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2010年7月22日 (木)

暁の人生講座

先のご案内の通り、福井東別院では、21日より5日間に渡り「暁の人生講座(暁天講座)」が行われています。

今日22日のご講師は、Yahoo!(ヤフー)の人名検索で1位になるほど「カリスマ僧侶」として有名で、各メディアでも紹介される「K.M女史」です。

この「アナウンサーで僧侶のK師」の「親鸞聖人の教えを全国を回って語る講演」は大好評で、1年間に100件を超えるそうです。

そして、その講演でのお話もさることながら、K師の開設されるホームページの人気も非常に高く、月に6万件ものアクセスがあるそうです。

そんなK師のホームページでは、「ロココスタイルへようこそ」と閲覧者を出迎えられ、毎日約200通も寄せられる「お悩みメール」の一つひとつに向き合い、悩める人々を救っています。

この「ロココスタイル」とは、「心」を逆読みしたもので、次のようなK師の「閲覧者へのお勧め」から名付けられたそうです。

    人の心は環境によって常に左右されます
    そんなときのココロをちょっと逆さまにしてみると
    そうすると今までとは違う世界がきっと見えてきます
    私はそんな「ロココ」なスタイルをお勧めします

私も住職も、そんなK師をホームページや著書で存じているだけでしたので、「生でお聴聞できるこの機会にぜひ」と、早朝より二人で出かけてきました。

会場の福井東別院へは、講座の開始10分前に到着したのですが、すでに朝のお勤めは終わりにさしかかっていました。

パンフレットには6時~7時となっておりましたので、もったいないことに「講座のみのご案内」ということになりますね。

私は、福井東別院には初めての参詣です。わずかな時間でしたが、建物の構造とか、お勤めの節とか、作法とか、お西とお東の違いがよく分かりました。

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早朝よりK師の講座を待つ皆さん

早朝の講座にもかかわらず、福井東別院へは200人以上の参詣があり、何人か顔見知りの僧侶もお聴聞されていました。

ご講師のK師は、さすがアナウンサーです。言葉が的確で、分かりやすく、どなたの耳にも優しいお話をされます。

それは、難しい仏教用語などは使わずに、次のような身近な表現で、女性ならではの「素敵なメッセージ」として届いてくるように思えました。

    漢字の「聞」は、「耳」へんに「門」と書きます
    人は、門を閉じたり、開いたりして
    自分の都合のいいように聞いてしまう
    それは「我」があるから
    その「我」を崩してくださるのが「お念仏」です

このお喩えは、金子大栄氏が「念仏は自我崩壊の音であり、自己誕生の産声である」と言われた言葉と結びつきました。(コレ、住職の受け売りです)

そして、K師は次のように続けられ、お取り次ぎの最後に講題の「私が私であってよかったと思える人生」の言葉で締めくくられました。

    50代で亡くなった父の死が、兄と自分に大きくのしかかる

    アナウンサーになりたいという夢が捨てられず、お寺から逃げよう
    逃げようとしながらも、仏法に引き戻されるように自坊に帰ってきた

    周囲ばかりを責め、なんで私は認めてもらえないんだろうと悲観した

    仏法に遇うにつれ、私は、私以上でもなければ、私以下でもない
    私は、私のままでいいんだと思えてきた

    そのまんまの私を、仏さまが認めてくださっていると気づかされた

    あなたは、あなたで丁度いい
    顔も、体も、名前も、あなたにそれは丁度いい

    親も、子も、嫁も、丁度いい
    幸も、不幸も、喜びも、悲しみさえも丁度いい

    死ぬ時さえも丁度いい

講座が終わり、「著書を購入された方には、K氏がサインをしてくださいます」とのアナウンスがありました。

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著書を購入された方にサインをされるK氏

ミーハーな私は、「K氏にサインをしてもらおう」と本を買ったのですが、恥ずかしいことに違う著者の本を買ってしまい、当然サインしてもらえませんでした。

ウ~ン、いつもながら、あわてんぼうのシィ~子たんです。

今回の「K氏のお取り次ぎ」をお聴聞できて、早朝からすがすがしい気分にさせてもらい、お陰さまで今日の暑さも難無く乗り切れました。