富山よりの団体参拝
梅雨らしい雨降りの空模様となった7月1日、富山県よりT寺さまご一行、33名のお同行方がご参拝くださいました。
T寺さまご一行は、初めてのご参拝で、ましてや、この雨の中です。
そこで、「道に迷い、拙寺を通り過ごされては大変」と案じ、布袍に畳袈裟を着用した住職と県道に出て、ご一行をお待ちしていました。
そんな甲斐もあって、バスの運転手さんが私たちに気付いてくださり、無事に山門へとバスを誘導させていただくことができました。
バスから降りてこられるご一行は、口々に「アラ、すぐ目の前が本堂だわ」、「これなら傘も要らないわね」と、ホッとしたご様子です。
きっと皆さん、「お寺」といえば、「長い参道の後に、段差の高い階段をグイグイ登る」といったイメージを持たれていたのでしょう。
拙寺は、山門へ観光バスも横付けでき、その上、「山門を入ってすぐ本堂」といった立地で、特にご年配の方に喜ばれています。
本堂に入られたご一行は、T寺ご住職の調声にて勤行されます。皆さん、勤行聖典を携帯され、大きな声でお勤めされました。
普段、「人形御絵伝」は、内陣の右余間に展示しています。ですが、今回は下陣に並べ、皆さんにご覧いただきました。
こうして下陣に並べることで、「一度に大勢の方がご覧になれ、また、説明もしやすい」といった利点があります。
ご一行へは、まず、「人形御絵伝」の流れを説明し、その後、細部にまでこだわった「人形御絵伝」をご覧いただきました。
皆さん自由に、それも間近で様々な角度から鑑賞することができ、本当に満足しておられた様子です。
ちょっとした配慮で、こんなにも満足してもらえることもあるのですね。
お迎えする側の私たちにとっても、大変に嬉しいことでした。
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