ようこそ ようこそ
先月、東北教区の被災地(福島県、宮城県、岩手県)を巡回布教し、無事帰宅いたしました。
このたびの被災地での巡回布教では、様々な出逢いをさせて頂き、真宗念仏の必要性を痛感しました。
怠け癖のため、しばらくブログを休んでいましたが、また4月末より山陰教区の鳥取県へと布教に行って来ましたので報告を‥‥。
鳥取駅には「因幡の白兎伝説」の銅像がありました。
その銅像の側を通りますと、童謡の曲が流れています。
うさぎ追いし かの山~で有名な「ふるさと」です。
この「童謡、ふるさと」は、多くの人々が愛唱されている曲ですが、案内板には「鳥取市出身の岡野貞一さんが、幼い頃過ごした郷土鳥取を懐かしく追慕して作曲された」とあります。
誰でも故郷があります。
生まれ、過ごした土地は、年齢を重ねるごとに懐かしさが増してくるようです。
そして、この私にまで届けられた「命の重さ」、「命の深さ」を思い起こす時、「私にとって命の故郷は『西方極楽浄土』です」と言える身になることが大事であります。
また、鳥取駅の前には、鳥取砂丘の「砂の美術館」の宣伝用の見事な砂像の芸術作品が展示してありました。
思わず「砂(さ)~すが」と圧倒されました。
さて、鳥取駅を後にして、向かったのは隆建寺(青谷町)さまの蓮如忌法要のご縁です。
ここ鳥取市青谷町は、有名な「妙好人、因幡の源佐さん」が住んでいた地域です。
今回で3度目のご縁ですが、いつ寄せて頂いても、ほんのりと暖かいものを感じさせて下さる土地であります。
やはり源佐さんの精神が残っているのでしょう。
「ようこそ ようこそ」が口癖だった源佐さんは、阿弥陀さまの働きを身いっぱいに頂いていたのでしょう。
この「ようこそ」とは「帰命」の心を表すものといえます。
阿弥陀さまにおまかせする信心が「帰命」です。
身も、心も、すべておまかせしていた源佐さんは、喜怒哀楽の人生の中で「ようこそ ようこそ」とお念仏とともに日暮しをされていたことでしよう。
隆建寺さまのご門徒皆さまには、あいにくの雨の中でしたが、熱心にお聴聞してくださいました。
2日間大変お世話になりました。ようこそ有り難うございました。
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