« 2013年2月 | メイン | 2013年4月 »

2013年3月

2013年3月27日 (水)

出会い&別れ

よく「春は出会いと別れの季節」などと耳にすることがありますね。さて、私たちは人生の中で、どれほどの「出会い」と「別れ」を経験するでしょうか。

4人の子供たちも、入学や卒業、そして、就職や転勤など、それぞれに「出会い」と「別れ」を経験してきたことと思います。

ただ、末っ子の三男は、この春に大学へ入学したばかりです。

これから三男も、兄や姉たちが経験したように、「出会い」と「別れ」が隣り合わせに訪れる春を幾たびも経験していくことでしょう。

そんな「節目」でもある春に、三男が全11日間の「得度習礼(とくどしゅらい)」を終え、晴れて浄土真宗本願寺派の僧侶の資格を取得いたしました。

Img_3690

インフルエンザが流行する中での得度考査でしたが、お陰さまで、何とか無事に修了することができました。

この「得度習礼」へは、全国から色々な「思い」や「願い」などを背負い、そして、幅広い年齢層の方々が「得度」に臨まれます。

僅か11日間の得度習礼ではありますが、そんな皆さんとの「出会い」や「別れ」は、三男にとって「何ものにも代え難い素晴らしい経験」となったようです。

春の彼岸会には、大阪で生活する二男も駆け付け、得度した三男に花を添えるよう共に出勤してくれ、お育ていただいた皆さんへご報告することも叶いました。

Img_3702

そんな嬉しい余韻の残る昨日の26日には、保育園の園児たちがお参りに来てくれました。

先日の「卒園お礼参拝」にきてくれた園児たちが、4月からお参りしてくれる後輩の園児たち19名を伴って、元気な姿を見せてくれました。

先輩のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちをお手本に、靴をきちんと並べ、ちゃんとご挨拶をして本堂に入ってきます。

Img_3736

先輩、後輩を合わせ総勢35名です。「これだけ大人数だと大変かも?」と心をよぎりましたが、そんな心配は無用でした。

昨年お寺に通ってくれた先輩の園児たちは実に慣れたもので、後輩の園児たちをしっかりとリードしてくれます。

そんな園児たちの成長ぶりに目を細めながらも、嬉しくもあり、寂しくもなり、ちょっと複雑な心境です。

ともあれ、本堂にはフレッシュな空気が溢れ、これからの1年間の素敵な出会いを予感させてくれます。

そんな「出会いと別れの春」に思いも寄せ、今回、読み聞かせ選んだのは、「絵本:であえてほんとうによかった(宮西達也/作絵)」です。

父子愛、母子愛、友情、愛情を描き、子供から大人まで幅広く人気を博す「ティラノサウルスシリーズ」の第8巻です。

読み聞かせ中は、絶対に泣いてはいけないのですが、毎回、涙ぐんでしまう絵本なのです。

Img_3740

絵本のストーリーのように、素敵な出会いが心に染みる1日でした。

そして、今日もこうして心温まる時間を過ごせることに、おかげさま、ありがとう。

Nanmandabutsu...Nanmandabutsu...。

2013年3月15日 (金)

卒園お礼参拝

14日は、近くの保育園の園児たちが、「卒園お礼参拝」に来てくれました。

こちらの園児たちは、毎月一回お寺へお参りをしてくれるのですが、積雪のある冬の間はお休みでした。

そんな3ヶ月振りに顔を見せてくれた園児たちは、ニコニコと笑顔で、元気に大きな声で挨拶をしてくれます。

Img_3681_2

久しぶりの姿に、心も、体も、随分と大きく、そして、たくましく成長したように映りました。

この「卒園お礼参拝」の時に、園児たちに取り組んでもらうのが「ハスの花浮かせ」です。

園児たち一人一人が仏さまにお礼をし、鉢に水を注ぎ、ハスの花を浮かせていきます。(もちろん、ハスの花は造花です)

ただ、一人が水を注いだだけでは、ハスの花は浮かびません。でも、17人が水を注ぐと、まるで池の中にハスの花が咲いているように浮いてくれます。

Img_3683

卒園の記念に、お寺から園児たちへ「がんばったでしょう」と「散華」をお渡ししました。

園児たちはお礼に、園歌を大きな声で歌ってくれました。

園歌を聞きながら、「8回のお参りで、園児たちへ果たしてどれだけの事を伝えられただろうか」と思うと、実に心もとない限りです。

そこで、園児たちに「お寺でどんなことをしたか、覚えている?」と尋ねたら、嬉しいことに次から次に思い出を語ってくれました。

より記憶に留めて貰いたいと思い、「インドで発見されたオオカミ少女」のお話しを園児たちに聞いてもらいました。

  人として生まれても、オオカミに育てられると、
  オオカミのように育ってしまう。

  みんなは、手を合わせ、お礼を言える
  子供と育てられたことに、感謝しようね。

最後ということで、欲張ったお話しを選んでしまい、園児たちにとって難しい内容だったかもしれません。

来月からは、後輩の園児たち19名がお寺へお参りをしてくれます。気を取り直し、フレッシュな園児たちを迎えさせていただきます。

2013年3月 2日 (土)

家庭法座 No.274 号

暖かき 陽光の寺庭に 佛子等

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

厳しい冬が去って暖かい春が近づきますが、
今年の冬は国内外で心痛む事が多数報道されました。

その一つに親が幼い我が子を虐待する
という悲しい事がありました。

原因の一つに、親たちの精神年齢の低さがあるようですが、
親たちが幼い時から手を合わすことを家庭で
教えられていなかったのではないかとも想像されます。

お寺では幼児たちが合掌する姿が見られます。

まさに佛の子。

きっと素晴らしい子に育って行くことでしょう。

彼岸はお寺へ。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

Houza_no274

今月の行事

  ・お勤め教室 3月14日(木曜日)夜7時より
  ・彼岸会法要 3月20日(水曜日)牛前&午後

どなたでもお参りください。