法耕足跡 Feed

2021年3月31日 (水)

めくる阿弥陀経

めくる阿弥陀経

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動画のように「スマートフォン」や「タブレット」で「お経本のページをめくる」ように表示できる「仏説阿弥陀経」のご案内です。

iPhone や iPad では、標準でインストールされている「iBooks」にて表示されるようです。

Android のスマホでは、動画のように「Google Play ブックス」などのアプリにて表示されます。

この「めくる阿弥陀経」は、「スマートフォン」や「タブレット」より、下記の「めくる阿弥陀経」をクリックしていただきますと、ダウンロードされます。

めくる阿弥陀経

どうぞ、「ご法事」に、はたまた「勤行の練習会」など、お役に立つようでしたら、ご活用ください。

2012年8月24日 (金)

お寺で遊ぼう

22日(水曜日)、昨年に引き続き、西宮寺を会場に「子供の集い」が開催されました。

この「子供の集い」は、勝山公民館の「夏休み企画」で「お寺で遊ぼうsign01」と銘打って、市内の子供たちの参加を募りました。

今年の「子供の集い」には、22名の子供たちが参加してくれ、午後1時より夜8時まで楽しく過ごしてくれたようです。

まず、開会式です。その後、自己紹介を兼ねて名刺交換をし、坊守が子供たち同士が和むようなお話しをしてくれました。

少し打ち解けたところで「工作教室」です。子供たちには「貼り絵」と「牛乳パックで作るヨーヨー」に挑戦してもらいました。

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山下清画伯ほどの「迫力」や「生命感」には遠く及びませんが、色使いなど、子供たちの創意工夫が見られ、みんなそこそこの出来です。

続いて「スイカ割り」です。みんなのアドバイスや、記憶を頼りに「エイッ!」と棒を振りおろすのですが、これがなかなかスイカに当たらないんですよね。coldsweats01

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それから「お寺の掃除」を体験してもらいました。掃除で汗かいた後は、近くの銭湯で「ひと風呂浴びる爽快さ」を味わってもらいました。

お風呂に入ってさっぱりした後は、お楽しみの夕食です。メニューは「流しソーメン」と「カレーライス」を用意いたしました。

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夕食後は、毎年8月22日、23日の両日に厳修される「顕如講」へお参りするため、道路を挟んでお向かいの尊光寺さんに伺います。

ご住職より直々にお話をお聞かせいただき、西宮寺へ戻って今度は「肝試し大会」です。本当に盛りだくさんの「子供の集い」でした。

初めて顔を合わす子供たちもいましたが、すぐに打ち解け、グループになって行動する時などは、上級生が下級生の世話をする姿も見られました。

きっと、普段の学校生活では味わうことができない貴重な時間を提供できたのではないかと思います。

何と言っても、お寺で開催される「子供の集い」の「一番の醍醐味」は、参加した子供たちと、子供たちを迎えに来られた保護者とが、「一緒にご法話を聞いてもらうこと」にあります。

西宮寺の本堂に大人も子どもも集い、皆さんの真剣な眼差しが住職に向けられ、食い入るようにご法話をお聴きになります。

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そんな皆さんの姿から「何よりの『心のお土産』をお持ち帰りいただける」と嬉しくなりました。

お寺を預かるものにとって、こうして「親子が揃ってお寺で手を合わせ、お聴聞してくれること」が最高の幸せです。

残暑の厳しい中、夜のひととき心を静め、ご法話に耳を傾けてくださり、お念仏と共に解散しました。

2012年6月21日 (木)

梅雨の法座

この梅雨の時期に台風の上陸は珍しく、各地で暴雨、風雨の被害をもたらし、台風4号が過ぎ去っていきました。

ここ勝山周辺では、朝方まで雨模様でしたが、常例法座が始まるころにはその雨も止み、皆さん、天候の回復を待っていたかのようにお参りされました。

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歎異抄14条の原文と意訳を見ながらお聴聞される方々

今月の常例法座では、「歎異抄に学ぶ」ということで、「歎異編の第十四条の心」をお取り次ぎさせていただきました。

この「歎異編の第十四条」は、「ただ一度の念仏で、八十億劫という長い間をかけて償わなければならない重罪を滅すると信じなければならない」という異義です。

この考えによると、次のようになります。
  念仏しなければ罪が残り、その報いとして地獄に落ちるのです。
  とすれば、臨終の瞬間まで休むことなく念仏しなければなりません。
  しかし、そんなことは至難のわざです。

