家庭法座 No.269 号
片時も 休むこと無し 弥陀の慈悲
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世の中には「怠け者」が一杯います。
猫はよく寝るから「寝子(ねこ)」、
犬もよく寝るから「居寝(いぬ)」との一説もあるくらいです。
しかし、多くの人も、よく寝て、よく食ベ、よく遊びますね。
「1日のうちに8時間は働いている」などと言われますが、
その8時間でさえ、どこかで「身体」や「頭」を勝手に休めています。
例えば、椅子に座った時に足を組んだり、
机に頬杖をついたりなど、人は無意識のうちに楽な姿勢をとります。
また、メモを見ながら電話した電話番号を
いつまでも覚えている人は少ないですよね。
脳は元来、物事を忘れてしまうように作られているそうです。
ところが、「太陽」や「地球」はどうでしょう?
太陽は数十億年もの長い間、変わらず輝き続け、
地球は四季を繰り返し、昼も、夜も、休み無く回り続けています。
仏さまもそうです。
お正信偈に『み仏の大悲は倦むこと無く、常に我を照らしたまう』とあります。
仏さまの大悲は倦む(うむ)ことなく、
我が身を照らし、私を含む命を生かしてくださっています。
だから、私のような人間でも、「もったいない」という言葉が
出てくださり、「おかげさまで」ということが感ぜられるのです。
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今月の行事
・報恩講法要 10月20日(土曜日)午前、午後
布教 石川県 恩栄寺さま
・お勤め教室 10月25日(木曜日)夜7時~
どなたでもお参りください。
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