親鸞展
先日、福井市立郷土歴史博物館で、この11月29日まで開催している「親鸞展」を見てきまた。(恥ずかしながら、私、市立郷土歴史博物館は、初めてです)
博物館は、こじんまりした建物です。そんな館内には、真宗10派の垣根を超えて、各地の貴重な「寺宝」や「資料」が展示されています。
展示物は、視覚に訴える「現代的なグラフィック映像」の手法が使ってあり、配置も工夫されていて、見応えがあります。
ただ、展示物の順番が曖昧で、戸惑うところがあったのは、少し残念でした。
私は、せっかくの貴重な機会なのですから、展示物を音声で解説してくれる「音声ガイド」を利用しました。
音声ガイドは、入り口で500円で借りられ、聴きながら鑑賞すると、アッという間に展示物に引き付けられ、より分かりやすかったように思います。
そして、自坊が所蔵する「御絵伝人形(ここでコマーシャル)」で、「親鸞聖人のご生涯の流れ」を把握していますので、展示物を「なるほど、なるほど」と鑑賞することができ、とても値打ちのあった展覧会でした。
来年の1月1日より、日刊県民福井で約1年間にわたり、五木寛之氏の連載小説「親鸞、激動編」が連載されるとのことで、また楽しみがひとつ増えます。
前回連載の、幼少期から青春期までのさまざまな場面を紡いだ「親鸞」は、越後流罪のシーンで幕切れでした。
年明けと共にスタートする「親鸞、激動編」も、そのタイトルからすると、きっと続編があるのかもしれませんね。
朝刊小説「親鸞」も、その続編の「親鸞、激動編」も、挿画は山口晃氏です。
その山口晃氏の描いた「80代の親鸞」が、「親鸞展」に展示されていましたが、私の目には「30代の親鸞」にしか映りません。
やっぱり、それほど遇うべき人に遇い、するべきことに出会えた親鸞聖人は、山口晃氏の描いた「80代の親鸞」のように「活き活きと、若々しく生き抜くことができるのであろう」と感じ入りました。
福井市立郷土歴史博物館で開催中の「親鸞展」は、あとしばらくで終わりです。
まだご覧になっていない方は、紅葉が美しいこの時期に、ましてや、福井で開催されているこの期間に、ぜひご覧くださいませ。
入館券は、「常設展示観覧」と「養浩館庭園入園料」も含まれています。今なら養浩館庭園のすばらしい紅葉に、まだ間に合いますよ。
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