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2010年2月16日 (火)

親鸞聖人ご命日

長野別院にての定例布教の2日目です。

毎月十六日は宗祖親鸞聖人のご命日に当たります。親鸞聖人のご生涯を偲び、聖人が頂かれたお念仏の心を聞かせて頂くご法縁です。

ここ長野別院では本堂にて、輪番導師のもと、職員方々とともに参詣の皆様ご一緒に、厳粛に賑々しくお勤めされます。

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----------------------------- 本日の法話の概略 -----------------------------

親鸞聖人のお言葉に
  慶ばしいかな、(よろこばしいかな)
  心を弘誓の仏地に樹て、(こころをぐぜいのぶつじにたて)
  念を難思の法海に流す(おもいをなんじのほうかいにながす)
とあります。

ご本典の後序(註釈版聖典473頁)に出ている言葉ですが、親鸞聖人は「お念仏の慶び」を語られたものです。

ここに「仏地に樹て」とありますが、「たつ」という文字が「樹木」の「樹」という文字を書いて「樹つ」と書いてあります。

これは、ただ地面にのっているのではなく、「地面」と「木」が一つになっている姿です。つまり私がお念仏を頂くのは、「仏さま」と「私」が一つになる姿です。

どんな苦悩の人生であっても、心の根がしっかりしていれば、乗り越えて生きていけます。

しかし、根の無い人生ですと、せっかく頂いた人生が空しく終わってしまいます。根とは、「心の拠り所、支えになるものをもつ」ということです。

お念仏は、仏さまが言葉となって、私をいつも支えて下さっているのです。

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法話の終了後、参詣の皆様とともに茶話会をさせていただきました。

皆様はお互いに頂いた喜びを語り合って、口には「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」とお念仏がこぼれていました。