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2010年4月19日 (月)

旧木下家(勝山市北郷町)が重文に

江戸後期(170年ほど前)の上層の農家が、近代への民家建築の変遷をたどる上で貴重な民家のため、このたびようやく日の目を受け、晴れて「国の重要文化財に指定」される運びとなりました。

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17日、18日に一般公開され、「学芸員の解説もある」というので行って来ました。

なんと「2日間で300人を超える方が来られた」ということで、関心の高さが伺えます。

ちょうど福井工大の教授が来られていて、説明を受けることができました。

黒光りのする欅のつやや、囲炉裏のすすのにおい、数年前まで住んでおられたこともあってか、170年前の建物とは信じ難く、 特に奥の仏壇の間は8畳あり、さらにその奥に4畳ほどの部屋もあり、一間幅のお仏壇が安置されていました。

それは、拙寺のお内仏とは比べようもないほど、立派なお仏壇でした。

当時の人がこんなに仏さまを大切にし、仏さまを中心とした生活を送っていたのかを 知り、感激するとともに「坊を守る私がここまで大事にできているのか?」恥ずかしく身のすくむ思いでした。

当時から脈々と伝わり、受け継がれている教えを、今、私たちが聞かせていただいている不思議を感じずにはいられませんでした。

勝山には、世界に誇る「恐竜化石」や「白山平泉寺」などありますが、何といっても「真宗の教えが大事に受け継がれていること」に誇りを感じて帰って来ました。