無常の世界」は、実は「煩悩具足の凡夫」が造り出しているようです。
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今月の行事案内
・常例法座 11月20日(日曜日)午前&午後
どなたでもお参りください。
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