比島サロン
本日の午後より、比島(ひしま)地区のサロンに寄せていただきました。この比島地区は、えちぜん鉄道勝山駅のお隣の駅を降りた地区になります。
こちらの比島地区で護持する道場は、「てらふれあいセンター」としても活用されています。
最近、道場の外陣の半分を板張りにされ、台所も設け、より機能的に改築されたそうです。
この「てらふれあいセンター」では、いろいろな会合はもちろんのこと、サロンで集まられる際にも、お参りは欠かさずされるそうです。
お約束した時間より早く到着したのですが、ちょうど皆さんでお正信偈のお勤めをされているところでした。
皆さん、お正信偈の節もしっかりと、大きな声でお勤めしておられました。
勝山市内のサロンは、ほとんど集落センターで行われます。ですが、本日の比島地区のように「仏さまのある会場」でのお話しは、やっぱり居心地のいいものです。
当然、仏さまのお話しをしないと、返って不自然になってしまいます。もちろん、堂々と仏さまのお話しをさせていただきましたよ。
元来、「お寺」というものは、「地域の活動の場」でありました。
ちょっと前までは、この比島地区のような形態が、勝山市内のどの地区にでも見られたのですが、今では数少なくなってしまいました。
地域の中での「寺院」や「道場」の重要性、繋がりは徐々に失われ、核家族の中で育った若者は、葬式での関わり位しか持ち合わせません。
長年に渡り紡いできたその「繋がり」が無くなってみて、初めて「素晴らしい形態だったこと」が知らされ、残念に思います。
でも、ここ比島地区の方々は、道場を会場に使えることの良さを知っておられ、そのことを誇りにも思われ、また、それをとても喜んでおられます。
今日のサロンでのご縁でも、招かれた私の方が学ばせていただきました。
サロンの最後は、「ラバウル小唄」の替え歌で「また会いましょう」を歌い、比島地区の皆さんとお別れしてきました。
必ず、あと一度は、お会いできますものね。お浄土で‥‥‥。
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