むらの達人に脱帽!
1月最後の日曜日は、「勝山、年の市」です。
江戸時代の終り頃、12月と1月の26日に市が開かれ、農家の人々が農閑期に作った品物を売って、そのお金でお正月の準備をしたそうです。
現在は、勝山市中心部の本町通りに50以上の出店があり、木工品、民芸品、特産品、そして、もちろん食べ物のお店もたくさん出ています。
ですが、お祭りなどの露店とは、やはり品揃えが違いますね。
恒例のお好み焼き、たこ焼き、大判焼きなどはもちろんありますが、うす、杵、まな板から郷土料理、なれずし、あゆの姿ずし、あまごの串焼などの販売、そして、そば打ちや、ポンがしの実演販売もあります。
その中でも特に目玉は、「むらの達人」と呼ばれる方々の作品です。
ここ何年かは、「6人のむらの達人の方」が出店されています。
特に99歳の中森よしさんが作る「冬の防寒着、ござ帽子」は、その作品、人物ともに人気があります。
よしさんは、ご高齢にもかかわらず、今年も朝早くから出てこられ、実演を披露をしてくださっていました。
この「ござ帽子」を「ワラを手織りで作る人は、県下で一人」とあって、よしさんのまわりは、いつも人盛りでした。
今では、よしさんの息子さんが跡を継がれ、その技を伝承されているそうです。親子で手織りされる姿は、とても和やかで、心温まるものでした。
ジャジャジャジャ~ン! そして、「ござ帽子」にもましてすごいのが、片岸繁子さんの「報恩講料理」です。
手間暇のかかった20種類以上の「お精進料理」を、二の膳にまでも盛り付けし、展示されていました。
お寺の報恩講でも作らなくなった「ほうきのあえもの」、「ひき汁」などは、特に珍しい一品です。
実際にこの「報恩講料理」を試食できます。ですが、整理券はアッというまになくなってしまい、私は指をくわえて帰ってきました。
それ以外にも、「北谷の鯖のなれずし」、「野向のえごま」、「白峰のとうふ、あぶらげ、とちもち」など、モ~きりがありません。
こんなにおいしい特産物が、いっぱいあったんだなあ~と、あれも食べたい、これも食べたい……ウ~ン……その誘惑に負け、買ってしまいました。
食い意地のはったシ~子ちゃんは、この冬の思いがけない大雪の除雪で、ほんのわずかに減った体重が、アッという間に増えてしまって、大ショック
技と心を後世に伝え残すことの「大事さ」と「大変さ」を知らされた「今年の年の市」でした。
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