悪夢がよみがえる
4年前の今日、一年最後の常例の日、12月5日から降り続いた雪は、お寺の屋根に1メートル50センチ近く積もり、「積雪に耐えられる限界に近い」というので、急遽、屋根雪を下ろしてもらうことになっていた。
当日は、大雪にもかかわらず、常例の開始時間の前に10人近くの参詣者が、本堂におられました。
その時、「ズシン!」という音と共に、屋根で雪を下ろしの作業をしていた人が、血相を変えて本堂にやってきた。
皆さん、急いで本堂から出てください! 本堂の天井が落ちます!
その声と同時に、天井が弓なりになり、そして、天井が落ちてきた。
私たちは、ビックリして、表へ飛び出た。
屋根雪を、大急ぎで、それこそ命がけで 降ろしてくださったお陰で、お寺の屋根は落ちずに済みました。間一髪のところでした。
「もうあんな思いは、二度と嫌だ」と思って矢先の「今回の突然の大雪」、それも、どうしてまた「常例の当日」なのか。
降り続く雪を見ながら、恨めしく思い、何度も「中止にしたほうがいい」と思ったことか。
しかし、常例を楽しみにされている皆さんの顔が目に浮かびます。
住職と二人、「マッ!なるようになるか」と、開き直ることにしました。
常例の当日は、朝5時からの「除雪作業」や「常例の準備」などに大忙し。
なんとかギリギリまでに参道を除雪し、皆さんをお迎えすることができました。
こんな大雪の中を、なんと11名もの方が、歩いてお越しくださいました。
本日お参りされた方々は、「雪さえ降らなければ、今年最後のお参りをしたい」と思っていた皆さんの代表であります。
聞く方も真剣なら、話す方も真剣にならざるをえません。今回の常例も、有り難い法縁となりました。
無事、何事もなく帰られる姿を見送りながら、「よかったなー」と、住職とニンマリしたのでした。
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