家庭法座 No.316 号
この稔り まず供えまし み佛に
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漢字の「米」という字を分解すると、「八」と「十」と「八」ですね。
この「米」の漢字の成り立ちは、「八十八」とは無関係ですが、昔から「お米づくりのためには『八十八』もの『手順』や『手間』がかかる」と言われてきました。
しかし、そうした『手順』や『手間』だけで「お米(稲穂)」が稔るのではありません。
種もみから青々とした苗が育ち、黄金色に色づいた稲穂を収穫するまでには、太陽の光、多くの水、肥料など、成育のために実に様々なものが、直接的に、間接的に働いて「お米(稲穂)」となるのです。
たった一粒の種もみでさえ、言わばそれら全ての「物の恵み」のうち、どれひとつ欠けても、稲穂を稔らせることはできないのです。
今の世の中が「一番忘れているもの」は、それらの「恵み」に「お陰さま」と「感謝する心」でありましょう。
一粒のお米でも、一把の野菜でも、一片の果物でも、何でも、「私に与えられた喜び」と「感謝」を込めて、先ずは、み佛さまにお供えさせていただきましょう。
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今月の行事案内
・彼岸会法座 9月20日(火曜日)午前&午後
どなたでもお参りください。
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