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2010年8月21日 (土)

八月の常例法座

2ヶ月ぶりに、常例法座に出勤しました。
なかなか法務の予定が合わずにご無沙汰していました。

しかし、この夏の暑さは異常ですね coldsweats01
衣を着て出勤していると、汗が止まりません。

それでもこの暑い中、たくさんの方がお参りくださいました。
本当にありがたいことです。

昨日は日中の1席だけ、お取次ぎをさせていただきました。
お盆も過ぎたのですが、最初にお盆について話をしました。
7月15日は孟蘭盆会の日であり、その由来などを簡単に説明しました。

一般的には8月15日がお盆のように言われがちですが、
これは月遅れの盆であり本来は7月であるということ。

福井では7月が多いですね。
京都や関西圏、都市部では8月15日が通例のようです。

今回法話でお取次ぎしたテーマは
「迷信に惑わされてはいけない」ということです。

現代社会では科学の発展に伴い、わからない事などないくらい
人の疑問や悩みが解決されてきました。

しかし、このような現代でも人は迷信に惑わされたり、
振り回されることが多くあります。

例えば、占いや神頼みなどです。

未来が不安になり、占いで良し悪しを決めてもらう。
何かの行事をするにあたって、その日が吉日かどうかということです。

また、神頼みのことを言えば、選挙活動をしている議員さんであったり、
スポーツ選手などです。

勝負事になれば、運や自分達ではどうしようもないことがあります。
そこで、神様などに頼む。

実際はなんの根拠もないことでも、
自分の力ではどうしようもない事になれば、なんでもすがってしまう。

身近な所で言えば、受験の合格祈願などもそうです。
無宗教と言われる現代でもそのような、誤った信仰が蔓延しています。

 

私達、お寺の世界も例外ではありません。

お同行の中には、墓の新設にあたり
魂抜きをして欲しいと頼んでくる方が多いです。

魂などは浄土真宗ましてや仏教では否定するものであるのに、
いつのまにか間違った教え、迷信が広がっています。

49日の逮夜参りにしても、3ヶ月にわたる場合は
2ヶ月で繰り上げて終わりにしてほしいとも言われます。

これは、「始終苦が身に憑く」
・・・49日 3か月(みつき)という数字のごろ合わせです。

 

このように、科学がすべてで、宗教を信じないという方が
一番迷信に陥りやすく、危険であるといえます。

浄土真宗の教えは祈祷やまじないに頼らず、阿弥陀如来の本願を信じ、
念仏申してご恩報謝の生活をおくるということであります。

ですから、困難な出来事にぶつかった場合、
自分ではどうしようもない事になった時は、
仏さまにこの身をすべておまかせすることです。

そして、悩みができた時やどうしようもない時は、
占いや迷信に惑わされるのではなく、
仏さまの智慧に尋ねてみてはどうでしょうか?

お寺参りをして、法話を聴聞させていただく事で、
今まで何も見えてなかったと気づかされていく教えが浄土真宗であります。

ご縁がありましたら、どなたでも西宮寺にお参り下さい happy02

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追伸:息子が14か月で歩けるようになりました

次回お目にかかるまでバイバイ paper