家庭法座 No.310 号
孫の手を ひいてお参り 春彼岸
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3月は「お彼岸(ひがん)の月」です。
この「彼岸」とは、「彼の岸(かのきし)」、「仏の国」、「清らかな世界」を指します。
対して「此岸(しがん)」とは、「私たちの住む世界」を指し、「貪欲や憎悪」、「苦しみや悲しみ」の渦巻く境涯を言います。
すなわち「娑婆(しゃば)」であります。
この「娑婆世界」に浸り切り、沈んでいる私たちですが、せめて「春」と「秋」の「温暖な気持ちの良い季節の訪れに合わせ、み仏の世界を仰ぎ、心正しく生きよう」と心を寄せる行事です。
それが「彼岸会(ひがんえ)」と言うものです。
そのような意味合いからも、この「彼岸会」に合わせ、亡くなられた方を偲び、お墓参りをすることが、平安時代から行われてきました。
ところで、今や家族の間でさえ心が通じにくくなっている昨今ですが、こんな時にこそ、子や孫の手を引き、はたまた、子や孫に手を引かれつつ、お参りできれば、どんなに心が晴れ晴れとすることてしょう。
ぜひ、時間を割いて、お参りさせていただきましょう。
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今月の行事案内
・彼岸会法座 3月20日(日曜日)午前&午後
どなたでもお参りください。
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