法水情報
各地で大雨の被害が出ている中、5日(土曜日)には、この奥越地方にも「大雨洪水注意報」が発令され、結構な量の雨が降ったのですが、翌朝には霧雨に変わっていました。
西宮寺の近くを流れる九頭龍川には、普段の3倍ぐらいの水量があり、濁流は渦巻き、降水の多さを物語っています。
さて、4日(金曜日)の午後1時半から4時まで、「福井教区 龍川組(りゅうせんそ)の仏教婦人大会」が、勝山市内のS寺様を会場に開催されました。
私たちの所属する龍川組では、3年前に3つだった仏婦から1つ増えて4つとなり、これで全寺院の坊守が参加して活動できるようになりました。
参加してみて、「今まで3仏婦で、年間を通してこれだけいろいろな行事をされていてのだなあ~」と、そのご苦労が身に染みます。
当然のことですが、「見るのと、するのとでは、大違い」で、ただただ敬服するのと共に、遅ればせながら「精進していこう」と思いました。
よくよく観察すると「法座のご縁」は、結構いたる処にあるんですよね。
でも、「皆さんが『お寺へ行って聞法しよう』という気になってくださるか?」が問題です。
当日も、あいにくの小雨の中、50人ほどの方が参加してくださいました。
こうして参加し、お聴聞すると、「ああ、そうだな」と頷き、「参加してよかった」と思うのです。
ですが、「もし私が坊守という立場でなかったら、このように色々なところへ出向き、行動を共に出来ただろうか?」と考えると、改めてお寺へ嫁いだことが、この頃「チョッコシ良かったなあ~」と思えてきます。
いや、いや、それは違うかも? 私は「重症患者」なので、きっと「坊守」という形で「お寺へ入院させられた」のでしょう。
今回の「龍川組 仏教婦人大会」では、仏婦会員による献灯、献華、献香、音楽礼拝の後、S寺若院のF師による「後ろ姿」と題してのご法話を頂きました。
人の目ばかりを気にし、人のせいにし、「悪いのは私じゃない症候群」に
とりつかれているのは、「他人ではなくて、この私だった」と気づかせて
もらうのが、仏の智慧に遇うことだ。
そして、毎日の頷きの中で、お念仏される後ろ姿を通して、親鸞聖人から
750年もの間、お念仏が伝わってきたことであります。
さらには、またそれを喜ぶことが、子や孫に伝えることになる。
F師は、このようにご法話を結ばれました。
おかげさまで、今日も半日、「阿弥陀さまの法水」に遇うことができました。
砂漠のように「お念仏渇水警報」が出っぱなしの私です。
この時期に「降雨情報」を注目するように、また今度はどこで「法水情報が出るか」を逃さずチェックし、乾かぬよう浸り濡れたいと思います。
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