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2011年3月13日 (日)

善意の物資集まる

今回の地震の被災状況をテレビで見るにつけ、「何か出来ることはないのだろうか?」と、居ても立っても居られない気持ちの方は、沢山おられることでしょう。

そんな折、知り合いから2件のメールが届きました。

その1件は、「中部電力や関西電力が関東電力に送電をします。つきましては、一人がほんのすこしでもいいから電力を節約してもらえると助かります」という内容のメールでした。

  節電や省エネに努めることは、当然のことですが、「関東電力」ではなく
  「東京電力」なのですから、これはチェーンメールなのかもしれません。
  しかも、既に東京電力は、変換能力一杯の電力融通を受けていますしね。

そして、もう1件は、「本日の午後、福井駅で支援物資を集めます」という内容のメールでした。

そのメールに「責任者名」や「連絡先」の記載はなかったのですが、ちょうど福井へ行く用事のあった私は、「ここぞ!」とばかりに、被災者のお役に立ちそうなものを持っていきました。

次々と寄せられる物資に「ウ~ン、福井の人も、まだまだ捨てたものではないなあ~」と、しばらく見ておりました。

でも、こんなにもたくさん寄せられる支援物資を見ているうちに、頭の中で大量の?が飛び交い、ふつふつと疑問が湧いてきました。

  ・主催者は誰なの?
  ・どこへ届けるの?
  ・どうやって運ぶの?
  ・ちゃんと被災者に届くの?

そこで、「良いことをしている人を疑うのは悪い」と思いながらも、主催者にちょっと尋ねてみました。

すると、なーんと仁愛大学の学生が中心」となって、支援物資を集めていることが分かりました。

素早い行動で、「本当に尊いこと」と頭の下がる思いです。でも、被災地までの交通手段がまだハッキリしていない様子です。

私は「大丈夫なの?」と一抹の不安はありましたが、「何か少しはお役に立てた」という嬉しさの方が先に立ち、帰ってきました。

そんな矢先、消費者センターに勤務する友人より「頭に入れておかないといけないよ!」と、次のような内容のメールが届きました。

  ・善意の行動ばかりではないこと

  ・異常事態に人の善意を悪用しようという人も出てくること

  ・受信者の善意を悪用するチェーンメールも多いので
   事実確認をしてから転送しないと大変な迷惑をかけること

そんなことを教えてもらいました。

寂しい話ですが、「オレオレ詐欺」や「なりすまし詐欺」などの「振り込め詐欺」の被害が後を絶たない現実を見ると、「義援金や支援物資などは、確実な経路を通して送らなければいけない」と思いました。

必要とされている方に届かないと、自己満足にしかなりませんものね。

今回の「仁愛大学による支援物資の受け付け」は、夕方のニュースにも取り上げられ、間違いなく「NPO法人 ふくい災害ボランティアネット」を通して、被災地へ届けられることが判明し、一安心ではあります。

悲しいことですが、善意を悪用する人もおります。どうぞ皆さんも、お気を付けください。

そして、しっかり見極め、信頼できるところへ、あなたの善意のお気持ちを預けてください。