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2011年3月20日 (日)

いいところ見っけ!

昨日の19日、勝山市勤労婦人センターにて、午後1時半より3時半まで、「岩堀美雪さん」の講演があり、聴講してきました。

以前、このブログでもご紹介しましたが、ご講師の岩堀さんは、小学校の教師をされている方です。

そんな岩堀さんが、「子供たちの長所を伸ばすにはどうしたらいいのか?」と悩んでいた時に出会ったのが「パーソナルポートフォリオ」という手法でした。

  ・子供たちに自信を持ってほしい。
  ・恵まれたいのちを大切にしてほしい

その手法に感動し、試行錯誤で10年以上も取り組んでおられます。

岩堀さんは、勝山市のお生まれで、鯖江市へ嫁がれ、教師になって27年目になるそうです。

既出のように、岩堀さんが10年前に3千冊を自費出版された本を、住職が布教に伺った先で、お聴聞されていたお父さまから頂戴しました。

その本と共に、これまた岩堀さんが「自費制作されたCD」も、お父さまからいただいたのです。

その「自費制作のCD」は、岩堀さんご自身の作詞で、作曲は「全国に163教室展開中のパソコン講師」としても有名な「くまひげ先生」こと「鈴木幸一さん」が手掛けておられます。

そして、このCDは「ありがとう地球」というタイトルで、4曲が収録されおり、なーんと歌は「癒し系コマーシャルソングの女王」としても有名な「ミネハハ(MINEHAHA)さん」なのです。

歌手の「ミネハハさん」は、スタジオミュージシャンで、コマーシャルソングをたくさん歌っておられる「プロ中のプロの方」です。

実は、今回の講演は、岩堀さんと、くまひげ先生との「ジョイントコンサート付き」だったんですよ。

Img_2366

作曲の「くまひげ先生」が会場に音響機器を持ち込んでくださり、ギターを伴奏し、岩堀さんが自ら作詞された歌を歌ってくださったのです。

ギターの音色もさることながら、岩堀さんの気取らない自然体の優しい歌声に、心が洗われるようでした。

今回の講演で、岩堀さんと、くまひげ先生のユニットは、「CD、ありがとう地球」にも収録されている3曲を披露してくださいました。

1曲目の「ありがとう」は、「二人の子に、私の子供に生まれてきてくれて有り難う」という内容の歌です。

2曲目の「母の歌」は、「ご自身も二人姉妹で、長女の岩堀さんは、幼い時から勝山の実家を継ぐように育ててもらったのですが、嫁いでしまったことや、なんの親孝行もできずにいるご両親へ、特にお母さんに送る」という内容の歌です。

3曲目の「笑顔」は、「笑顔が繋がることで、幸せが繋がっていく」という内容の歌です。

さて、岩堀さんが子供たちと「パーソナルポートフォリオ」で学んだことは、次のようになるそうです。

  ・誰にも素晴らしい、いいことが必ずあるということ。

  ・それを見つけて、ファイルに綴っていくと
   だんだん自分が好きになっていく。

  ・ファイルに綴っていくと、自信が出てくる。
   また、他の人のいいところにも目が行く。

  ・周りの人から認めてもらえる。
   その結果、自分の居場所がちゃんとできる。
   すると、心が安定してくる。安らいでくる。

この「パーソナルポートフォリオ」って、いいことばかりじゃないですか。これは、子供ばかりではなくて、大人こそ必要な気がします。

誰だって「怒られる」より「褒められたい」ものです。なのに、話すことといえば「人を責めること」が大半のような気がします。

そのくせ「自分は」というと「自信がない」、「人より劣ってる」ということばかりが気になるものです。

奇しくも先日、テレビで「極端に自己評価の低い日本人」という特集があり、その番組は次のような内容でした。

  ・日本人は、長所が言えず、
   短所から挙げていき、しかも挙げる数が少ない。

  ・外国の人は、なんの躊躇もなく6つ、7つと
   長所を挙げ、オマケ程度に短所を数個挙げる。

  ・また、「自分に自信があるか?」との問いに
   日本人は「イイエ」と答えることがが多い。

外国の人のように、「自分が好きになる」、「自分の長所を自信を持って言える」といいですね。

岩堀さんの生徒が綴ったファイルの中で、その生徒のお母さんが書かれた「この子のいいところ」に、次のような言葉があったそうです。

  ・あなたが、お母さんの子供でいてくれたことが、
   あなたのいいところです。

もし、そのお母さんにもファイルがあって、私が書き込むことが出来たとしたら、「お子さんをそんな風に愛しておられることが、何よりも素晴らしい」と届けてあげたい‥‥そんな気分になりました。

どの人も、どの方も、「一子地(いっしじ=我がひとり子)」のように慈しんでくださるのが「仏さま」でしたね。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。