家庭法座 No.289 号
手を合わす 心でつなぐ 和の世界
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
人類誕生以前から常に「生き残るための競争」ですし、「強いものが、弱いものを捕食する」というのが「この世の姿」です。
そんな姿を表現する「生存競争」とか「弱肉強食」という言葉があります。
それは、動物に限ったことではなく、植物とて一緒で、同じ個体であっても、成長の遅いものは淘汰されていきます。
私たちの周りでは、そんな世界が渦巻いています。
しかし、人間の親子では、夫婦では、兄弟では、どうでしょう?
はたまた、血縁関係のない友人や知人などでは、どうでしょう?
決して、子が親の餌食となったり、妻が夫の餌食となったり、他人から「餌」として狙われたりするようなことはありません。
ですから、「食うか、食われるか」という心配がなく、安心して暮らせるのです。
それが「和の世界」であり、その「和の世界」の土台は「信頼」で成立しています。
生死を争うことのない「ペット」や「家畜」などとの関係でも、そうした「和の世界」は築かれるのかも知れません。
ですが、人間として娑婆に生を受けたからには、「互いに『いのち』を与えられ、『生かされている身』であること」を自覚し、人生を歩んでいただきたいものです。
その自覚には「敬い」が必要で、「手を合わす心」から「敬い」は培われます。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
今月の行事案内
・勤行教室 6月12日(木曜日)夜7時より
・常例法座 6月20日(全曜日)午前:人形劇 午後:法話
どなたでもお参りください。
コメント