歎異抄の著者とされる唯円坊は、親鸞聖人の教えによって、『滅罪の念仏』ではなく、罪の自覚に基づく『報恩行としての念仏』を示しています。

お念仏は「如来の働き」であります。煩悩具足の凡夫である私を「そのままで救い取ってくださる仏さま」であります。

そのご恩を喜び、報恩感謝させていただくのが「称名念仏」であります。

午前も、午後も、少し内容の難しい話となりましたが、参詣の皆さん熱心にお聴聞くださり、嬉しいことでした。

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参詣の皆さんは、お念仏の法雨に濡れて帰宅されたことです。

ようこそ、ようこそのお参りでした。

2012年6月13日 (水)

法縁バス旅行参拝団

昨年、拙寺へご出講いただいたR寺さまの門信徒の方々48名が、団体参拝にお越しくださいました。

R寺さまでは、毎年、各地へ法縁を求める旅を企画され、今年は勝山方面を訪ねる旅行を計画され、このたびの団体参拝のご縁となりました。

ご一行は、早朝より越前市を出発されて、福井市のT寺さまとS寺さまを参拝され、11時頃に西宮寺に到着されました。

ご一行へは、住職の法話を聴聞していただきました。暑い中、皆さん、それはそれは熱心にお聴聞されます。

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引き続き、親鸞聖人のご生涯を表した人形を拝観していただきました。

記念撮影をされた後、昼食会場に移動され、その後、市内の観光巡りをされてから、野津又地区の念仏道場を参拝されました。

一般の観光旅行とは違って、お念仏で結ばれた同朋の「法縁バス旅行」は、「お念仏の働き」と「お念仏の喜びを味わう」素晴らしい旅であります。

R寺ご住職さまと、参詣された皆さま方、せっかくお参りくださいましたのに、十分なご案内、ご接待ができませんでしたこと、お詫び申し上げます。

本当にようこそのご参拝でした。また、ご縁あれば、お越しくださいませ。  合掌

2012年5月31日 (木)

被災地を訪ねて

過日、三日間に渡って、宮城県仙台市にある「東北教区ボランティアセンター(本願寺派仙台別院内)」へ行って来ました。

福井から仙台へ車の往復で二日、実際に活動をしたのは一日です。

昨年の大震災からもう一年を過ぎましたが、今もなお被災地では多くの被災者の方々は、辛く苦しい生活をされています。

思うに、復興にはまだほど遠い状態のようです。

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そんな中で「少しでも支えていきたい」との思いから、全国各地より多くのボランティアの方々が活動に来ておられます。

そんなボランティアの方々と共に活動させていただいた場所は、津波の被害が大きかった仙台市若林区荒浜地区です。

ここ荒浜地区は、八百戸の集落が津波で流され、亡くなった人は二百人以上と言われています。

現在は「建物の土台跡」と「ガレキが残った畑」だけが目に付く状態です。

その少し先の海岸には、慰霊塔が立っていました。しばらく亡き人を追悼させていただいたことです。南無阿弥陀仏。

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今回の行程では、まず、本願寺仙台別院へ参集した同朋と共に、自動車で仙台市若林区にあるボランティアハウス「震災復興・地域支援サークルReRoots(リルーツ)」に行きます。

そこで、全国各地より直接ボランティアハウスへ駆け付けた同朋とも合流し、代表の方より活動の説明を聞いた後、荒浜地区まで自転車で移動したのです。

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今回、私たちが参加させていただく場所は、海岸から百メートルほどのところにあるガレキが残った農地です。

ここでの作業は、地区の営農組合の方々がこれから始める「生きがい農園作り」のためのお手伝いをさせていただくというものでした。

農地が整備された後は、現在仮設住宅に避難されている方々が、その畑で野菜作りをされるそうです。

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作業は、朝九時から夕方四時近くまで、スコップで土を深く掘り起こし、土の中のガレキを取り出し、そのガレキを瓦、ガラス、木材、ゴミなどに分別して袋詰めするという内容でした。

今まで、土いじりをしたことのない私にとっては、大変に困難な作業でした。

必死に「若者に、負けてなるものか」と、頑張れば頑張るほど空回りし、思うようにはかどりません。

改めて、農家の方々の凄さを知らされました。

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今回、被災地を訪ねて感じたことは、復旧、復興までには、まだまだ長期間の年数が必要であることを知らされました。

