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2010年3月20日 (土)

彼岸会終わる

彼岸会が勤まりました。

とても良い天気に恵まれ、ストーブをつけた本堂は、走りまくっていた私には、汗ばむほどでした。

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O寺O布教師の身近な喩えをまじえながらのお話は、自分のことのように身に染み、参詣された皆さんも頷きながらお聴聞されていました。

      「蒔けよ 蒔け 仏の種も 彼岸から」

よく「これより西方に、十万億土の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ」と、お聞かせいただきます。

そして、そんな遠くに仏様がいらっしゃるかと思えば、「いつもそばにいて下さる」とも、お聞かせいただきます。

いったいどちらなのですか?

この問いに、あるおばあさんは、「西方浄土は、阿弥陀様の本籍地。現住所はここ、私のもとで働きずめのここが現住所です」と、見事に回答されました。

西方浄土は遠けれど、南無の一声でいけるのですね。

遠くで行けない故郷も、なかなか会いに行けない父や母も、ふと思い出すとすぐ近くに感じられますものね。 

思っているときは、相手からも思われている証ですね。

辛いこと、苦しいことだらけの人生に、ふと気づくと阿弥陀様の腕の中。 合掌