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2010年6月14日 (月)

節談説教

昨日の午後2時より、鯖江S寺様の「仏婦特別講演」にお参りして来ました。

この「仏婦特別講演」に出講されたH師は、住職の同級生で、節談説教東方流の権威であるM師に師事し、今や各地で分かりやすい「節(ふし)を交えたお説教(節談説教)」をされる方です。

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昨年、S寺様より住職へ「節談説教の法座を勤めたいので、話芸の優れた説教師を紹介してほしい」との依頼を請けました。

早速、住職の同級生で法友のH師に相談したところ、H師、その師匠のM師、ギター法話をされるK師の3人の出講が決まったという次第です。

多忙な3師が日程を調整し、ようやく実現した「仏婦特別講演」です。「こんな機会を見逃す手はない」と思い、お聴聞に出かけました。

最初はH師の「大和の清九郎」、次にM師の「親鸞聖人御往生の段」、最後はK師の「ギター法話」でした。

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M師の「親鸞聖人のご往生の段」は、解説を交えながら「初めての方にも自然に聞こえるように」との配慮が感じられます。

おかげで御伝抄の場面が目の前に現れるようでした。

84歳のご高齢を微塵にも感じさせない「迫力」と「流暢」さ、ところどころ茶目っ気たっぷりに話され、さらに都はるみさんの「夫婦坂」の替え歌も、渋いお声で歌って下さいました。

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K師は、一曲目はギター弾き語りで、自作の「念仏かぞえうた」を披露され、その中に秘められている「お慈悲のこころ」をやさしい口調でお聞かせくださいました。

次に、500年の歴史を持つ自坊建て替えの時の思いを綴られた「時の重みと尊さを胸に」という曲を歌ってくださいました。

最後は、「琵琶湖周航の歌」のメロディで、「お経の意味は」という曲を歌ってくださいました。

3曲とも曲風が違い、「ギターの音色」と「ハーモニカ」も加わり、現代風なのに、なぜか本堂にしっくり合い、不思議な感じもしました。

この「不思議な感覚」は、なぜなんでしょうね?

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とにも、かくにも、3師3様の節談説教を満喫できて有難いことでした。心に如来さまのお慈悲を味わいつつ、帰路に着きました。