しかし、仮設住宅の中でこもりがちになってしまった方々が多くおられ、そんな方々より「震災前のようにまた土をいじりたい」、「野菜を作りたい」という声も多く聞かれるとのことです。

そのような方々のためにも、このたびの「生きがい農園をぜひとも完成させねば」と強く感じたことです。

作業の終了後、東北教区ボランティアセンター内に掲示してあった「無縁からご縁に」という言葉に触れ、「今後も機会があれば、お念仏を喜ぶ仲間と共に、少しでも活動をしたい」と感じたことです。

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息子の恩師である鍋島直樹先生の色紙も飾られてありました。

2012年4月 7日 (土)

冬桜

朝起きてビックリ! お寺の庭が雪で一面真っ白である。

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深夜からの吹雪で、市内は冬の逆戻りである。

九州や関東では桜の満開の便りが届く中、福井県でも勝山の奥越地方はまだまだ春は遠いようだ。

今月の中頃には、弁天桜も咲くことと思いますが、その時は、「冬桜(僕の好きな歌)」であろう。

吹雪の中であっても、桜の花は一生懸命に花を咲かそうとする。

まるで私に対して、どんな苦悩の人生であっても、悔いのない命の花を「咲きますよ」、「咲かせますよ」と言っているようである。

明日は、お釈迦さまの誕生日である。

お釈迦さまは、生まれた時に七歩あゆみ、天と地を指さし、「天上天下唯我独尊と仰った」と言います。

それは、「六道の迷いを超えて、悟りに向かって生きて行きなさい」と示されています。

そして、「私の命は一番大事な尊いものですよ」と教えている言葉です。

2012年4月 4日 (水)

永代経法要

実家のJ寺の永代経法要を勤めました。

あいにくの空模様で、前日からの暴風雨は、全国各地に被害をもたらしています。

そんな中での法座でしたから、「はたして参詣があるだろうか」と心配していました。

有り難いことに、そんな暴風の中を皆さま足を運んでくださり、おかげさまで勤めることができました。

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親鸞聖人のご和讃には、
  たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて
  仏の御名を聞くひとは ながく不退にかなふなり
とあります。

まさに暴風の中をかいくぐって仏法聴聞にこられた人は、不退転の位につき、悔いのない人生を得ることができるでしょう。

永代経法要は、午前と午後の法座でしたが、終了後は皆さん車座になり、遅くまでご歓談されておられました。

ようこそ、ようこそのお参りでした。

2012年3月10日 (土)

勝山念仏道場訪問

3月4日、5日、龍谷大学大学院実践真宗学研究科の学生さんたち5名が、「北陸の念仏道場を訪問し、学習したい」と来福され、ご案内させていただきました。

学生さんたちは、数年前にも来福され、大野市(旧和泉村)の穴間お道場も訪問され、今回で二度目のご縁となります。

このたびは、二日間の日程で、勝山市内の数か所のお道場を訪問されます。

まず、第一日目は、伊地知地区にある下お道場(道場主:仲谷則雄さま)の永代経法要に参詣され、午前、午後の法座をお聴聞されました。

そして、永代経法要の合間には、同じ伊地知地区内の「秀里お道場」、「河村お道場」、「木下お道場」、「中お道場」の4ケ所を精力的に訪問されます。

学生さんたちは、訪問先の各お道場で、建物の外観や構造、間取り、お荘厳ばかりでなく、実際の教化活動についても学ばれます。

伊地知地区では、各お道場主より道場の「歴史」や「由緒」、「具備」、「行事」などの説明を受け、より深く「真宗のひろがり」を学ばれたようです。

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伊地知地区 下お道場

伊地知地区の下お道場を後にした学生さんたちは、その夜、平泉寺町の西智お道場(道場主:佐々木勝弘さま)に宿泊されます。

西智お道場の皆さんには、夕食、お風呂、宿泊など、大変なお世話になり、誠に有り難いことでした。

第二日目は、早朝7時より、野向町龍谷地区の龍谷お道場(道場主:増田公輔さま)を訪ねます。

ちょうどその日は、毎月のお講さまの日に当たり、参詣のお同行方と勤行をご一緒でき、皆さんの朝食の様子までも拝見することができました。

皆さんとの朝食後、お道場主で、勝山市の文化財保護委員もされる増田さまより、龍谷お道場の「成り立ち」や「古文書」なども見せていただき、色々とご指導も賜りました。

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野向町龍谷 龍谷お道場(龍谷説教所)

