勝山念仏道場訪問
3月4日、5日、龍谷大学大学院実践真宗学研究科の学生さんたち5名が、「北陸の念仏道場を訪問し、学習したい」と来福され、ご案内させていただきました。
学生さんたちは、数年前にも来福され、大野市(旧和泉村)の穴間お道場も訪問され、今回で二度目のご縁となります。
このたびは、二日間の日程で、勝山市内の数か所のお道場を訪問されます。
まず、第一日目は、伊地知地区にある下お道場(道場主:仲谷則雄さま)の永代経法要に参詣され、午前、午後の法座をお聴聞されました。
そして、永代経法要の合間には、同じ伊地知地区内の「秀里お道場」、「河村お道場」、「木下お道場」、「中お道場」の4ケ所を精力的に訪問されます。
学生さんたちは、訪問先の各お道場で、建物の外観や構造、間取り、お荘厳ばかりでなく、実際の教化活動についても学ばれます。
伊地知地区では、各お道場主より道場の「歴史」や「由緒」、「具備」、「行事」などの説明を受け、より深く「真宗のひろがり」を学ばれたようです。
伊地知地区の下お道場を後にした学生さんたちは、その夜、平泉寺町の西智お道場(道場主:佐々木勝弘さま)に宿泊されます。
西智お道場の皆さんには、夕食、お風呂、宿泊など、大変なお世話になり、誠に有り難いことでした。
第二日目は、早朝7時より、野向町龍谷地区の龍谷お道場(道場主:増田公輔さま)を訪ねます。
ちょうどその日は、毎月のお講さまの日に当たり、参詣のお同行方と勤行をご一緒でき、皆さんの朝食の様子までも拝見することができました。
皆さんとの朝食後、お道場主で、勝山市の文化財保護委員もされる増田さまより、龍谷お道場の「成り立ち」や「古文書」なども見せていただき、色々とご指導も賜りました。
次の訪問は、龍谷お道場のお隣の集落にある北野津又地区の河久保お道場(道場主:水上勝夫さま)です。
こちらのお道場の後継者である水上甚栄さんは、知る人ぞ知る「デジタル伝道」の普及者です。
この日も、プロジェクターで「道場の紹介」や「お同行の様子」などを上映してくださいました。
分かり易く熱心に「デジタル伝道の効能」について説明してくださる水上さんの姿に、学生さんたちは皆、感動していました。
それは、その「デジタルを駆使した映像」を見て、感涙にむせぶ者までもいたほどです。
河久保お道場の次は、片瀬地区にある三屋お道場(道場主:三屋教海さま)の訪問です。
三屋さまよりは、懇切丁寧にお道場の「歴史」や「由緒」などの説明を受け、帰りにはお土産まで頂戴し、本当に勿体ないことでした。
勝山市内の道場訪問の全日程終了後、学生さんたちへは、観光も兼ねて「越前大仏」をご案内し、昼食には「越前そば」を堪能してもらいました。
最終日の夜は、拙寺にて「道場研究会」の会員と一緒に交流を深めていただきました。
学生さんたちと深夜まで飲み、語り合い、床に就いたのは日付が変わる頃でした。
翌日、学生さんたちは、富山県の五箇山地区のお道場を目指して勝山を後にされました。
学生さんたちは、今回の「各念仏道場の訪問」で、「浄土真宗の原風景」ともいうべき「昔ながらの道場の姿」から、多くのことを学ばれたことと思います。
これを糧にして、今後のお寺の教化活動に役立てていただけたら幸いであります。
最後に、今回の訪問で各お道場さま、そして、そのお道場に集うお同行の方々には、大変なお世話をいただき、誠に有り難うございました。
無理なお願いをすることがあったにもかかわらず、いつも誠実に対応していただき、感謝にたえません。厚く御礼申し上げます。 合掌
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