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2011年2月12日 (土)

真宗教団の行方

今日は久しぶりに午前と午後に永平寺町のJ地区老人会の法話に行って来ました。以前は地区の道場で法座を開いていたのですが、生活改善センター(名称・ふれあい会館)が出来てからは、地区行事はすべてそこで行われているようです。お寺とは違い冷暖房完備のすばらしい施設での法座でありました。大勢の参詣があり、道場主の調声で正信偈のお勤めをされ、熱心に聴聞してくださいました。お昼はお弁当を頂きながら道場主Aさんと語り合いました。

Aさんは「昔と違い、今はお寺や道場の法座に足を運ぶ方々はずいぶん少なくなりましたね。先日もご本山へ講社連盟の会合に寄せていただきましたが、驚いたのは、以前は全国に講社の数が800以上あったのが、今は300以下に減ってしまったのですよ。情けないことです。何とかならんものですかね‥‥。」と言われましたが、私自身「僧侶の姿勢が問われた思い」で返す言葉がありませんでした。いよいよ「お寺が消える」時代がやってきたようです。

先日は本願寺派総局が総辞職し、総長は再任で総務一新されました。筆頭総務に福井教区のT氏が入局しましたので、早速お電話で「おめでとうございます」と祝辞を申すと、「いやー、めでたいかどうかわかりません‥」と苦慮の様子でした。本当に大変でしょうが、総局にはこれからの宗門の方向性を真剣に考えていただきたいものだと思います。宗祖の七百五十回忌法要を機縁として、真宗教団の行方を僧俗ともに考えていかねばならないことと思います。

そんな折、北海道に布教巡回している法友H氏からメールが届きました。北海道の雪まつりが真っ最中とのことで、沢山の雪像作品の中に「西本願寺の国宝 飛雲閣の雪像(本願寺新報に掲載)」があるという。ぜひ見たいものですが、とても行けません。噂で聞くところによると、なんとその制作費用が四千万円かかったとか。そのうち本願寺(北海道教区?)が一千万円の助成金を出されたとか(真意は定かではない)。尚、雪まつりの開会式には総長が出席されたとのことです。それが本当ならたいしたものですね。

(私見ですが、雪害見舞い、火山灰被害の助成をしてもらえたら有難いです)