次の訪問は、龍谷お道場のお隣の集落にある北野津又地区の河久保お道場(道場主:水上勝夫さま)です。

こちらのお道場の後継者である水上甚栄さんは、知る人ぞ知る「デジタル伝道」の普及者です。

この日も、プロジェクターで「道場の紹介」や「お同行の様子」などを上映してくださいました。

分かり易く熱心に「デジタル伝道の効能」について説明してくださる水上さんの姿に、学生さんたちは皆、感動していました。

それは、その「デジタルを駆使した映像」を見て、感涙にむせぶ者までもいたほどです。

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野向町北野津又 河久保お道場

河久保お道場の次は、片瀬地区にある三屋お道場(道場主:三屋教海さま)の訪問です。

三屋さまよりは、懇切丁寧にお道場の「歴史」や「由緒」などの説明を受け、帰りにはお土産まで頂戴し、本当に勿体ないことでした。

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片瀬地区 三屋お道場

勝山市内の道場訪問の全日程終了後、学生さんたちへは、観光も兼ねて「越前大仏」をご案内し、昼食には「越前そば」を堪能してもらいました。

最終日の夜は、拙寺にて「道場研究会」の会員と一緒に交流を深めていただきました。

学生さんたちと深夜まで飲み、語り合い、床に就いたのは日付が変わる頃でした。

翌日、学生さんたちは、富山県の五箇山地区のお道場を目指して勝山を後にされました。

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龍谷大学大学院 実践真宗学研究科の学生さんたち

学生さんたちは、今回の「各念仏道場の訪問」で、「浄土真宗の原風景」ともいうべき「昔ながらの道場の姿」から、多くのことを学ばれたことと思います。

これを糧にして、今後のお寺の教化活動に役立てていただけたら幸いであります。

最後に、今回の訪問で各お道場さま、そして、そのお道場に集うお同行の方々には、大変なお世話をいただき、誠に有り難うございました。

無理なお願いをすることがあったにもかかわらず、いつも誠実に対応していただき、感謝にたえません。厚く御礼申し上げます。  合掌

2012年2月29日 (水)

感動の出遇い

先日、岐阜県のS寺さまの永代経法要のご法縁をいただきました。同じ組内(そない)のK寺さまよりのご紹介で、今回が二度目のご縁となります。

S寺さまの境内地は、前回ご縁を頂戴した時よりも、さらに整備されていて、すばらしい景観でした。

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こちらのご住職は、大学の教授も兼務しておられ、専門は「印度哲学」とのことです。そんなS寺さまの永代経法要には、たくさんののご参詣があり、皆さんそれはそれは熱心にお聴聞してくださいます。

そして、S寺さまと同様に、K寺さまでも法座がお勤まりになり、なんとご講師は、私が昨年の法座で紹介させていただいた「小児科医の駒澤勝先生」です。

駒澤先生は、昨年ご本山にて全国布教使大会で記念講演もされた方です。

実は、以前より「憧れの駒澤先生と懇談できる機会はないものか?」と、密かに思いを巡らしていました。

嬉しいことに、K寺さまの粋な計らいで、私の願いが現実となり、駒澤先生、S寺さま、私の四人でユックリと夕食を共にさせていただく機会に恵まれたのです。

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仏道に生きる駒澤先生との飲み、語りは、感動のお話しばかりでした。

