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2010年10月 4日 (月)

お寺のリボンちゃん

今月も、かわいい園児たちが、すばらしい秋空のもと、お寺へ元気にやって来てくれました。

園児たちがお参りしてくれるようになって4年目です。園児たちは、毎年「ぬいぐるみをお友達」として、一緒にお参りをしています。

今年の「ぬいぐるみのお友達」は、ディズニーのキャラクターの「スティッチ」です。

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今年のきりんさん組の帽子の色は、偶然、「スティッチ」と同じ水色なんです。

そして、今年の「ぬいぐるみのお友達」、「スティッチ」の名前(愛称、ニックネーム)を、園児たちが「リボンちゃん」と名付けてくれました。

園児たちは、お寺に来るたび、皆が「リボンちゃん」に頬ずりし、「最後の方の園児になかなか順番が回ってこない」という盛況ぶりです。

最近、老人施設では、犬や猫のぬいぐるみや、お人形などが置いてあり、「癒しグッズ」になっているようです。

園児たちも「リボンちゃん」のことが大好きで、一緒に参加することが当たり前になっています。

行事や運動会など、私が保育園に行く時は、必ず「リボンちゃん」も同行します。

すると、園児たちは、私を見つけるよりも先に「リボンちゃん」を見つけ、飛んで来てくれます。

なんだか、チョット、嫉妬しちゃいます。でも、「園児たちが和やかにお参りしてくれるのも『リボンちゃん』のお陰かな?」と感謝しています。

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さて、今回は、園児たちに、大平光代さんの絵本「はるちゃんのいただきます」を読みました。

この本願寺出版社から出ている絵本、「はるちゃんのいただきます」には、お母さんと幼い娘が、肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんで食材を買い、料理を作って食べるまでの様子が描かれています。

    Photoテーブルに並ぶ肉や魚、野菜などの元の姿、形を知っているよね。

    また、その牛や豚、鶏などを育てる人も、漁師さんも、お百姓さんも、知っているよね。

    そして、肉や魚、野菜などをさばいたり、色々な料理を作ってくれる人たちもいないと、私たちは食べられないよね。

    だから、チャーンと、食べ物にお礼をしようね。

園児たちへ、「食事の前と後には、命から恵みを得たことへの感謝と、思いやりを伝えようね」ということをお話しました。

でも、園児たちは、「いつも、いただきます、ごちそうさまを言っているよ」と答えてくれます。

ウ~~ン? となると、いつから人は、「食への感謝」を言わなくなるのだろう。

大人になるにつれて、「言えていたことが、どんどん言えなくなる」、「一番大事なことが、お粗末になる」、そんなことはないかしら?

子供には、「しっかり言いなさいよ!」と教えているのにね。例えば、「ありがとう」、「ごめんなさい」、「すいません」もそうですよね。

ウ~ン、胸にズシリとのしかかります。‥‥だって、この私の事ですから。coldsweats01