大野組お待ち受け
本日、8月最後の日曜日、猛暑が続く中、1200人以上の参集者を迎え、「親鸞聖人750回大遠忌 大野組(おおのそ)お待ち受け法要」が行われました。
お待ち受け法要の記念講演には、「法話楽団・迦陵頻伽が出演される」ということで、知人6人をお誘いして行って来ました。
・会場:おおのまちなか交流センター(旧有終西小体育館)
・時間:1時半~5時
会場に入ろうとすると、日頃何かとお世話になり、今回の法要の整理券を融通してくださったM氏とバッタリ出会い
そして、会場に入るなり、お待ち受け法要でトーンチャイム(右の写真)を演奏されるM女史とバッタリ出会い
はたまた、空席を探していると、会場の下見をされていた法話楽団の主宰者、西脇顕真師とバッタリ出会いました。
次々に知友の方々と遭遇し、よくよくのご縁に、法要の盛儀を予感しました。
この夏は、モ~~あの手、この手で、厳しい暑さ対策に苦慮しておりましたが、有り難いことに、会場は寒いほどの冷房の効きようです。
偶然にも、羽織るものを一枚持って行ったのは正解でした。おかげさまで、気持ちよくお聴聞できました。
1時半より、大野組(おおのそ)の組長(そちょう)、誓念寺ご住職の藤井道明師によるご挨拶に続き、福井教区雅友会会員による雅な雅楽の演奏のもと、勤行が開始されました。
微力ながら、拙寺の若院も、篳篥(ひちりき=縦笛の一種=右の写真)でお手伝いです。
雅楽の音色もさることながら、導師や法中方の趣向を凝らした入場など、特に舞台演出が印象に残る素敵な法要でした。
親バカで、若院の演奏する姿を撮ったのですが、ステージまで遠いのと、会場が暗いのとで、ハッキリ分かりませんが、中央で演奏しているのが若院です。
勤行の後、いよいよ「法話楽団・迦陵頻伽」による講演です。
今回の講演では、ご法話1名、演奏者3名の計4名です。
講演では、童謡などの馴染みの歌を交えながら、優しく、分かりやすく、仏さまのみ教えをお取り次ぎくださいました。
いつもながら、西脇師のささやくような甘い声と、伴奏、ハーモニーが、なお一層の臨場感を醸し出し、心に染み渡ってきました。
南無阿弥陀仏という仏さまの名を呼ぶのは、この私だけど、
呼ばせるのは、仏さまの慈悲の深さであります。
そして、愛を注いでくださる方の名前を、呼ばずにはおれないのです。
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おかあさん
作詞:西條八十 作曲:中山晋平
おかあさん おかあさん
おかあさんてば おかあさん
なんにもご用はないけれど
なんだか呼びたい おかあさん
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今回、この「おかあさん」は、歌われませんでしたが、当に「この『おかあさん』の歌の世界」なのであります。
今回も、迦陵頻伽の皆さんは、野口雨情の歌をたくさん歌って下さいました。
その中でも、「シャボン玉」の歌からは、「命の儚さ、愛おしさ、だからこそ精一杯飛ばすんだ。生きるんだ」という強いメッセージを感じました。
迦陵頻伽の歌と演奏は、会場と一体となったすばらしい講演でした。
講演の後、大野組(おおのそ)内の保育園児達、約80名による「仏教讃歌」や「童謡」など、5曲の歌の披露がありました。
もみじのようなかわいい手が合わさり、「のんのさま」を歌う姿に、思わず合掌したことです。
園児たちを引率してきた保護者の皆さんにとっても、またとない仏縁となったに違いありません。
この度の法要の締めくくりは、もちろん、恩徳讃です。
大野組(おおのそ)の仏教婦人会の有志が、この日のために日々トーンチャイムの練習を重ね、いわば「一年間の総決算」とも言うべき「恩徳讃の演奏」です。
仏教婦人会の皆さんが奏でるトーンチャイムの、その柔らかく響く、美しい音色は、モーそれはそれは素敵で、すっかり身も心も癒されました。
今回の法要で、近頃、何でも簡単に、楽なやり方でことを済ませる風潮になりがちですが、「みんなでことを成し遂げることの素晴らしさ」、ひいてはそれが、「人に力を与えることに繋がる」ということを、改めて教えられました。
本当に法要の関係者の皆様、お疲れ様でした。
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