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2011年3月19日 (土)

被災地に灯りを‥

昨日、1枚のFAXが入りました。

  お寺に残蝋燭ありませんか?
  法要で使われた蝋燭の残りがあれば、
  分けていただきたいのです。

  今現在、電気が普及してない地区がまだあり、
  関東では計画停電という状況の中で、
  私たちが少しでもできることはないかと考えました。

  そして、「被災地の夜間の暗闇に灯りがあれば‥‥」
  と思い立ち、お寺にある残蝋燭を東海教区で集めています。

  東海教区に寄せられた蝋燭は、仙台別院に届け、
  各被災地の人たちの灯火にいたします。

  できれば西宮寺さんもご協力ください。

そのような内容のFAXで、送信者は、東海教区の法友で「淨願寺(愛知県西尾市)のU氏」でした。

U氏にその詳細を聞くと、数日前より東海教区内の寺院や、愛知県内の大谷派寺院にも協力を仰ぎ、約千本の蝋燭を集めたそうです。

その千本の蝋燭は、「日曜学校(キッズサンガ)」の子供たちの手によって、残蝋燭の汚れが丁寧に落とされ、綺麗な状態になり、既に箱詰めも完了したそうです。

この箱詰めされた千本の蝋燭は、明後日、21日にU氏自らが運転して、仙台別院へ届ける予定とのことでした。

被災地は電気不足であり、関東では計画停電も実施されている状況の中ですから、本当に良い企画だと思います。

私もわずかですが、この「法友の企画」に協力させていただきます。

昨夜は、組内の寺族青年会の総会がありましたので、早速この「法友の企画」を役員に伝達いたしました。

大小問わずにいろんな形で支援をしていくことも大切だと思いますが、大事なことは、被災地の人たちが「今、何を一番求めているのか」を的確に知ることが大切です。

送る側が「良かれ」と思って行動に移したことが、返って先方の迷惑となることもあるでしょう。

ですから、このたびの「残蝋燭による支援」については、「東北教区教務所長へ打診し、了解を得ての企画である」とのことでした。