小学校の親子行事
昨日の日曜日、朝8時半より11時まで、西宮寺の本堂にて市内N小学校の5年生の「親子行事」が行われました。
各学年ごとに、親子でいろいろなことをするのが、このN小学校の特色で、長男の時もありましたから、かれこれ20年以上も続いていることになります。
この「親子行事」では、ハイキングをしたり、陶芸、座禅、夜の肝試しと、その年の役員の方が頭をひねってプランを考え、段取りをするというもので、結構大変だった記憶があります。
当時、私の心の隅に、「他宗のお寺に行って座禅をするのなら、真宗のお寺にも来てもらい、命の話を聞いてもらうというのも、あっていいじゃないの?」などと思ってはいました。
ですが、なかなか「自分のお寺へ来て!」とは言いにくく、子供たちも巣立ってしまい、そんな機会も遠のいておりました。
そして、今回、知り合いの方のお声がかりで
お寺の本堂で命の大切さを聞かせてもらい、その後
親子で抹茶を立てていただこうという計画をしたのですが
引き受けてもらえないだろうか?
とのお尋ねがありました。
トントン拍子に企画が決まり、今日の日を迎えました。
・若い世代がどう受け取って下さるか?
・親子に通じるお話は?
などと、住職も相当プレッシャーのようでした。
なーんと、今回の「親子行事」には、N小学校の1クラスのほぼ全員が、親子で63名もの方が参加されました。
参加者のその真剣なまなざしは、拙い文章よりも、どうぞ画像でご覧ください。
住職は、最近よく読まれている内田美智子さんの「いのちをいただく」から引用してお話をしてくれました。
私が生きるためには、さまざまな生き物が、命をなげうって
私を生かしめてくれているということに気付いてほしい。
それが分かると、自ずと「いただきます」、「ごちそうさま」
という言葉がでてくるはずです。
ビックリするくらい、親子共々、それは熱心に聞いておられます。
場所が変われば、姿勢も変わるのでしょう。そして、命のつながりの「不思議さ」、「尊さ」を、この私も共に学びました。
住職の法話後、せっかく親子で参加されているので、スキンシップを兼ねて親子二人でする手遊び、餅つき、数字ゲーム、クイズなどをして楽しんでもらいました。
後はお茶の先生とバトンタッチです。
せっかくなので、毛氈(もうせん)を敷き、BGMに雅楽を流し、お抹茶の雰囲気を演出してみました。
後は、皆さんのお手前しだいです。
先ずは、子供たちが抹茶を立てて、大人に飲んでもらい、今度は交代して、大人が抹茶を立てて、子供に飲んでもらう流れでした。
いやあ~30組ですから、お茶の先生も大変、立てる作法の指導者も、飲む作法の指導者も一人で、てんやわんやでした。
しかし、それなりに楽しんで、親子の会話の弾むこと、弾むこと、見ていて微笑ましい限りでした。
お茶の作法は、二の次だったようで、親子でこんな時間を持てることの方が、意義のあることだったと思いました。
おひとり、おひとりに感想を聞いたわけではありませんが、皆さん、いい顔をして帰られました。
私だけが勝手に思っているだけかも・・・いつか感想を聞いてみようっと。
またこんな企画ができればいいなあ
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