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2010年9月14日 (火)

30年ぶりの野良仕事

いやあ~、モー懐かしいやら、大変やら、田んぼの仕事をするのは、本当に30年ぶりかもしれません。

我が「中後(なかうしろ)地区」では、8軒ずつ当番制で「左義長」のお世話をすることになっていて、拙宅にも来年度の「左義長」の当番が回って来ました。

現在では、戸数の減少、高齢化などで、3年~4年に1回のペースでその当番が回ってくるようになりました。

この「左義長」とは、勝山市で毎年2月最終の土日にかけて行なわれている「ドンド焼きのお祭り」です。

勝山市の旧町内で、櫓(やぐら)を持っている13地区が、その地区ごとにお祭りの準備をしています。

拙宅でも、微力ながら郷土の伝統行事に協力しております。そして、この当番の一番最初の仕事が、今回の「藁(ワラ)束ね」です。

今までは、主要な役職に就く三役の人たちが、それぞれ準備してくださっていたので、こんな大変な作業をされていたことを、参加して初めて知りました。

文句ばかり言っていた自分が恥ずかしい限りです。今更ながら、人知れず多くの方たちや、ものに支えられ、そして、許されていたのですよね。

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この広さ、2反弱あります

ワラは、コンバインで稲を刈るときに、ワラを刻んでしまわないよう、予め農家の方にお願いしてあります。

そして、ワラは数日間天日に干し、乾燥したものを束ねて、ドンド焼きが行われる冬まで保管しておかなければなりません。

今回、8人の当番さんに号令がかかり、都合のついた6人が参加しました。

のんきに「マッ!ワラを運ぶくらい何のことはない」と、田んぼへ行ったところ、その広さにビックリです。coldsweats01

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しかたがない、やるっきゃないでしょう

しかし、あなどることなかれ、私の実家は農家ですぞ。dash 昔取った杵柄、やってできないことなど、あろうはずがありません。

小さい時などは、「田んぼが遊び場」でしたし、もちろんワラを運んだ記憶も、しっかり残っています。

いざやってみると、何とか形になるではありませんか。

ウ~ン、「人生に無駄な経験など、何ひとつもない」などと言われますが、コレって本当ですね。出来るものです。

2時間半、6人で必死にワラと格闘し、軽トラック一台分のワラの束を作ることができました。

でも、車庫に積んだ「ワラの束」は、どうひいき目に見ても「掻き集めたワラの山積み」にしか見えません。

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ショックです。ドンド焼きの当日、河川敷に移す時には、ワラがバラバラになっているかもしれません。ア~ア、あんなに頑張ったのに‥‥。shock

昨日からの雨のお陰で、午後3時から5時30分までの野良仕事が、涼しくできたことは、これもって感謝!感謝!です。

でも、ワラは雨で少し濡れておりました。ハイ。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

後日談:翌日、また号令がかかりました。

    昨日の濡れたままの状態では
    すぐに腐ってしまい、冬までワラがもたない。

    車庫から出して、天日で乾かさなくてはいけないので
    応援を頼むということでした。

    これまた「日中の作業」ということもあって
    3人での作業となりました。

    それでなくても、バラけそうなのに
    ソーッとしておいたほうがいいのでは?

    イイエ、一日でワラはもう発酵の気配でした。

    あのままだと、あの「過酷なワラ束ね」事態が
    無駄になるところでした。

    いやあ~ 大変です。