    駒澤先生は、「安芸門徒」と言い表される「ご法地(お念仏のみ教えが行き届いた土地)」、広島県三次市のご出身です。

    そんな土地柄ですから、篤信なご両親の元で養育されますが、医学の道に進んだ頃は、「念仏」や「宗教」に抵抗を覚え、反発さえしたそうです。

    やがて、小児科医として患者を担当する中、不治の病と共に生きる幼児たちや、幼くして命を失う子どもを目の当たりにされます。

    医療者として、嫌でも常に「いのち」と真向きにならなければならず、そのうち、誇りを持っていた「科学」や「医療」の限界を強く感じたそうです。

    そんな「胸をえぐり取られるような苦悩」が契機にもなって、両親が喜んでいた「お念仏のみ教え」が、駒澤先生の脳裏をよぎります。

    そして、いつの間にか「親鸞聖人」を求めるようになっていたそうです。

    駒澤先生は、「まず、親鸞聖人の著書に触れよう」と『歎異抄』や『教行信証』の解説書を読みあさります。

    しかし、出会った解説書のどれもが非常に難解で、誰に問い求めても納得いく答えが見出せず、何度も、何度も投げ出そうとされたそうです。

    そんな時、星野元豊先生著述の注釈書『講解 教行信証 教の巻 行の巻』に巡り合われ、ようやく求めていた「心の支え」がつかめてきます。

    それからは、難解だった言葉のひとつ、ひとつが、有り難くいただけるようになったとのことです。

駒澤先生は、『教行信証』の注釈書を肌身離さず持ち歩かれ、幾度も、幾度も読み返したその「注釈書」は、付箋で膨れあがっていました。

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私は書物を買い求めても、なかなか読破できず「書棚に積読(つんどく)」になってしまいます。

そんな駒澤先生の「求道の姿」に頭が下がり、僧侶として恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。

    身体の健康だけが幸せではない、たとえ病気であっても、仏法(お念仏)を聞くことのできる身になることこそが、本当の幸せである

    今では、お念仏が無かったら生きていけない、お念仏が有ればこそ生きていける

K寺さま、S寺さまと共に、そんな駒澤先生の「医師であるが故の求道の歴程」をお聞かせいただき、喜びに溢れる一夜となりました。

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K寺さま、S寺さまのおかげで、感動のお出遇いをさせていただいたことです。

このたびも、大変なお世話になり、誠に有り難うございました。 合掌

2012年1月29日 (日)

本堂の屋根雪下ろし

数日前まで「雪が少なくて有り難いなあー」などと、喜んでいたのも「束の間の話」となってしまいました。

強い寒気が流れ込み、北陸地方は激しい雪が降り続き、ここ勝山では積雪が急激に増えました。

こうして大雪に見舞われると、「雪の無い所に住みたい」などと言われ、雪を嫌われます。

ですが、そんな「雪」があればこそ、また、寒さが厳しく、冬が辛い場所であればあるほど、「暖かな春の訪れ」が人一倍待ち遠しいものです。

地元特産の「勝山水菜」も、この冷たい「雪」の下だからこそ、甘味の増した美味しいものが収穫できるんですものね。

よく耳にされると思いますが、『幸』という漢字は、『辛』という漢字に『一』を加えた漢字です。

言い方を変えれば、「幸せ」の『幸』という漢字の中には、「辛い」の『辛』という字が隠れているのです。

これは、「幸せ」とは、「辛いことの土台の上に成り立つもの」という解釈もできますよね。

確かに、辛さや苦しみが深ければ深いほど、困難に遭えば遭うほど、それを乗り越えた時の喜びや感動、満足感などは比例して大きくなるものです。

こうして「冬が辛い勝山」ですが、「暖かな春の訪れ」を通して、そのことを深く知らされた思いがします。

さて、まだまだ雪国の春は遠く、連日、早朝より除雪作業に精を出しています。

日頃の運動不足からか、もう身体中のあちこちが筋肉痛です。

心身共にこんなに辛いのに、そこへ「一気に止めを刺す」かのような「今後まだまだ寒波がやってくるでしょう」との気象庁の予報です。

そこで、これからの大雪に備え、毎年お願いしている方々へ、本堂と庫裏の屋根雪下ろしを依頼しました。

そして、昨日の朝8時、いよいよ作業開始です。ベテラン3名が屋根に上がり、私は皆さんが下ろしてくださった雪の始末を担当します。

今回の雪質は、降ったばかりの新雪なのに非常に硬く、思っていた以上に重量もありました。

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きついなあ~ sweat01

そんなやっかいな雪質でしたが、天候に恵まれたせいか、本堂の屋根雪は午前中に片がつき、午後は庫裏の屋根雪を下ろしていただきました。

下から眺めているのは楽ですが、屋根に上っての作業は大変です。

当初、「4名で伺います」とのことだったのですが、1名が急用で欠席されました。

私は平地の地上でもこんなに難儀しているのに、傾斜した高所で、しかも、急な即戦力の欠員での作業は、本当に大変だったと思います。

常に危険が伴う状況ですから、「誤って事故のないよう、くれぐれも慎重に作業していただきたい」と願うばかりでした。

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おかげさまで事故もなく、夕方にはすべての作業が完了しました。

3人の皆さん、お疲れさまでした。お忙しい中、本当に有り難うございました。助かりました。

これでしばらくは安心です。今夜はゆっくりと休ませていただきます。

南無阿弥陀仏 合掌。