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2009年12月17日 (木)

待たれている身の幸せ

おかげさまで、今年最後の「読み聞かせ」も終わりました。

勝山で恐竜の化石が発掘されだした十数年前、「恐竜博物館を建てる記念に」と、全国から「恐竜をテーマにした作品」を募集し、選ばれた作品が出版されました。

今回の「読み聞かせ」にて、その5冊の中でとても気に入った本を読みました。

  「あ・し・あ・と」
    ・作:尾崎美紀
    ・絵:大西ひろみ
    ・出版社:汐文社
    ・税込価格:1,580(本体価格:1,505)
    ・発行日:1996年10月
    ・ISBN:9784811303192

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最近、年取ったせいか、読んでいてもすぐ涙ぐんでしまう「かよわい私」です。 happy02

本の内容は、かくれんぼが好きな寂しがりやの可愛い恐竜(フクイリュウ)が、初めて得た人間の男の友達との「友情物語」です。


二人だけの秘密の場所での楽しい時間は、
瞬く間に過ぎて大人になって勝山を離れ、
都会で過ごしていた僕は、すべてに疲れ、
ふと故郷、勝山へ戻ってきた。

久しぶりに秘密の場所へ行ってみた。

かくれんぼをしながら
「もういいかい」、「まあだだよ」
そして「もういいよ」を言わずに都会へ行ってしまった僕。

あれから何年たったのだろうか。
あのままに秘密の場所はあった。
思わず「もういいよ」と言ってみた。

すると目の前の大きな山が動いて「みっけ」と
フクイリュウが嬉しそうに僕を迎えてくれた。

「いままで待っていてくれたの?」
「うん、一億三千年ほどでもなかったよ」と
なんなく答えてくれるフクイリュウ。

恐竜が生きていた一億三千年も前から
僕を待っていてくれたフクイリュウ。


待っていてくれる人がいることの「うれしさ」と「喜び」は、感動ものでした。

私は、仏様にどれぽど待たれていたのでしょうか。

それは、どれぽどしびれをきらして、どれぽどはがゆい思いで、待っていてくださったに違いありません。

都合のいい時だけ、思い出したようにお参りする私を、見限りもせず、有難うございます。

今年もいろいろな絵本との出会いに感謝!