恒例の体操と勤行の会
今年も夏休み恒例の「ラジオ体操とお勤めの会」が始まりました。
拙寺のある本町の中後区は、戸数35件あまりの小さな区です。
区内の子供たちも「あれよあれよ」という間に少なくなり、今年は3家族、7人での「ラジオ体操とお勤めの会」となりました。
そんな世帯数の減少する中でも、「人と人との絆の大切さ」、「地縁の大切さ」は、震災をみても明らかです。
これまで、「個人主義がはびこり、無縁社会が広がっている」などと言われてきましたが、このたびの「震災」という「極限の危機」が、人の温かさを取り戻すきっかけになっています。
誰一人として関係ない人など、ありはしないこと。どんなものとも、切っても切れない「ご縁」で繋がっているのです。
その「ご縁」の中で、支え合い、生かされている「我が身」です。
それは、「お法(おみのり=お念仏の教え)」を聞かずとも、至極明らかなことです。
福井が誇る「大家族」も崩れかけている今、ますます地域の子供たちを地域で育てることが大事となります。
さて、週に一回ではありますが、会場を拙寺に移し、本町にある4区の子供たちが「ラジオ体操とお勤めの会」に参加してくれます。
その時は、子供たちだけで40人近くになります。
始めて12年目になるこの企画ですが、地域の絆がより深まるご縁となれば、本当に有り難いことです。
そして、この企画を通して、少しでも「仏さまの教え」に触れてもらえるのが、何よりの喜びなのです。
たった10分間のラジオ体操ですが、いい運動になります。
心の健康と合わせ、来年、再来年と続けていきたいものです。
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