法義示談
長野別院にての定例布教の3日目です。
本日の常例法座は、講堂のお内仏で行われました。本堂とは違い、暖かい部屋で皆様ゆっくりと聴聞されました。
この日は「法名」についてお話しました。「法名」は仏法に帰依したものが、自らの生き方をあらわすためにいただくものです。
ですから死んでから頂くのではなく、生きているうちに頂くものです。
ご本山でご門主様から「おかみそり(帰敬式)」を受けた方はご存知だと思いますが、帰敬式のときにご本尊に向かって「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」と称えます。
この「南無帰依」とは、「礼拝」とか「尊敬」を表します。またそれによって生きるという、よりどころをあらわす語です。
それは、「私は生涯、真実を悟られた『仏陀』を敬い、よりどころとして生きていきます。また、仏陀が示された『法(教え)』を真実のよりどころとします」ということです。
そして、『僧』とは「僧伽(サンガ)」といわれ、教団を表しますが、今は「仏教信者として責任ある生き方につとめます」ということで、帰敬式は、「仏陀」と「教え」と「信者の自覚」という、自分の生き方を仏さまに誓う儀式です。
また、ともに「釈尊」を仰ぐ一族ということで、「釈」の一字を姓として「釈○○」と法名をいただくのです。
本日も法話終了後、時間のある方々とともに茶話会をしました。
若い頃から聴聞されているM氏は「聖人と上人の違いとは?」また「流罪された原因は?」など、質問が多く出され、良いご法義示談になりました。
尚、夜は院外布教に長野市内のS寺様に寄せていただきました。
最近のコメント