« 本日の法務 | メイン | ご縁の中で »

2010年10月25日 (月)

比島サロン

本日の午後より、比島(ひしま)地区のサロンに寄せていただきました。この比島地区は、えちぜん鉄道勝山駅のお隣の駅を降りた地区になります。

こちらの比島地区で護持する道場は、「てらふれあいセンター」としても活用されています。

最近、道場の外陣の半分を板張りにされ、台所も設け、より機能的に改築されたそうです。

この「てらふれあいセンター」では、いろいろな会合はもちろんのこと、サロンで集まられる際にも、お参りは欠かさずされるそうです。

お約束した時間より早く到着したのですが、ちょうど皆さんでお正信偈のお勤めをされているところでした。

Img_1770

皆さん、お正信偈の節もしっかりと、大きな声でお勤めしておられました。

勝山市内のサロンは、ほとんど集落センターで行われます。ですが、本日の比島地区のように「仏さまのある会場」でのお話しは、やっぱり居心地のいいものです。

当然、仏さまのお話しをしないと、返って不自然になってしまいます。もちろん、堂々と仏さまのお話しをさせていただきましたよ。

Img_1771

元来、「お寺」というものは、「地域の活動の場」でありました。

ちょっと前までは、この比島地区のような形態が、勝山市内のどの地区にでも見られたのですが、今では数少なくなってしまいました。

地域の中での「寺院」や「道場」の重要性、繋がりは徐々に失われ、核家族の中で育った若者は、葬式での関わり位しか持ち合わせません。

長年に渡り紡いできたその「繋がり」が無くなってみて、初めて「素晴らしい形態だったこと」が知らされ、残念に思います。

でも、ここ比島地区の方々は、道場を会場に使えることの良さを知っておられ、そのことを誇りにも思われ、また、それをとても喜んでおられます。

今日のサロンでのご縁でも、招かれた私の方が学ばせていただきました。

サロンの最後は、「ラバウル小唄」の替え歌で「また会いましょう」を歌い、比島地区の皆さんとお別れしてきました。

必ず、あと一度は、お会いできますものね。お浄土で‥‥‥。