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2010年1月25日 (月)

宿因講(しゅくいんこう)

24日の日曜日、平泉寺町の「宿因講法座」のご縁をいただきました。この「平泉寺町」は、約1300年程前に開かれた「山岳寺院、平泉寺」のある地区です。

平泉寺町の村落は、まだ雪深く覆われて、寒さも厳しい中、毎年この時期に「宿因講の法座」が開かれます。

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この「宿因講」という法座は、第二次世界大戦で亡くなった「戦没者追悼法要」から始められました。

法座の名称は、「宿世の縁(如来さまのお育て)の(集い)」ということに由来し、そして、昭和25年には「本願寺派前門主(第23代 勝如宗主)」より、ご消息もいただいています。

法座は、平泉寺地区を数班に分け、当番宅の家を宿坊にして開かれます。今年は集落センターを会場に、当番の方々が前日より準備をして執り行われました。

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以前は2日間あった法座が、現在は1日だけとなりましたが、それでも、朝、昼、夜の3座が勤まります。

講長さんは
  やはり、戦後64年ともなりますと、存続が難しくなりました。
  しかし、何年過ぎても、人間の争いは無くなることはありません。
  だからこそ、常に平和を願い、仏法聴聞によって、お互いに拝みあい、
  支えあって生きていくことが大切なことだと思います。
と語ってくださいました。

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今年の「宿因講の法座」には、60人以上の参詣者がありました。

午前の席では、「親鸞聖人のご生涯」をお話して、「親鸞聖人のごお名前が4度変えられた意味」と「法名と戒名の違い」をお話しました。

昼席では、「阿弥陀経のいわれ」についてお取次ぎし、夜席では「学仏大悲心の心」をいただきました。

皆さん熱心にお聴聞下さり、有難いことでした。平泉寺の皆さん、尊いご法縁ありがとうございました。