家庭法座 No.327 号
紺碧の 海より深し 弥陀の慈悲
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ここ福井でも、相次いで「海開き」が宣言され、「浜茶屋(海の家)」も軒を連ねて営業を始め、本格的な海水浴シーズンが到来しています。
天候にも恵まれた休日ともなりますと、海水浴場では、家族連れや若者など、多くの海水浴客で溢れかえります。
そんな「夏の海」を心待ちにする皆さんと同じように、都(京都)育ちの「親鸞聖人(浄土真宗の宗祖)」も、海に魅了された一人でした。
ただし、「水泳」や「日光浴」などを楽しむための「海」としてではなく、「海の持つ作用」に特別な関心を寄せられたのです。
親鸞聖人は、穏やかな海、荒れ狂う海、様々な「海の姿」と対面し、汚濁も、善悪も、清浄へと転じられる様を重ねられたのでしょう。
そして、「弥陀の慈悲」に目覚めることで得られた「救いの感動」を、次のように「海」に喩えてお喜びになったのだと思うのです。
生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
弥陀の弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける
(高僧和讃、註釈版579頁)
親鸞聖人は、「海」に留まらず、「野」にも、「山」にも、至る所で、「み仏の広大なお慈悲」を感じられたようであります。
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今月の行事案内
・夏の特別法座 8月20日(日曜日)午前&午後
ご講師:長田智真師(真宗誠照寺派 願生寺 ご住職)
どなたでもお参りください。
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