穏やかな新盆
西宮寺のある旧勝山地区では、この新盆にお墓参りをされます。
新盆の7月14日、15日の両日、ことに夜、灯籠を点けてお参りされるのが習慣となっています。
皆さん、お盆前に墓掃除をされ、日を改めてお墓に灯篭を据え、墓参の準備をされます。
天候が良ければ、墓掃除、灯篭設置、墓参、後片付けと、4回はお墓に足を運ぶことになります。
ここ勝山では、新盆のこの時期は、梅雨が開けたとは言え、荒れ模様の天気になることが多く、14日、15日のどちらかは、必ず天候が崩れたものでした。
今年のように、両日ともこんなに良い天気、ましてや、こんなうだるような猛暑の新盆は、入寺して以来、初めてかもしれません。
いえ、記憶なんてあやふやですから、そう思っているだけかもしれませんが、本当に珍しいことなのです。
お寺では、新盆の両日とも、夜7時より盆会法要が勤めますが、なかなかその時刻に合わせてお参りされる方は少ないのが現状です。
逆に「その時間を避けて、お墓参りをされるのでは?」と思うことさえあります。
お盆には、普段お寺に足を運ばない人も、「墓参がてら」ではありますが、お寺の敷地に足を踏み入れられます。
そんな仏さまの元へ集まるご縁の多い時にこそ、ご法話のご縁、仏法聴聞のご縁に会ってほしいものです。
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