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2011年7月25日 (月)

恒例の体操と勤行の会

今年も夏休み恒例の「ラジオ体操とお勤めの会」が始まりました。

拙寺のある本町の中後区は、戸数35件あまりの小さな区です。

区内の子供たちも「あれよあれよ」という間に少なくなり、今年は3家族、7人での「ラジオ体操とお勤めの会」となりました。

そんな世帯数の減少する中でも、「人と人との絆の大切さ」、「地縁の大切さ」は、震災をみても明らかです。

これまで、「個人主義がはびこり、無縁社会が広がっている」などと言われてきましたが、このたびの「震災」という「極限の危機」が、人の温かさを取り戻すきっかけになっています。

誰一人として関係ない人など、ありはしないこと。どんなものとも、切っても切れない「ご縁」で繋がっているのです。

その「ご縁」の中で、支え合い、生かされている「我が身」です。

それは、「お法(おみのり=お念仏の教え)」を聞かずとも、至極明らかなことです。

福井が誇る「大家族」も崩れかけている今、ますます地域の子供たちを地域で育てることが大事となります。

さて、週に一回ではありますが、会場を拙寺に移し、本町にある4区の子供たちが「ラジオ体操とお勤めの会」に参加してくれます。

その時は、子供たちだけで40人近くになります。

始めて12年目になるこの企画ですが、地域の絆がより深まるご縁となれば、本当に有り難いことです。

そして、この企画を通して、少しでも「仏さまの教え」に触れてもらえるのが、何よりの喜びなのです。

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たった10分間のラジオ体操ですが、いい運動になります。

心の健康と合わせ、来年、再来年と続けていきたいものです。