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2011年3月11日 (金)

念仏の花

昨日の10日、福井西別院にて「福井教区 仏教婦人 年次大会」が開催されました。勝山では、ここ3日続いて朝に積雪があり、昨日は除雪車が出動しました。

10センチの積雪があれば、道路を除雪することになっています。この時期に除雪車が出動するのは、本当に珍しいことです。なごり雪も、ここまでくれば「いい加減にしてほしい」といった感じです。

福井西別院の本堂は、造りが鉄筋コンクリートですので、寒い時期は床がとにかく冷えるんですよね~。

そんな中、535名もの方が参加され、毎年恒例の大会ながら、皆さんの「御法(おみのり)を大切にされるお気持ち」が伝わってきます。

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今年の大会式典では、献灯、献花、献香や、2年前に結成したコーラス「コール友の輪」の皆さまが音楽礼拝を斉唱してくださいました。

このコーラス「コール友の輪」は、いつでも気軽に参加でき、主に仏教讃歌を中心に歌を通して親睦を深め、法の輪を広めるために活動されています。

音楽礼拝では、結成から2年とは思えない素晴らしいコーラスを聞かせていただきました。

本堂内に心地よく響くその歌声は、厳かな空間を凛とした空気で包み、ひとり、ひとりの心身にじわりと沁み入り、心を洗われるようでした。

音楽礼拝に続いて「物故者会員追悼法要」が営まれ、亡き方を偲ばせていただきました。

別れの悲しみを胸に、すべてのいのちが仏さまに抱かれ「倶(とも)に一つの処(ところ)で会う」ことの確かさを味わいつつ、お念仏申させていただきました。

追悼法要では、皆さんで仏教讃歌(追悼の歌)「みほとけにいだかれて」を斉唱し、法要を閉じました。

午後の記念講演では、大畠信隆師(大阪教区)より、「無量壽、いのち」と題してのご法話をいただきました。

大畠師は、「夕焼け小焼け」の童謡から始まり、身近な実例を通して「無量壽のいのちにまで高めてくださる仏さまの教えに遇うことの素晴らしさ」をお取り次ぎされました。

大会の最後は、やっぱり皆で手をつなぎ、「夕焼け小焼け」を大合唱して終了しました。

つないだ手を通して温もりも、気持ちも伝わり、冷えた体も温かくなって別院を後にしました。

お世話くださった皆さま、本当に有り難うございました。