彼岸会終わる
彼岸会が勤まりました。
とても良い天気に恵まれ、ストーブをつけた本堂は、走りまくっていた私には、汗ばむほどでした。
O寺O布教師の身近な喩えをまじえながらのお話は、自分のことのように身に染み、参詣された皆さんも頷きながらお聴聞されていました。
「蒔けよ 蒔け 仏の種も 彼岸から」
よく「これより西方に、十万億土の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ」と、お聞かせいただきます。
そして、そんな遠くに仏様がいらっしゃるかと思えば、「いつもそばにいて下さる」とも、お聞かせいただきます。
いったいどちらなのですか?
この問いに、あるおばあさんは、「西方浄土は、阿弥陀様の本籍地。現住所はここ、私のもとで働きずめのここが現住所です」と、見事に回答されました。
西方浄土は遠けれど、南無の一声でいけるのですね。
遠くで行けない故郷も、なかなか会いに行けない父や母も、ふと思い出すとすぐ近くに感じられますものね。
思っているときは、相手からも思われている証ですね。
辛いこと、苦しいことだらけの人生に、ふと気づくと阿弥陀様の腕の中。 合掌
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