実家寺の元旦会
本日は、例年のごとく「実家寺の元旦会」です。
今朝も6時から除雪です。それから子供たちを叩き起こし、身支度をさせ、車2台で実家寺へ向けて出発です。
実家寺では、子供たちとお荘厳や、暖房など、皆さんをお迎えする準備を整え、8時より「お正信偈」のお勤めをします。
子供たちが幼い時は、この「お正月の寒い朝の移動」そして「お勤め」に、ぐずって涙したものでした。
それが、今では「実家寺の元旦会があるおかげで、お正月が来た感じがする」という変わりようです。
子供たちは、声高らかに、お勤めをしてくれました。
若院は、法務のお手伝いをさせていただいている寺院の元旦会に出勤のため、3時半に西宮寺を出ました。
住職も大晦日から寝ずの除雪で、若院を送り出してからようやく、しばしの睡眠がとれたようです。
さて、実家寺の元旦会では、「蓮如上人の掛け軸」と「虎石」を安置します。
蓮如上人が吉崎にご滞在の頃の言い伝えによると
在所の「宮司」と「漁師」と「農民」の3人が同じ夢を見たそうな。
それは、仕掛けにかかった虎が、助けを請うているものだった。
3人は、「不思議な夢を見たものだ」と話し合った。
そのあくる日、漁師が漁をしていると、網に石がかかった。
その石は、なんと夢で見た虎にソックリだった。
驚いた漁師は、蓮如上人の元へ、
その石を持参し、3人が見た夢の話をした。
蓮如上人は、「それならば、私の所に置いておこう」と
「肘掛」として、その「虎にソックリな石」を愛用されたそうな。
ある時、蓮如上人が布教で吉崎を留守にされると、
あの「虎にソックリな石」を置いた部屋から
すすり泣く声が聞こえてくる。
それからというもの
蓮如上人がお留守の時に限って、すすり泣く声がする。
それで、蓮如上人が吉崎を留守にされる時は、
その部屋に蓮如上人のお姿を書いた掛け軸を
掛けておいたところ、すすり泣く声はしなくなったとさ。
ホーントかな?
この言い伝えに出てくる「石」と「掛け軸」が、「巡り回ってこの寺(実家寺)に辿り着いた」ということです。
真偽は定かではありませんが、そのような言い伝えが残っているのは、それほど「蓮如上人が多くの人々に慕われていた」ということでしょうね。
今年は虎年ですが、蓮如さまの布教は、まるで虎の如く、民衆の心の奥底に響く声で説法されたのでは…。(説法獅子吼)
本当にこの石は、見れば見るほど「虎にソックリ」なんですよねえー。
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