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2012年1月29日 (日)

本堂の屋根雪下ろし

数日前まで「雪が少なくて有り難いなあー」などと、喜んでいたのも「束の間の話」となってしまいました。

強い寒気が流れ込み、北陸地方は激しい雪が降り続き、ここ勝山では積雪が急激に増えました。

こうして大雪に見舞われると、「雪の無い所に住みたい」などと言われ、雪を嫌われます。

ですが、そんな「雪」があればこそ、また、寒さが厳しく、冬が辛い場所であればあるほど、「暖かな春の訪れ」が人一倍待ち遠しいものです。

地元特産の「勝山水菜」も、この冷たい「雪」の下だからこそ、甘味の増した美味しいものが収穫できるんですものね。

よく耳にされると思いますが、『幸』という漢字は、『辛』という漢字に『一』を加えた漢字です。

言い方を変えれば、「幸せ」の『幸』という漢字の中には、「辛い」の『辛』という字が隠れているのです。

これは、「幸せ」とは、「辛いことの土台の上に成り立つもの」という解釈もできますよね。

確かに、辛さや苦しみが深ければ深いほど、困難に遭えば遭うほど、それを乗り越えた時の喜びや感動、満足感などは比例して大きくなるものです。

こうして「冬が辛い勝山」ですが、「暖かな春の訪れ」を通して、そのことを深く知らされた思いがします。

さて、まだまだ雪国の春は遠く、連日、早朝より除雪作業に精を出しています。

日頃の運動不足からか、もう身体中のあちこちが筋肉痛です。

心身共にこんなに辛いのに、そこへ「一気に止めを刺す」かのような「今後まだまだ寒波がやってくるでしょう」との気象庁の予報です。

そこで、これからの大雪に備え、毎年お願いしている方々へ、本堂と庫裏の屋根雪下ろしを依頼しました。

そして、昨日の朝8時、いよいよ作業開始です。ベテラン3名が屋根に上がり、私は皆さんが下ろしてくださった雪の始末を担当します。

今回の雪質は、降ったばかりの新雪なのに非常に硬く、思っていた以上に重量もありました。

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きついなあ~ sweat01

そんなやっかいな雪質でしたが、天候に恵まれたせいか、本堂の屋根雪は午前中に片がつき、午後は庫裏の屋根雪を下ろしていただきました。

下から眺めているのは楽ですが、屋根に上っての作業は大変です。

当初、「4名で伺います」とのことだったのですが、1名が急用で欠席されました。

私は平地の地上でもこんなに難儀しているのに、傾斜した高所で、しかも、急な即戦力の欠員での作業は、本当に大変だったと思います。

常に危険が伴う状況ですから、「誤って事故のないよう、くれぐれも慎重に作業していただきたい」と願うばかりでした。

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おかげさまで事故もなく、夕方にはすべての作業が完了しました。

3人の皆さん、お疲れさまでした。お忙しい中、本当に有り難うございました。助かりました。

これでしばらくは安心です。今夜はゆっくりと休ませていただきます。

南無阿弥陀仏 合掌。